「9.2.6 管理対象のブレードシステムのLANスイッチブレードへの設定情報」で決定した情報を管理対象のブレードシステムのLANスイッチブレードへ設定します。
情報を管理対象のブレードシステムのLANスイッチブレードへ設定する方法については、LANスイッチブレードのマニュアルを参照してください。
参考
管理LAN以外のポートに対するVLANの設定は、RORコンソールの[リソース]タブからも設定できます。詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.4 LANスイッチブレードのVLAN設定」を参照してください。
注意
LANスイッチブレードの設定を行ったあとにLANスイッチブレードの構成定義情報をバックアップしてください。LANスイッチブレードの構成定義情報のバックアップ手順については、使用するLANスイッチブレードのマニュアルを参照してください。
本製品のLANスイッチブレードへの自動設定はtelnetまたはSSHを使用しています。
telnetまたはSSH接続(SSHバージョン2)が無効になっている場合、telnetまたはSSH接続(SSHバージョン2)を有効にしてください。
設定方法については、各機種のマニュアルを参照してください。
また、LANスイッチブレードの機種により同時接続数が制限されているため、本製品のLANスイッチブレードへの設定を行う場合、ほかの接続をログアウトしておく必要があります。
telnet、SSHが使用できない場合、以下の機能は利用できません。
LANスイッチブレードの登録
LANスイッチブレードの基本情報の変更
LANスイッチブレードのVLAN設定と変更(内部接続ポート、外部接続ポート)
LANスイッチブレードのリストア
サーバ切替え(サーバ切替え時にネットワークの設定を変更する場合)
SSH接続(SSHバージョン2)は、以下のLANスイッチブレードに対して選択できます。
LANスイッチブレード PY CB Eth Switch/IBP 10Gb 18/8 (1.00版以降)
LANスイッチブレード PY CB Eth Switch 10/40Gb 18/8+2 (1.00版以降)
LANスイッチブレード PY CB Eth Switch/IBP 1Gb 36/8+2 (4.16版以降)
LANスイッチブレード PY CB Eth Switch/IBP 1Gb 36/12 (3.12版以降)
LANスイッチブレード PY CB Eth Switch/IBP 1Gb 18/6 (3.12版以降)
LANスイッチブレード PY CB DCB SW 10Gb 18/6/6 (2.1.1_fuj版以降)
PY CB Eth Switch/IBP 10Gb 18/8の場合、LANスイッチブレードで未設定の最大VLAN IDがoobポートに使用されています。telnet接続にoobポートを使用しており、LANスイッチブレードに最大VLAN IDの"4094"を設定している場合、以下の機能は利用できません。
LANスイッチブレードのVLAN設定と変更(内部接続ポート、外部接続ポート)
LANスイッチブレードのリストア
サーバ切替え(サーバ切替え時にネットワークの設定を変更する場合)
エンドホストモードを使用する場合は、デフォルトのpin-groupを使用して、新しくpin-groupは作成しないでください。また、Automatic VLAN uplink Synchronization(AVS)をdisableに設定してください。
PY CB Eth Switch/IBP 10Gb 18/8は、pin-groupおよびAVSの機能がないため、この設定は必要ありません。
以下のLANスイッチブレードを使用する場合、classic-viewを有効にしないでください。
LANスイッチブレード PY CB Eth Switch/IBP 1Gb 36/8+2
LANスイッチブレード PY CB Eth Switch/IBP 1Gb 36/12
LANスイッチブレード PY CB Eth Switch/IBP 1Gb 18/6
PY CB Eth Switch 10/40Gb 18/8+2の場合、oobのIPアドレスまたはファブリック仮想代表IPアドレスを設定してください。
PY CB Eth Switch/IBP 1Gb 36/8+2のスイッチIDが1以外の場合、ポートやVLANの情報を正しく表示できません。スイッチIDを1に設定してください。
LANスイッチブレードのスタッキング機能には対応していません。
