XML文書は、その構造を階層で表現します。
パス式は、階層構造にあるXML文書中の特定の要素ノードの位置を指定するものです。
パス式の定義を以下の図に示します。
図3.2 パス式の定義

パス要素は、XML文書中の要素ノードを識別するものです。
パス要素の説明を以下の表に示します。
パス要素  | 説明  | 
|---|---|
要素名  | 要素ノードの名前を意味します。  | 
*  | 上位ノード直下のすべての要素ノードを意味します。  | 
パス演算子は、パス要素のつながりを表現します。
パス演算子の説明を以下の表に示します。
パス演算子  | 説明  | 
|---|---|
/  | 上位ノード配下にあるノードが対象となります。  | 
//  | 上位ノード配下の任意の階層にあるすべてのノードが対象となります。  | 
注意
パス式には、“//”と“*”を続けて記述できません。
“/*”だけのパス式は指定できません。
検索式のキーワードにパターンを指定したときだけ、パス式の最後にパス演算子“//”を指定できます。
パス式の記述例を以下に示します。
<company>
  <name>fujitsu</name>
  <employee>
    <name>tanaka</name>
    <id>2000</id>
  </employee>
</company> | 

/company/employee/name
“ルートノード”配下の“company要素ノード”配下の“employee要素ノード”配下の“name要素ノード”を示します。図中の(1)を指します。
//name
“ルートノード”配下の任意の階層にある“name要素ノード”を示します。図中の(1)および(2)を指します。
/company/*/id
“ルートノード”配下の“company要素ノード”配下の任意の要素ノード(図では“name要素ノード”か“employee要素ノード”)配下の“id要素ノード”を示します。図中の(3)を指します。