スクリプトリストファイルの書式およびパラメーターの記述について説明します。
L-Platformテンプレート用のスクリプトリスト
L-Platformテンプレートで利用されるルールセットのスクリプトリスト(設定用および運用操作用)について説明します。
[スクリプトのパス]実行スクリプト名[,cmd=スクリプトのコマンドファイル名][,node=none|ネットワークデバイス名][,group=グループ番号][,param=(パラメーター名1=パラメーター値1,パラメーター名2=パラメーター値2,・・・)] |
設定用スクリプトリストと運用操作用スクリプトリストは同じ書式です。
各項目について説明します。
実行したいスクリプトの格納フォルダーのパスを、絶対パスまたはscriptsフォルダーからの相対パスで指定します。
実行したいスクリプトの格納フォルダーのパスを省略すると、実行したいスクリプトのパスはスクリプトリストの格納フォルダーとして扱います。
実行したいスクリプトの名前を指定します。
実行スクリプト名にはスクリプトリストの名前は指定できません。
指定した場合、実行スクリプト名が指定されたものとして扱われます。
実行したいスクリプトのコマンドファイル名を指定します。
本オペランドの指定値が、予約変数"コマンドファイル名"に設定されます。
複数のコマンドファイルを呼び出す場合、スクリプトで予約変数"コマンドファイル名"の後ろに通番(1から昇順に)を付加して使用するように考慮してください。
省略した場合、スクリプトからコマンドファイルは呼び出されません。
ネットワークデバイス(ファイアーウォールまたはサーバロードバランサー)の有無やネットワークデバイス(ファイアーウォールまたはサーバロードバランサー)の状態に関係なく無条件に実行したいスクリプトの場合は、本オペランドにnoneを指定します。
特定のネットワークデバイス(ファイアーウォールまたはサーバロードバランサー)を指定して実行したいスクリプトの場合は、本オペランドにネットワークデバイス名を指定します。
ネットワークデバイス名を設定用スクリプトリスト(create.lst)以外で指定する場合は、設定用スクリプトリスト(create.lst)で指定したネットワークデバイスを指定してください。
冗長構成のネットワークデバイス名を指定する場合、同一グループ内(グループ番号の等しいスクリプト行)の全てのネットワークデバイス名を各々の対応するスクリプト行の本オペランドに指定してください。
本オペランドを省略した場合、利用可能なネットワークプールから使用可能なネットワークデバイスを自動的に選択します。ネットワークデバイスの自動選択は、L-PLatformの作成時に利用する設定用スクリプトリスト(create.lst)の本オペランドの指定によって決まります。
L-Platformの作成時にネットワークデバイスが自動設定された場合、その後は同じL-PLatformに対して設定用スクリプトリスト(create.lst)以外のどのスクリプトリストを実行しても自動選択された同じネットワークデバイスが使用されます。
冗長構成のネットワークデバイスに対しスクリプトを実行する場合、同じ冗長構成のネットワークデバイスを識別するためのグループ番号を1から99までの値で指定します。
同一グループ番号を持つスクリプトを2行並べると、利用可能なネットワークプールから、利用可能なペアのネットワークデバイスを選択することになります。
ペアのネットワークデバイス(ペアのどちらかは正常な状態)が利用可能なネットワークプールに存在しない場合、利用可能なネットワークデバイスなしで、スクリプトリストの実行が失敗します。
本オペランドはパラメーターファイル内のパラメーターの値をスクリプトリストの行単位に変更したい場合に指定します。
値を変更したいパラメーター名と変更後の値を、変更したいパラメーター分指定してください。
インフラ管理者がスクリプト単位にパラメーターの値を決めたいときには、本オペランドにパラメーターと値を記述することで、スクリプト内に値を固定的に持たず、可変情報として扱うことができます。
また、L-Platform作成時にテナント利用者またはテナント管理者により本パラメーターが指定された場合、そのパラメーターの値をスクリプトで利用します。
参考
指定するパラメーターはカンマ(",")で区切りますが、パラメーターとカンマ(",")の間に空白があっても無視されます。