以下のLANスイッチブレードにおいてリンクアグリゲーション設定したポートに対してVLAN設定を行う場合、その装置に対して以下の設定を行ってください。
LANスイッチブレード
PY CB Eth Switch/IBP 10Gb 18/8
設定
LLDP(Link layer Discovery Protocol)
なお、LLDPの設定の際、[VLAN名称情報]は無効に設定してください。
その他の項目は有効に設定してください。
LANスイッチブレードPY CB 10Gb FEX Nexus B22の場合、LANスイッチブレードにVLAN設定を行えないため、以下の機能は使用できません。事前に、LANスイッチブレードPY CB 10Gb FEX Nexus B22に接続されたNexus 5000 seriesからVLANを手動で設定してください。
LANスイッチブレードのVLAN設定と変更(内部接続ポート、外部接続ポート)
LANスイッチブレードのリストア
なお、VLAN以外の設定はLANスイッチブレードに対して直接行ってください。
LANスイッチブレードのネットワーク設定(PRIMERGY BXシリーズの場合)
ブレードシステムの環境では、複数サブネットのLAN集約を実現するために、LANスイッチブレードのVLANを使用します。
LANスイッチブレードがPRIMERGY BX900/BX400シリーズであり、かつIBPモードで動作している場合、上記VLANの設定の代わりにIBPのポートグループ設定を行う事で同様のサービスを利用できます。
LANスイッチブレードの各ポートにはVLAN IDが設定できます。
同じVLAN IDが設定されたポート間だけが通信できるようになります。
これにより、1つのスイッチで複数のサブネットを混在できます。
LANスイッチブレードの内部接続ポート(サーバブレード側)と外部接続ポートに設定するVLANを決定します。
内部接続ポート
管理LANに接続するNICに対応するポートには、必ずポートVLANを設定してください。
管理LANに接続するNICを業務LANとしても利用したい場合、タグVLANを設定してください。
業務LANに接続するNICに対応するポートには、サブネットごとのVLAN ID(ポート/タグVLAN)をVLAN ID1(デフォルトVLAN)以外で割り当ててください。
タグVLANを設定する場合、管理対象サーバのネットワークインターフェースにもタグVLANを設定します。本製品では、管理対象サーバのネットワークインターフェースに対してタグVLANは設定されないため、手動で設定してください。
外部接続ポート
LANスイッチブレードが外部のスイッチと接続するスイッチポートを決定し、管理LANと業務LANのVLAN IDを決定します。
タグVLANを設定する場合、接続先である外部のスイッチのポートに同じVLAN IDを設定します。
リンクアグリゲーション構成のLANスイッチブレードの外部接続ポートにVLANを自動設定する場合、事前にリンクアグリゲーション構成を設定します。また、LANスイッチブレードによってはLLDPを有効にする必要があります。
リンクアグリゲーション構成の設定およびLLDPの有効にする方法については、対象のLANスイッチブレードのマニュアルを参照してください。
注意
管理LANのVLAN IDを変更する場合、以下の手順で行ってください。
管理サーバとLANスイッチブレード間の通信を可能にします。
以下の2つの変更を、手動で同時に行ってください。
管理LANと接続する外部接続ポートのVLAN IDを変更します。
LANスイッチブレードの管理IPアドレスのVLAN IDを変更します。
管理対象サーバの管理LANのVLAN IDを変更します。
LANスイッチブレードのVLAN設定は、物理サーバのクローニングイメージの採取・配付を行っても、配付先に自動設定されません。クローニングイメージを配付する前に、配付先サーバのVLAN設定を行ってください。
以下の場合、RORコンソールでVLANは設定できません。
外部接続ポートの設定
リンクステートグループ
ポートバックアップ機能
外部接続ポートおよび内部接続ポートの設定
非活性化(機種依存)
各ポートに設定するVLANは、以下のすべての条件を満たす必要があります。
各ポートに2つ以上のポートVLANを定義しないでください。
ポートVLANとタグVLANで、同じVLAN IDを設定しないでください。
以下のLANスイッチブレードをPRIMERGY BX900シリーズのシャーシで使用する場合、コネクションブレードスロットCB5/6以外に搭載してください。
