[構成変更]ページを利用して、利用中のL-Platformを構成するシステムの構成変更ができます。
注意
[構成変更]ページは、L-Platformの構成変更を実施します。ただし、インフラ管理者によって、L-Platformテンプレートの構成変更の許可がされている場合にだけ利用できます。
配備済サーバの構成変更は、対象のサーバの種別および電源状態により、変更できる項目が異なります。
【仮想サーバの場合】
サーバが停止状態
以下の項目を除き変更できます。
ストレージプール
VMプール
システムディスクのストレージプール
配備済のデータディスクのストレージプール
サーバが起動状態
以下の項目が変更できます。
システム名の変更
サーバ名の変更
ディスク名の変更
サーバ追加
ディスク追加
起動優先度の設定
セグメント名の変更
IPアドレス
これらに加え、サーバ仮想化ソフトウェアの種別により変更可能な項目があります。詳細を以下の表に示します。ただし、NICの追加・削除については、「NICの追加・削除」を参照してください。
項目名 | 変更 | サーバ仮想化ソフトウェア | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
VMware | Hyper-V | RHEL-KVM | Solarisゾーン | Citrix XenServer | OVM for X86 | OVM for SPARC | ||
CPU数 | 追加 | ○ | × | × | ○ | × | × | ○ |
削減 | × | × | × | ○ | × | × | ○ | |
CPU性能 | 追加 | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ | - |
削減 | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ | - | |
CPU予約性能 | 追加 | ○ | ○ | - | - | - | - | - |
削減 | ○ | ○ | - | - | - | - | - | |
【VMware】 | 追加 | ○ | ○ | - | - | × | - | - |
削減 | ○ | ○ | - | - | × | - | - | |
メモリ容量 | 追加 | ○ | × | △ | ○ | × | × | ○ |
削減 | × | × | △ | ○ | × | × | ○ | |
【VMware】 | 追加 | ○ | × | - | - | × | - | - |
削減 | ○ | × | - | - | × | - | - | |
【VMware】 | 追加 | ○ | ○ | - | - | - | - | - |
削減 | ○ | ○ | - | - | - | - | - | |
サーバタイプ | 変更 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
システムディスク容量 | 拡張 | ○ | × | - | - | - | - | - |
ホスト名 | 変更 | ○ | △ | △ | △ | △ | △ | △ |
○:サーバ起動時に変更可能
△:システムの設定によっては、サーバ起動時に変更不可
×:サーバ起動時に変更不可
-:"項目なし"または"指定不可能"
【物理サーバの場合】
電源状態に関係なく以下の項目だけ変更できます。
サーバ名
サーバタイプ
起動優先度
セグメント名
L-Platformの構成変更完了通知メールが届いたにもかかわらず、L-Platformが変更されていない場合には、インフラ管理者に確認してください。この場合、仮想サーバ上での変更処理に失敗している可能性があります。
Solarisゾーン管理のサーバの場合、以下に注意してください。
サーバのCPU性能、CPU個数、およびメモリ容量は取得できない場合があります。この場合、"-"で表示されます。
次の操作はできません。
NICの増設・減設
ディスクの追加
ディスクサイズ変更
サーバが動作するリソースプールが、本製品の管理対象外の場合には、配備後の構成変更において、CPU数/CPU性能/メモリサイズ/サーバ名/起動優先度を変更できません。
サーバが動作するリソースプールが、本製品の管理対象外の場合には、サーバタイプを変更しても、冗長性およびサーバの自動解放は変更されません。
サーバタイプを変更すると、以下の項目が同時に変更されます。
【仮想サーバの場合】
CPU数
CPU性能
CPU予約性能
CPUシェア/CPU割り当て優先度
メモリ容量
メモリ予約容量/起動メモリ容量
メモリシェア/メモリ割り当て優先度
冗長性
生存監視
サーバの自動解放
冗長性、生存監視、およびサーバの自動解放の設定だけを変更したい場合は、サーバタイプ変更後に、CPUやメモリの項目を再度設定し直してください。
【物理サーバの場合】
冗長性
生存監視
サーバの自動解放
L-Platform構成変更で、サーバロードバランサー(SLB)の追加・削除はできません。
NICを増設した場合、ゲストOS上へのIPアドレスは自動設定されません。NIC増設後に、ゲストOSにログインし、L-Platform管理画面に表示されたIPアドレスを、手動でゲストOSに設定してください。
IPアドレスを設定したあと、増設したNICについて、外部機器と正しく通信されることを確認してください。
複数のNICを増設する場合は、1つずつ増設することを推奨します。複数のNICを同時に増設した場合は、1つずつ、IPアドレスの設定および外部機器と通信が可能かの確認をして、増設した各NICに対するIPアドレスを正しく設定してください。
ゲストOSにNICの設定が実施されている状態で、NICの削除操作をしても、ゲストOS上のNICの設定は削除されません。NICの削除操作をする前に、ゲストOSでNICの設定を削除してください。
ゲストOSへの接続に利用しているNICを削除した場合、ゲストOSへの接続を行うことができなくなります。ゲストOSへの接続に利用しているNICを削除する場合は、先に、新たにゲストOSへの接続に利用するNICを増設し、ゲストOSへ接続出来ることを確認した後、削除してください。
スナップショットが存在しているサーバは、NICの追加・削除はできません。NICの追加・削除をする場合、スナップショットをすべて削除してください。
