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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.4.0 導入ガイド
FUJITSU Software

6.2 ISM連携の設定

ここでは、ServerView Infrastructure Managerを利用するための設定手順について説明します。

  1. 管理サーバとは異なるサーバに、仮想アプライアンスのServerView Infrastructure Managerをインストールします。
    インストール方法については、ServerView Infrastructure Managerのマニュアルを参照してください。

    注意

    • ISM V2.2以降では、iRMCの電力が喪失するとプロファイルで適用した仮想I/Oの設定が消失します。
      その場合、仮想I/Oの設定の再適用が必要になります。
      仮想I/Oの設定の再適用の方法については、ISMのユーザーズガイドを参照してください。

    • ISM V2.3以降の場合、利用可能な SSL/TLSプロトコルのバージョンは、デフォルトではTLSv1.2が設定されています。
      ISM V2.2.xからのアップグレードインストールの場合、従来通りTLSv1を使用できます。
      新規にISM V2.3以降をインストールする場合、ISMをTLSv1でも利用可能に設定してください。
      ISM V2.3の場合の実行例

       # ismadm security enable-tls TLSv1,TLSv1.1,TLSv1.2

      指定方法の詳細は、ISM V2.3のユーザーズガイドの「4.20 SSL/TLSプロトコルのバージョンの変更」を参照してください。

    • ISM V2.4.c以降、ISM2.5、ISM2.6以降の新規構築の場合、ISM側で以下を実施してください。

      1. Infrastructure Managerのコンソールから以下のコマンドをAdministrator権限で実行してください。

        # ismadm security set-sslcipher 1
      2. 以下のコマンドを実行(ISM-VAを再起動)してください。

        # ismadm power restart

    以降の手順は、ISM側でPXEブートを利用する場合だけ必要です。

  2. 管理サーバ、管理対象サーバとは異なるサーバ(Windows)を用意します。

  3. 以下の手順で、DHCPサーバとして構築します。

    1. サーバの役割にDHCP Serverを追加します。

      管理サーバの管理LANと同一ネットワークのIPアドレスが設定されたNICのネットワーク接続にバインディングしてください。

      追加方法とバインディング方法については、Windowsのマニュアルを参照してください。

      DHCPサーバがドメインに参加している場合、以下の手順を実施してください。

    2. DHCPサーバを承認します。

      1. [コントロールパネル]-[管理ツール]-[DHCP]をクリックします。

        [DHCP]画面が表示されます。

      2. [操作(A)]-[承認されたサーバーの管理(M)]を選択します。

        [承認されたサーバーの管理]画面が表示されます。

      3. [承認(A)]ボタンをクリックします。

        [DHCP サーバーの承認]画面が表示されます。

      4. [名前または IP アドレス(N)]に管理サーバの管理IPアドレスを入力します。

      5. [OK]ボタンをクリックします。

        [承認の確認]画面が表示されます。

      6. [名前(N)]と[IP アドレス(P)]を確認します。

      7. [OK]ボタンをクリックします。

        [承認されたサーバーの管理]画面の[承認された DHCP サーバー(D)]にDHCPサーバが追加されます。

  4. DHCPサーバに本製品のエージェントをインストールします。

    詳細は、「2.2.2 インストール【Windows】【Hyper-V】」を参照してください。

    注意

    • エディションは[Express/Virtual Edition]を選択してください。

    • [ライセンス認証情報の入力]画面では、[クローニング機能を使用する]を選択せずに、[次へ (N)>]ボタンをクリックしてください。

注意

  • DHCPサーバに導入できる基本ソフトウェアは、本製品のエージェント【Windows】と同じです。

  • DHCPサーバは、仮想化ソフトウェアによって作成されたVMゲスト上でも機能します。

  • DHCPサーバには、本製品のエージェント【Windows】の必須ソフトウェアであるServerView Agents for Windowsのインストールは必要ありません。

  • ISM側でPXEブートを利用する場合、rcxadm pxectlコマンドで管理サーバのPXEサービスを一時的に停止する必要があります。

    詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.19 rcxadm pxectl」を参照してください。

  • 管理サーバのPXEサービスが停止している間は、以下の機能が利用できません。

    • HBA address rename設定

    • サーバ切替え・切戻し(HBA address rename方式、バックアップ・リストア方式)

    • バックアップ・リストア

    • システムイメージの削除

    • クローニングイメージの採取

    • クローニングイメージの配付

    • クローニングイメージの削除

    • rcxadm imagemgr setコマンドの実行

    • サーバの登録

    • サーバの削除

    • 管理対象サーバの管理LANのIPアドレス変更

    • 管理サブネットの登録

    • 物理L-Serverの作成

    • 物理L-Serverのバックアップ・リストア

    • 物理L-Serverのクローニングイメージの採取・配付

参考

管理対象サーバをVIOMの管理下からISMの管理下へ移行する場合は、以下の手順を実施してください。

移行対象サーバが物理OSまたはVMホストの場合
  1. 移行対象サーバに予備サーバが設定されている場合、予備サーバの設定を解除します。

  2. ServerView Virtual-IO Manager Web UIを起動します。

    詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.1.1 プロファイルの登録」を参照してください。

    1. 移行対象サーバのプロファイルを削除します。

    2. VIOM管理下から移行対象サーバを削除します。

  3. ServerView Infrastructure Manager Web UIを起動します。

    1. 移行対象サーバのプロファイルを設定します。

      詳細は、ServerView Infrastructure Managerのマニュアルを参照してください。

  4. 本製品の定期更新処理が実施されます。

    移行対象サーバがISMの管理下にあることが本製品に反映されます。

  5. 必要に応じて移行対象サーバに予備サーバを設定します。

移行対象サーバが物理L-Serverの場合
  1. 移行対象の物理L-Serverを本製品から削除します。

  2. ServerView Virtual-IO Manager Web UIを起動します。

    詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.1.1 プロファイルの登録」を参照してください。

    1. 移行対象サーバのプロファイルを削除します。

    2. VIOM管理下から移行対象サーバを削除します。

  3. ServerView Infrastructure Manager Web UIを起動します。

    1. 移行対象サーバのプロファイルを設定します。

      詳細は、ServerView Infrastructure Managerのマニュアルを参照してください。

  4. 本製品の定期更新処理が実施されます。

    移行対象サーバがISMの管理下にあることが本製品に反映されます。

  5. 移行対象サーバを元に物理L-Serverを作成します。