スクリプトリストの指定可能行数は、コメント行を除き100行までです。
コメント行は、1カラム目がシャープ("#")で始まる行です。任意の文字を記述できます。
実行したいスクリプトの説明など必要に応じてコメントを記載してください。
コメント行はスクリプトリストを処理する際、何もせず読み飛ばされます。
空行はコメント行と扱い読み飛ばされます。
スクリプトリストのスクリプトは記載された順番に動作します。
スクリプトリストは、記述された順番に実行されます。
[スクリプトのパス]実行スクリプト名1,group=1[,cmd=コマンドファイル名1] |
ネットワークリソース用のスクリプトリスト
ネットワークリソースで利用されるルールセットのスクリプトリストについて説明します。
スクリプトのパス実行スクリプト名[,cmd=スクリプトのコマンドファイル名],node=実行ネットワークデバイス名[,paramfile=パラメーターファイル名][,param=(パラメーター名1=パラメーター値1,パラメーター名2=パラメーター値2,・・・)] |
各項目について説明します。
実行したいスクリプトの格納フォルダーのパスを、絶対パスまたはscriptsフォルダーからの相対パスで指定します。
実行したいスクリプトの格納ディレクトリのパスは省略できません。
実行したいスクリプトの名前を指定します。
実行スクリプト名にはスクリプトリストの名前は指定できません。指定した場合には実行スクリプト名が指定されたものとして扱われるため、指定しないように注意してください。
実行したいスクリプトのコマンドファイル名を指定します。
本オペランドの指定値が、予約変数"コマンドファイル名"に設定されます。
複数のコマンドファイルを呼び出す場合、スクリプトで予約変数"コマンドファイル名"の後ろに通番(1から昇順に)を付加して使用するようにスクリプトで考慮してください。
省略した場合、スクリプトからコマンドファイルは呼び出されません。
スクリプトを実行するネットワークデバイスの名前を指定します。
本オペランドに誤ったネットワークデバイス名を指定すると、スクリプト実行時に自動設定のエラーを検出したり、誤設定をしたりするため、正しい実行ネットワークデバイス名を指定するように注意してください。
スクリプトに渡す可変情報のパラメーターファイルの名前を指定します。
パラメーターファイルに記述した可変情報を利用する場合に、パラメーターファイル名を指定します。
本オペランドはparamfileオペランドで指定したパラメーターファイル内のパラメーターの値をスクリプトリストの行単位に変更したい場合に指定します。
値を変更したいパラメーター名と変更後の値を、変更したいパラメーター分指定してください。
参考
指定するパラメーターはカンマ(",")で区切りますが、パラメーターとカンマ(",")の間に空白があっても無視されます。
スクリプトリストの指定可能行数は、コメント行を除き100行までです。
コメント行は、1カラム目がシャープ("#")で始まる行です。任意の文字を記述できます。
実行したいスクリプトの説明など必要に応じてコメントを記載してください。
コメント行はスクリプトリストを処理する際、何もせず読み飛ばされます。
空行はコメント行と扱い読み飛ばされます。
スクリプトリストは同じネットワークデバイスに対して処理を実行する場合、同時には動作せず、順番に動作します。また、スクリプトリストで同じネットワークデバイスへの処理がない場合、同時に動作します。
スクリプトリストは、記述された順番に実行されます。
[スクリプトのパス]スクリプト名1,node=ネットワークデバイス名1,param=(パラメーター名1=値,...) |
L-Platformテンプレート用のスクリプトリストとネットワークリソース用のスクリプトリストの違い
L-Platformテンプレート用のスクリプトリストとネットワークリソース用のスクリプトリストの違いについて説明します。
項目 | L-Platformテンプレート用 | ネットワークリソース用 |
nodeオペランド | 実行ネットワークデバイスの指定はできません。実行ネットワークデバイスは自動選択されます。 実行ネットワークデバイス以外"none"(ネットワークデバイス関係なく無条件に実行)が指定できます。 | 指定できます。 |
groupオペランド | 指定できます。 | 指定できません。 |
paramfileオペランド | 指定できません。 | 指定できます。 |