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Symfoware Server V11.1.0  インストールガイド(サーバ編)
FUJITSU Software

B.2 32ビット製品から64ビット製品への移行

32ビット製品から64ビット製品へ移行する場合の作業手順について説明します。

以下の作業は、正系ノードと副系ノードで行います。ただし、“3. DBミラーリングサービスの通常停止”は、正系ノードでのみ行ってください。

  1. RDBディレクトリファイルを配置したパス名の確認

  2. データベースの文字コード系の確認

  3. DBミラーリングサービスの通常停止

  4. DBミラーリングシステム環境の削除

  5. ファイルのバックアップ

  6. Symfoware Serverのアップグレードインストール

  7. ファイルのリカバリ

  8. DBミラーリングシステム環境の作成

  9. 動作確認

1. RDBディレクトリファイルを配置したパス名の確認

RDBディレクトリファイルを配置したパス名を確認してください。

  • スケーラブルディレクトリ運用を行っていない場合

    > rdbprdic -r
  • スケーラブルディレクトリ運用を行っている場合

    > rdbscldir -V
2. データベースの文字コード系の確認

以下のコマンドを実行して、データベースの文字コード系を確認し、必ず控えておいてください。

> rdbprt -m CODE
Code Information
  Data Code ...... SJIS (注)
qdg12074i:rdbprtが正常終了しました 復帰コード 00  (システム名=RDBSYS1)

注) 現在利用しているデータベースの文字コード系が表示されます。

3. DBミラーリングサービスの通常停止

DBミラーリングサービスの通常停止を行います。

> dxsvstop [-mc]
4. DBミラーリングシステム環境の削除

以下の作業を実施し、DBミラーリングシステムの環境を削除してください。

  • DBミラーリングサービスの緊急停止

  • RERUNログ引継ぎファイルおよびRERUNログ抽出ファイルの削除

  • RERUNログ抽出作業域の作業域ファイルの削除

  • RLP管理オブジェクトの削除

  • Symfoware/RDBの停止

  • モニタデーモンの停止

  • モニタデーモンのサービスの削除

  • RLPの削除

  • モニタ管理ファイルの削除

  • BC管理スキーマの削除

  • BCログ管理ファイルの削除

参照

各作業の詳細は“データベース二重化導入運用ガイド”の“DBミラーリングシステムの環境削除”を参照してください。

5. ファイルのバックアップ

以下のファイルをバックアップしてください。

  • Symfoware Serverでバックアップの必要なファイル

  • Symfoware Serverのインストールディレクトリ\DX\ETC配下のDBミラーリング動作環境ファイル

Symfoware Serverのファイルのバックアップの詳細については“付録A Symfoware Server移行時の作業手順”を参照してください。

6. Symfoware Serverのアップグレードインストール

第7章 アップグレードインストール”を参照して、Symfoware Serverのアップグレードインストールを行ってください。

7. ファイルのリカバリ

“5.ファイルのバックアップ”でバックアップした、DBミラーリング動作環境ファイルを、Symfoware Serverのインストールディレクトリ\DX\ETC配下に格納してください。

Symfoware Serverのファイルのリカバリの詳細については“付録A Symfoware Server移行時の作業手順”を参照してください。

8. DBミラーリングシステム環境の作成

以下の作業を実施し、DBミラーリングシステムの環境を作成してください。

  • Symfoware/RDBの停止

  • BCログ管理ファイルの作成

  • RLMおよびRLCファイルの作成

  • Windowsサービスへの登録

  • モニタデーモンの起動

  • Symfoware/RDBの起動

  • BC管理DBの作成

  • RERUNログ引継ぎファイルの作成

  • 資源の関連付け

  • Symfoware/RDBの停止

  • モニタデーモンの停止

参照

各作業の詳細は“データベース二重化導入運用ガイド”の“セットアップ”を参照してください。

9. 動作確認

運用を開始する前に、正しく移行が行えたかどうか動作確認してください。

注意

  • 古いバージョンレベルから移行する場合、インストール時のデータベースの文字コード系の指定は、必ず移行前の環境で確認したデータベースの文字コード系を指定してください。
    移行前の環境と異なるデータベースの文字コード系をインストール時に指定してパッケージをインストールし、運用を再開した場合、データベースおよびRDBディクショナリの内容は保証されません。

  • Symfoware/RDBがダウンしている状態で、移行作業を行った場合は、データベースの内容は保証されません。

  • Symfoware Server Mirroring Controllerの移行作業は正系ノードと副系ノードで同時に行ってください。片系のみ移行作業を行った状態で、運用を再開することはできません。