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Symfoware Analytics Server(Operational Data Store編) V12.3.1 コマンドリファレンス
FUJITSU Software

2.16 dereqstate

名前

dereqstate - 抽出制御プロセスおよびリクエストの状態を表示


形式

dereqstate  -s dereq1
            [ -w | -p | -i | -c | -f ]

機能説明

抽出制御プロセスの状態およびリクエストの状態を表示します。

本コマンドは、以下の情報を表示します。

オプション

-s dereq1

“dereq1”を指定します。


-w

抽出制御プロセスの運用情報を表示します。

-wオプション、-pオプション、-iオプション、-cオプションおよび-fオプションを省略した場合、-wオプションが指定された場合と同等の動作となります。


-p

データ抽出セルの稼働状況を表示します。


-i

抽出制御プロセスに設定されている動作環境を表示します。


-c

抽出制御プロセスが受け付けているリクエストの情報を表示します。


-f

抽出制御プロセスが使用する入出力ファイルの情報を表示します。


使用例

例1

抽出制御プロセスの運用状態を表示します。

dereqstate -s dereq1 -w

例2

データ抽出セルの稼働状況を表示します。

dereqstate -s dereq1 -p

例3

抽出制御プロセスが受け付けているリクエストの情報を表示します。

dereqstate -s dereq1 -c

例4

抽出制御プロセスが使用する入出力ファイルの情報を表示します。

dereqstate -s dereq1 -f

終了ステータス

以下の終了ステータスが返されます。

0 : 正常終了

0以外 : 異常終了


注意事項

表示項目の見出しと意味

抽出制御プロセスの運用情報の表示例

dereqstate -s dereq1 -w
Data Effector dereqstate 2008/01/01 19:01:00
(1)        (2)         (3)          (4)         (5)
Class State Request WaitTime UsedDECell (Wait Exec) (Cur / Max) (Cur / Max) A ACTIVE 10 5 10 30 5 10 B ACTIVE 0 1 0 0 1 5 C DELETING 2 3 0 30 3 3 D CHANGING 0 3 0 30 3 3

(1) Class

実行クラス

(2) State

実行クラスの状態

実行クラスの状態は、以下のように表示されます。

・ACTIVE: 正常

・INHIBIT: 使用禁止(閉塞中)

・CANCELING: 抽出要求のキャンセル中

・CHANGING: 定義変更中

・DELETING: 定義削除中

(3) Request

現在、実行クラスで処理しているリクエスト数を表示します。

Wait: 相乗り待ち合わせリクエスト数を表示します。

Exec: データ抽出セル抽出依頼中/抽出実行中のリクエスト数を表示します。

(4) WaitTime

相乗り待ち合わせ時間(秒)

Cur: 現在の相乗り待ち合わせ経過時間を表示します。

Max: 抽出制御動作環境定義ファイルのClassパラメタで定義した相乗り待ち合わせ時間の情報を表示します。

(5) UsedDECell

使用データ抽出セル数

Cur: 現在、使用中のデータ抽出セル数を表示します。

Max: 抽出制御動作環境定義ファイルのClassパラメタで定義した最大使用データ抽出セル数を表示します。


データ抽出セルの稼働状況表示例(大規模(抽出サーバ4台)の場合)

Linuxdereqstate -s dereq1 -p 
Data Effector dereqstate 2008/01/01 19:01:00
(1)        (2)       (3)         (4)         (5)          (6)
ID Class Hostname State MultiCount InFile DECell1 A1 SchSvr01 ACTIVE 2 "/work1/DE/data/20080101_1.csv" DECell2 A1 SchSvr02 ACTIVE 3 "/work2/DE/data/20080101_2.csv" DECell3 B SchSvr03 ACTIVE 1 "/work1/DE/data/20080102_1.csv" DECell4 - SchSvr04 IDLE 0 ""

Windowsdereqstate -s dereq1 -p 
Data Effector dereqstate 2008/01/01 19:01:00
(1)        (2)       (3)         (4)         (5)          (6)
ID Class Hostname State MultiCount InFile DECell1 A1 SchSvr01 ACTIVE 2 "D:\work1\DE\data\20080101_1.csv" DECell2 A1 SchSvr02 ACTIVE 3 "D:\work2\DE\data\20080101_2.csv" DECell3 B SchSvr03 ACTIVE 1 "D:\work1\DE\data\20080102_1.csv" DECell4 - SchSvr04 IDLE 0 ""

(1) ID

データ抽出セル識別子

(2) Class

抽出対象実行クラス名

データ抽出セルの稼働状況が"ACTIVE"以外の場合は、"-"(ハイフン)が表示されます。

(3) Hostname

データ抽出セルのホスト名またはIPアドレス

(4) State

データ抽出セルの稼働状況

データ抽出セルの稼働状況は、以下のように表示されます。

・ACTIVE :抽出実行中(データ抽出セルで抽出実行中)

・ACTIVATING :抽出依頼中(抽出制御プロセスからデータ抽出セルに依頼中)

・INACTIVE :停止状態(異常状態)

・IDLE :未使用(抽出制御プロセスからデータ抽出セルへの依頼待ち)

