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Symfoware Analytics Server(Operational Data Store編) V12.3.1 コマンドリファレンス
FUJITSU Software

2.38 rdbrcv

名前

rdbrcv - 資源管理の資源のリカバリ


形式(LOADモードのファイル指定の形式)

rdbrcv -L -t ファイル名
          -w ワークファイルパス名[{:ワークファイルパス名} ...]
          [ -y ]

形式(FWモードのファイル指定の形式)

rdbrcv -F -t ファイル名
          [ {-a アーカイブログ退避先名@デバイス名
          [ {:アーカイブログ退避先名@デバイス名} ...]
            | -l ファイル名} ]
          -w ワークファイルパス名[{:ワークファイルパス名} ...]
          [ -y ]

機能説明

退避データ、資源管理の管理領域のデータをもとに資源管理の資源のリカバリを行います。


オプション

-L

当該資源管理を、退避データの取得時点の状態にまでリカバリする場合に指定します。

このリカバリ方法を、LOADモードのリカバリといいます。


-F

当該資源管理を、アーカイブログを適用して、最新状態にまでリカバリする場合に指定します。

このリカバリ方法を、FWモードのリカバリといいます。


-a アーカイブログ退避先名@デバイス名
[{:アーカイブログ退避先名@ デバイス名}...]

アーカイブログ退避先名には、FWモードのリカバリで必要なすべてのアーカイブログ退避ファイル名を指定します。

アーカイブログ退避先名の後を、“@”で区切り、退避先のデバイス名を指定します。

デバイス名には、文字型特殊装置(/dev/rmt/*、/dev/st*または/dev/nst*)または、UNIX系の一般ファイルのディレクトリへの絶対パス名を指定します。

アーカイブログ退避先名@デバイス名の記述は“:”で区切ることにより複数指定できます。

複数指定する場合は、アーカイブログ退避ファイルを取得した順に指定してください。

このとき、空白をはさむことはできません。

アーカイブログ退避先名に指定できる長さは、120バイトまでです。

デバイス名に指定できる長さは、120バイトまでです。


-w ワークファイルパス名[{:ワークファイルパス名}...]

作業用ファイルを格納するためのディレクトリを絶対パス名で指定します。

この記述も-aオプション同様に“:”で区切ることにより複数指定できますが、複数記述の際には空白をはさむことはできません。

複数記述を行う際にはすべてのパスに対して、そのパスが存在すること、および書込み権があることを確認してください。

ワークファイルパス名に指定できる長さは、130バイトまでです。

作業用領域として必要な容量は、テンポラリログファイルのAIログ域見積りで行ってください。


-l ファイル名

FWモードのリカバリで必要なすべてのアーカイブログ退避先名を以下の形式で列挙したファイルを絶対パス名で指定します。

ファイル名に指定できる長さは、OSで定義される最大バイト数までです。

アーカイブログ退避先名@デバイス名

[{: | 改行}アーカイブログ退避先名@デバイス名]

アーカイブログ退避先名には、リカバリで必要なアーカイブログ退避ファイル名を指定します。

デバイス名には、文字型特殊装置(/dev/rmt/*、/dev/st*または/dev/nst*)または、UNIX系の一般ファイルのディレクトリへの絶対パス名を指定します。

アーカイブログ退避先名@デバイス名を、改行または“:”で区切り、複数指定します。

この時、改行と“:”は混在してもかまいません。

また、改行または“:”からアーカイブログ退避先名@デバイス名までの空白またはアーカイブログ退避先名@デバイス名から改行または“:”までの空白は、読みとばされます。

アーカイブログ退避先名に指定できる長さは、120バイトまでです。

デバイス名に指定できる長さは、120バイトまでです。


-y

デバイス名に磁気テープ装置を指定し、かつ、本オプションを指定した場合、入力要求のメッセージを出力せずに、セットされている磁気テープを処理対象として処理を行います。

磁気テープがセットされていない場合は、処理を行わずにコマンドを終了します。

退避データが複数の磁気テープにまたがる場合は、2本目以降の磁気テープがセットされているかの確認が行われます。

デバイス名にUNIX系の一般ファイルのディレクトリへの絶対パス名を指定した場合、本オプションは無視されます。


-t ファイル名

バックアップする資源管理の管理領域名および退避先を記述したファイル名を指定します。

ファイル名に指定できる長さは、OSで定義される最大バイト数までです。

以下にファイル内の形式を説明します。

#全システム共通
INFOSTORAGEDB.CATEGORY_TDSI [バックアップファイル名1]@[バックアップ先ディレクトリ(絶対パス)]
INFOSTORAGEDB.CATEGORYEXCLUSIVE_TDSI [バックアップファイル名2]
INFOSTORAGEDB.AREAPATH_TDSI [バックアップファイル名3]
INFOSTORAGEDB.CSVHEADERINFO_TDSI [バックアップファイル名4]
INFOSTORAGEDB.DDVERSION_TDSI [バックアップファイル名5]
INFOSTORAGEDB.DIVIDEAREARANGE_TDSI [バックアップファイル名6]
INFOSTORAGEDB.DIVIDEFILECONDITION_TDSI [バックアップファイル名7]
INFOSTORAGEDB.DIVISIONKEY_TDSI [バックアップファイル名8]
INFOSTORAGEDB.DIVISIONKEYPOSITION_TDSI [バックアップファイル名9]
INFOSTORAGEDB.FILENAMESTRUCTELEM_TDSI [バックアップファイル名10]
INFOSTORAGEDB.GENERATIONINFO_TDSI [バックアップファイル名11]
INFOSTORAGEDB.WORKFILEAREA_TDSI [バックアップファイル名12]
#以下はカテゴリ分繰り返し
INFOSTORAGEDB.DDT_DETF_CAT[0詰め5桁のカテゴリID]_TDSI [バックアップファイル名13]