LANスイッチブレード PY CB Eth Switch/IBP 1Gb 36/8+2
LANスイッチブレード PY CB Eth Switch/IBP 1Gb 36/12
LANスイッチブレード PY CB Eth Switch/IBP 1Gb 18/6
LANスイッチブレード PY CB 10Gb FEX Nexus B22をPRIMERGY BX900シリーズのシャーシで使用する場合、内部ポートが16個しかないため、スロット17またはスロット18に搭載しているサーバブレードは内部ポートを使用できません。
物理サーバ上のNICに接続するスイッチのポートのVLAN IDとVLANの種類を決定してください。
物理サーバ名
NICのindex番号
VLAN ID
VLANの種類(ポート/タグVLAN)
参考
サーバ上のOSは物理上のNICとインターフェース名(Windowsはローカル エリア接続X、LinuxはethX)を関連付けます。
NICが複数搭載されている場合、OSの種類、またはLANドライバのインストールの順番に応じて、インターフェース名のindex番号(X)が物理上のNICのindex番号(実装順番)と異なることがあります。
OSコマンドやツールなどで確認してください。
詳細は、使用するハードウェアマニュアルを参照してください。
なお、本製品では物理上のNICのindex番号(実装順番)を使用します。
管理対象サーバ(PRIMERGY BXシリーズ)と隣接するネットワーク機器(L2スイッチなど)との接続関係(トポロジ)をネットワークビューアで表示する場合、接続関係を自動検出するため、LANスイッチブレードとネットワーク機器に以下の設定が必要です。
LLDP(Link layer Discovery Protocol)
CDP(Cisco Discovery Protocol)
注意
LANスイッチブレードと接続するネットワーク機器の間では、同じプロトコルの設定が必要です。
IBPモードに設定されているLANスイッチブレードと接続したネットワーク機器の接続関係は自動検出できません。
以下のLANスイッチブレードの接続関係を自動検出するために、その装置に対して以下の設定値を一致させてください。
LANスイッチブレード
PY CB Eth Switch/IBP 1Gb 36/12
PY CB Eth Switch/IBP 1Gb 36/8+2
PY CB Eth Switch/IBP 1Gb 18/6
設定値
hostnameコマンドによるホスト名
snmp-server sysnameコマンドによるシステム名
例
swb1で一致させる場合
# hostname swb1
# snmp-server sysname swb1
以下のLANスイッチブレードの接続関係を自動検出するために、その装置に対して以下の設定を行ってください。
LANスイッチブレード
PY CB Eth Switch/IBP 10Gb 18/8
設定
snmp agent addressコマンドでエージェントアドレスにLANスイッチブレードの管理IPアドレスを設定する。
登録しているネットワーク機器のシステム名(sysName)と重複するシステム名を持つ別のネットワーク機器が存在する場合、接続関係を正しく表示できないことがあります。
【Windows】【Hyper-V】
本製品で、システムイメージのバックアップ・リストア、またはクローニングを行う場合、管理対象サーバのNetBIOS over TCP/IPを有効にしてください。
なお、NetBIOS over TCP/IPを有効にしたあと、管理対象サーバの再起動が必要です。
管理サーバ・管理対象サーバ・管理クライアント・VLANのネットワーク構成の例(PRIMERGY BX600の場合)
参考
「管理サーバ・管理対象サーバ・管理クライアント・VLANのネットワーク構成の例(PRIMERGY BX600の場合)」のように専用の管理LANを設置することをお勧めします。
以下の機能を利用する場合、本製品に同梱されるDHCPサーバを使用して管理対象サーバに管理IPアドレスを割り当てるため、専用の管理LANが必要です。
バックアップ・リストア
クローニングイメージの採取・配付
HBA address rename
LANスイッチブレードを使用する構成では、専用の管理LANを設置する場合、管理LANと業務LANでLANスイッチブレードを共有して使用するため、VLANの設定が必要です。