L-Server作成時にOSに設定パラメーターを入力します。[基本情報]タブでL-Server配備時のOS設定が有効なイメージを指定した場合だけ有効です。
L-Server作成中に設定処理が動作します。イメージ名を指定しない場合、すべて入力する必要はありません。
入力の必要性がない項目については、値が設定されないため、指定しないでください。
指定項目 | Windows | 項目の説明 | |
---|---|---|---|
入力の | 省略時の値 | ||
ホスト名・コンピュータ名 | 可 | L-Server名 | ホスト名またはコンピュータ名を入力します。 先頭文字を半角英数字とし、半角英数字、およびハイフン("-")で構成された15文字以内の文字列を入力します。 本項目が未指定のとき、L-Server名を設定します。 |
ドメイン名 | 可 | WORKGROUP (注) | ワークグループ名を入力します。ドメインに参加する設定は行えません。 先頭文字を半角英字とし、半角英数字、ハイフン("-")、およびピリオド(".")で構成された15文字以内の文字列を入力します。 |
DNS検索パス | 不要 | - | DNS検索パスを指定しても、ゲストOSに設定されません。 |
フルネーム | 不要 | - | フルネームを指定しても、ゲストOSに設定されません。 |
組織名 | 不要 | - | 組織名を指定しても、ゲストOSに設定されません。 |
製品キー | 必須 | - (注) | 省略できません。有効な製品キーを必ず指定してください。 |
ライセンスモード | 不要 | - | ライセンスモードを指定しても、ゲストOSに設定されません。 |
最大接続数 | 不要 | - | 最大接続数を指定しても、ゲストOSに設定されません。 |
管理者パスワード | 可 | - (注) | L-Server作成時に指定したイメージの、ローカル管理者アカウントのパスワードと同じ値を入力します。 |
ハードウェア時計設定 | 不要 | - | ハードウェア時計設定を指定しても、ゲストOSに設定されません。 |
タイムゾーン | 可 | マネージャーのOSと同じタイムゾーン | OSのタイムゾーンを指定します。 |
注) OSプロパティ定義ファイルに値が指定されている場合、OSプロパティ定義ファイルの値が設定されます。
参考
OSプロパティ定義ファイル
事前にOSプロパティ定義ファイルに初期値を指定することで、L-Server作成時の[OS]タブの情報などの初期値が生成されます。
詳細は、「8.1.9 OSプロパティ定義ファイル」を参照してください。
参考
イメージを指定してL-Serverを作成する場合のVMゲスト管理者アカウントの指定について
イメージを指定してL-Serverを作成する場合、パラメーターとして"管理者パスワード"を入力する必要があります。
入力する"管理者パスワード"は、ビルトイン管理者アカウントのAdministratorに設定されたものになりますが、ローカライズされた一部のWindowsではアカウント名が異なる場合があります。また、Windows 7やWindows VistaなどのクライアントOSの場合、通常のインストールではビルトイン管理者アカウントは無効になり、管理者アカウントはインストール時にユーザーが入力して作成された管理者アカウントになります。
ローカライズ版WindowsやクライアントOSからイメージ採取したクローニングイメージを指定してL-Serverを作成する場合、管理者アカウントとしてAdministratorを有効にしてパスワードを設定するか、"管理者パスワード"が設定されている管理者アカウント名を、以下の記述に従い定義ファイルに記述する必要があります。
なお、定義ファイルを用いる場合、イメージの世代別に管理者IDの設定を定義できません。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data
定義ファイル名は、ユーザーグループごととシステム共通で利用できる定義を分けて使用できます。イメージに対応する管理者名は、ユーザーグループごとの定義ファイルを先頭から検索します。該当する定義がない場合、システム共通の定義ファイルを検索します。
定義ファイルの変更はすぐに反映され、それ以降のL-Server作成から有効になります。
ユーザーグループごと
image_admin_citrixxen_ユーザーグループ名.rcxprop
システム共通
image_admin_citrixxen.rcxprop
定義ファイルでは、1行ごとにイメージ名と管理者パスワードを設定するアカウント名を記述します。
イメージ名 = "管理者アカウント名" |
管理者アカウント名は、ダブルクォーテーション( " )でくくって表記します。
管理者アカウント名以外に書かれた半角スペースとタブは無視されます。
イメージ名には、それ以降のワイルドカードとして作用する半角アスタリスク("*")が使用できます。半角アスタリスク("*")を指定することで、文字数不定の文字列の代用として使用できます。
イメージからのL-Server作成時には、定義ファイルの先頭行から対応するイメージ名を検索し、指定されている管理者アカウント名のアカウントに入力された"管理者パスワード"を設定します。
定義ファイルは、以下の改行コードと文字コードで作成される必要があります。
改行コード
CR+LF(0x0d0a)
文字コード
日本語環境ではShift-JIS、その他の環境ではUTF-8
例
定義ファイルの例を以下に示します。
イメージ名と管理者アカウント名が1対1で指定されています。
FR_WIN2003_001 = "Administrator" |
"FR_WIN"で始まるイメージ名に対して"Administrator"を管理者アカウント名として使用します。
FR_WIN* = "Administrator" |
すべてのイメージに対して"Administrator"を管理者アカウント名として使用します。イメージ名にワイルドカード文字だけを指定した場合、この行以降の定義は無視されます。
* = "Administrator" |