[バックアップファイル名]@[バックアップ先ディレクトリ(絶対パス)]

  • バックアップファイル名に、データのバックアップ時に指定したバックアップファイル名を指定した場合

    バックアップファイル名には、データのバックアップ時に指定したバックアップファイル名を指定します。

    バックアップファイル名の後を、“@”で区切り、退避先のディレクトリ名を指定します。

    ディレクトリ名には、文字型特殊装置(/dev/rmt/*、/dev/st*または/dev/nst*)または、UNIX系の一般ファイルのディレクトリへの絶対パス名を指定します。

    ディレクトリ名にUNIX系の一般ファイルを指定した場合は、ディレクトリ名を“:”で区切ることにより複数指定できますが、複数記述の際には空白をはさむことはできません。

    また、UNIX系の一般ファイルと文字型特殊装置(/dev/rmt/*、/dev/st*または/dev/nst*)を混在して記述することはできません。

    1行目のディレクトリ名に、文字型特殊装置(/dev/rmt/*、/dev/st*または/dev/nst*)を指定した場合、2行目以降のディレクトリ名にも同じ文字型特殊装置を指定しなければなりません。

    2行目以降のディレクトリ名は省略可能です。

    省略した場合は、省略する直前に指定したデバイス名が指定されたものとみなします。

    1行目のディレクトリ名に、UNIX系の一般ファイルを指定した場合、2行目以降のディレクトリ名にもUNIX系の一般ファイルを指定しなければなりません。

    ただし、絶対パス名は変更できます。

    2行目以降のディレクトリ名は省略可能です。

    省略した場合は、省略する直前に指定したディレクトリ名が指定されたものとみなします。

    バックアップファイル名に指定できる長さは、120バイトまでです。

    バックアップ先ディレクトリ名に指定できる長さは、120バイトまでです。


  • バックアップファイル名に、データのバックアップに使用したFIFO特殊ファイル名を指定した場合

    バックアップファイル名には、データのバックアップに使用したFIFO特殊ファイル名を指定します。

    バックアップファイル名の後を、“@”で区切り、退避先のディレクトリ名を指定します。

    ディレクトリ名には、FIFO特殊ファイルの存在するディレクトリの絶対パス名を指定します。

    2行目以降の退避先名にもFIFO特殊ファイル名を指定しなければなりません。

    2行目以降のディレクトリ名は省略可能です。

    省略した場合は、省略する直前に指定したディレクトリ名が指定されたものとみなします。

    デバイス名を複数指定することはできませんので、注意してください。

    バックアップファイル名に指定できる長さは、120バイトまでです。

    バックアップ先ディレクトリ名に指定できる長さは、120バイトまでです。


使用例

例1

Linuxファイル指定により、一括してリカバリします。

rdbrcv -L -t /home/rdb2/dsi.txt -w /home/rdb1/work

ファイル(dsi.txt)の例

#全システム共通
INFOSTORAGEDB.CATEGORY_TDSI dmp1@/backup/rdb 
INFOSTORAGEDB.CATEGORYEXCLUSIVE_TDSI dmp2
INFOSTORAGEDB.AREAPATH_TDSI dmp3
INFOSTORAGEDB.CSVHEADERINFO_TDSI dmp4
INFOSTORAGEDB.DDVERSION_TDSI dmp5
INFOSTORAGEDB.DIVIDEAREARANGE_TDSI dmp6
INFOSTORAGEDB.DIVIDEFILECONDITION_TDSI dmp7
INFOSTORAGEDB.DIVISIONKEY_TDSI dmp8
INFOSTORAGEDB.DIVISIONKEYPOSITION_TDSI dmp9
INFOSTORAGEDB.FILENAMESTRUCTELEM_TDSI dmp10
INFOSTORAGEDB.GENERATIONINFO_TDSI dmp11
INFOSTORAGEDB.WORKFILEAREA_TDSI dmp12
#以下はカテゴリ分繰り返し
INFOSTORAGEDB.DDT_DETF_CAT12345_TDSI dmp13

Windowsファイル指定により、一括してリカバリします。

rdbrcv -L -t D:\rdb2\dsi.txt -w D:\rdb1\work

ファイル(dsi.txt)の例

#全システム共通
INFOSTORAGEDB.CATEGORY_TDSI dmp1@D:\backup\rdb 
INFOSTORAGEDB.CATEGORYEXCLUSIVE_TDSI dmp2
INFOSTORAGEDB.AREAPATH_TDSI dmp3
INFOSTORAGEDB.CSVHEADERINFO_TDSI dmp4
INFOSTORAGEDB.DDVERSION_TDSI dmp5
INFOSTORAGEDB.DIVIDEAREARANGE_TDSI dmp6
INFOSTORAGEDB.DIVIDEFILECONDITION_TDSI dmp7
INFOSTORAGEDB.DIVISIONKEY_TDSI dmp8
INFOSTORAGEDB.DIVISIONKEYPOSITION_TDSI dmp9
INFOSTORAGEDB.FILENAMESTRUCTELEM_TDSI dmp10
INFOSTORAGEDB.GENERATIONINFO_TDSI dmp11
INFOSTORAGEDB.WORKFILEAREA_TDSI dmp12
#以下はカテゴリ分繰り返し
INFOSTORAGEDB.DDT_DETF_CAT12345_TDSI dmp13


終了ステータス

以下の終了ステータスが返されます。

0 : 正常終了

0以外 : 異常終了


注意事項