・DELETING :定義削除中

(5) MultiCount

相乗りリクエスト数

データ抽出セルの稼働状況が"ACTIVE","DELETING"以外の場合は、0が表示されます。

(6) InFile

データ抽出セルで抽出対象の蓄積データファイル名

データ抽出セルの稼働状況が"ACTIVE" ,"DELETING"以外の場合は、""が表示されます。


リクエストの情報の表示例

Linuxdereqstate -s dereq1 -c
Data Effector dereqstate 2008/01/01 19:01:00
(1)              (2)        (3)     (4)      (5)       (6)      (7)       (8)
JobId RecId Elapse Class FileId Stage S-Elapse InFile select1 R00000002 5.200 A 1 WAIT 5.120 "/home/DE1/Input/input1.csv" 2 WAIT 5.120 "/home/DE1/Input/input2.csv" 3 WAIT 5.130 "/home/DE1/Input/input3.csv" select2 R00000003 0.300 A 0 RSC 0.250 "" select3 R00000004 21.000 B 1 EXEC 10.250 "/home/DE2/Input/input1.csv" 2 EXEC 12.500 "/home/DE2/Input/input2.csv" 3 E-WAIT 20.000 "/home/DE2/Input/input3.csv" 4 END 5.000 "/home/DE2/Input/input4.csv"
Windowsdereqstate -s dereq1 -c
Data Effector dereqstate 2008/01/01 19:01:00
(1)              (2)        (3)     (4)      (5)       (6)      (7)       (8)
JobId RecId Elapse Class FileId Stage S-Elapse InFile select1 R00000002 5.200 A 1 WAIT 5.120 "D:\DE1\Input\input1.csv" 2 WAIT 5.120 "D:\DE1\Input\input2.csv" 3 WAIT 5.130 "D:\DE1\Input\input3.csv" select2 R00000003 0.300 A 0 RSC 0.250 "" select3 R00000004 21.000 B 1 EXEC 10.250 "D:\DE2\Input\input1.csv" 2 EXEC 12.500 "D:\DE2\Input\input2.csv" 3 E-WAIT 20.000 "D:\DE2\Input\input3.csv" 4 END 5.000 "D:\DE2\Input\input4.csv"

(1) JobId

依頼ID(アプリケーションから指定された抽出要求のID)

(2) RecId

受付ID(抽出制御プロセス起動時からの通番)

(3) Elapse

抽出処理を受信してからの総経過時間(秒.ミリ秒)

(4) Class

実行クラス

(5) FileId

抽出対象の蓄積データファイルの依頼ID内通番

Stageが"RSC"、"RECV"の場合は、"0"となります。

(6) Stage

抽出対象の蓄積データファイルの処理段階

・RECV :抽出依頼受信中

・RSC :資源管理で処理中

・WAIT :相乗り待ち状態

・E-WAIT :抽出実行待ち状態(データ抽出セル空き待ち)

・EXEC :抽出実行中

・END :抽出実行終了(他の蓄積データファイルの完了待ち状態)

(7) S-Elapse

現在の処理段階に移行してからの経過時間(秒.ミリ秒)

(8) InFile

抽出対象の蓄積データファイル名

Stageが"RSC"、"RECV"の場合は、""が表示されます。


入出力ファイル情報の表示例

Linuxdereqstate -s dereq1 -f
Data Effector dereqstate 2008/01/01 19:01:00

(1)                 (2)              (3)          (4)
Detected-Time       Detected-DECell  State        AbnormalFile
2008/01/01 10:10:00 DECell3          IOERROR      "/home/Share/DE/input/data1.csv"

(5)                 (6)              (7)          (8)
Detected-Time       Detected-DECell  State        AbnormalOutFolder
2008/01/01 12:15:20 DECell2          IOERROR      "/work/output2/"
Windowsdereqstate -s dereq1 -f
Data Effector dereqstate 2008/01/01 19:01:00

(1)                 (2)              (3)          (4)
Detected-Time       Detected-DECell  State        AbnormalFile
2008/01/01 10:10:00 DECell3          IOERROR      "D:\DE\input\data1.csv"

(5)                 (6)              (7)          (8)
Detected-Time       Detected-DECell  State        AbnormalOutFolder
2008/01/01 12:15:20 DECell2          IOERROR      "D:\work\output2\"

(1) Detected-Time

蓄積データファイルの異常を検出した日時

異常となった蓄積データファイルがない場合は、表示されません。

(2) Detected-DECell

蓄積データファイルの異常を検出したデータ抽出セル識別子

異常となった蓄積データファイルがない場合は、表示されません。

(3) State

異常となった蓄積データファイルの状態

・ACSERROR : 権限なしエラー

・NOFILE :蓄積データファイルなし

・IOERROR : I/Oエラー(上記以外のエラー)

異常となった蓄積データファイルがない場合は、表示されません。

(4) AbnormalFile

異常となった蓄積データファイル名

(5) Detected-Time

抽出結果中間ファイルの異常を検出した日時

抽出結果中間ファイル出力先ディレクトリに異常がない場合は、表示されません。

(6) Detected-DECell

抽出結果中間ファイルの異常を検出したデータ抽出セル識別子

抽出結果中間ファイル出力先ディレクトリに異常がない場合は、表示されません。

(7) State

出力先ディレクトリの状態

・ACSERROR : 権限なしエラー

・NOFILE :抽出結果中間ファイル出力先ディレクトリなし

・FULL :領域不足

・IOERROR : I/Oエラー(上記以外のエラー)

(8) AbnormalOutFolder

異常となった抽出結果中間ファイル出力先ディレクトリ名