VMプール名が"-"となっているサーバに対して、CPU性能、CPU予約性能、CPUシェア/CPU割当優先度、CPU数、メモリ容量、メモリ予約容量/起動メモリ容量、およびメモリシェア/メモリ割当優先度は変更できません。
サーバに設定されているVMプールが削除、変名、移動されている場合、そのサーバのCPU性能、CPU数、およびメモリ容量は変更できません。
ストレージプールが削除、変名、移動されているシステムディスクのディスク容量は変更できません。
システムディスク容量を拡張した場合、ゲストOSの種別によっては、拡張したディスクがOSで認識されない、または使用できない場合があります。サーバ仮想化ソフトウェアのマニュアルや技術情報を参照し、拡張したディスクが使用できることを確認してください。
ゲストOS上で拡張したディスクを認識させるには、ゲストOS上で別途操作が必要です。必要な操作については、各OSのマニュアルや技術情報を参照してください。
IPアドレスを変更した場合、ゲストOS上のIPアドレスには自動設定されません。IPアドレス変更後に、ゲストOSにログインし、手動で、変更したIPアドレスを設定してください。
ホスト名を変更した場合、ゲストOS上のホスト名には自動設定されません。ホスト名変更後に、ゲストOSにログインし、手動で、変更したホスト名を設定してください。
サーバロードバランサー(SLB)の分散対象となっているNICは、IPアドレスを変更できません。
サーバ追加とサーバ名またはホスト名を同時に変更した場合、または複数のサーバのサーバ名またはホスト名を同時に変更した場合、システムの設定によっては名前が重複し、変更できない場合があります。
例えば、以下のような場合が該当します。
追加するサーバのサーバ名に、変更前のサーバ名またはホスト名と同じ名前を指定した場合
複数のサーバのサーバ名またはホスト名を入れ替えた場合
名前が重複した場合は、複数回に分けて構成変更を実施してください。
L-Server名の設定方式がホスト名を利用する設定の場合、VMware以外のサーバ仮想化ソフトウェアのサーバは、起動状態でホスト名を変更できません。
利用中のL-Platformを構成するシステムの構成変更をするには、以下のように操作します。
[L-Platform詳細]ページを表示させます。
表示方法は、「8.3.2 L-Platformの詳細情報の表示」を参照してください。
[構成変更]ボタンをクリックして、[構成変更]ページを表示させます。
[構成変更]ページで、必要に応じて、L-Platformの構成を変更します。
システムの構成の変更に応じて、対応する概算料金が画面の右上に表示されます。
ポイント
L-Platformの概算料金は、概算料金の表示機能が有効に設定されている場合にだけ表示されます。
表示される概算料金は、配備時の価格ではなく、現在の価格で計算されます。
注意
配備済のシステムディスクおよび拡張ディスクともに、プールの変更はできません。イメージ情報に関係付けられたクローニングイメージがデータディスク付きの場合、配備が完了するまではディスクの増減はできません。
L-Platformの構成が変更できたら、[次へ]ボタンをクリックします。
[構成確認]ページが表示されます。
L-Platformの変更前と変更後の差分が以下のように表示されます。
項目 | 表示形式 |
---|---|
変更された項目 | 変更された項目の値が赤字で表示されます。変更前の値は[(変更前の値)から変更]として表示されます。 |
追加された項目 | 追加された要素のあとに"*追加"と表示されます。 |
削除された項目 | 削除された項目のあとに"*削除"と表示されます。 |
ポイント
CSV出力
画面左下の[CSV出力]ボタンをクリックすると、[保存先選択]画面が表示され、L-Platformテンプレートの構成をCSVファイルに保存できます。
CSVファイル名は、デフォルトで次の形式となります。このファイル名は必要に応じて変更できます。
L-Platform構成(+<L-Platform名>+)_<日付>+.csv
構成保存
[構成保存]ボタンをクリックすると、L-Platformの構成が保存されます。
L-Platformテンプレートが保存されると、[管理]ページでL-Platformテンプレート名の後ろにアイコン()が表示されます。
表示されるL-Platformの構成を確認し、[次へ]ボタンをクリックします。
[利用許諾]ページが表示されます。
表示される利用許諾を確認し、[利用許諾に同意する]チェックボックスをチェックしてから、[作成]ボタンをクリックします。
ポイント
申請プロセスが有効に設定されている場合は、[利用許諾]ページで[申込確定]ボタンをクリックすると、[回送画面]画面が表示されます。詳細は、「8.5 申請プロセスの回送先選択」を参照してください。
L-Platformの変更申請が受け付けられると、[完了]ページが表示されます。
申請プロセスが有効に設定されていない場合
以下のメッセージが表示されます。
"L-Platformの構成変更依頼を完了しました。構成変更処理は、完了するまでに時間がかかります。"
申請プロセスが有効に設定されている場合
以下のメッセージが表示されます。
"L-Platformの構成変更依頼を完了しました。構成変更処理は、承認または審査後に行われます。"
ポイント
L-Platformが変更されると、申請者にL-Platform構成変更完了通知メールが送信されます。
L-Platformの変更に失敗すると、申請者、インフラ管理者にL-Platform構成変更失敗通知メールが送信されます。この場合は、対処についてインフラ管理者に確認してください。
L-Platform構成変更時に、申請者、テナント管理者、インフラ管理者に送信されるメールの流れおよび内容については、「A.2 L-Platform構成変更時の送信メール」を参照してください。
サーバ仮想化ソフトウェアがRHEL-KVMの場合、利用申請したL-PlatformにWindows Server 2008 R2以外のWindowsのサーバが含まれている場合、配備後、インフラ管理者によるIPアドレス、デフォルトゲートウェイ、およびホスト名の設定が完了するまで、利用できません。テナント利用者から配備完了の通知を受けたら、インフラ管理者に該当するサーバの設定を依頼してください。
サーバ仮想化ソフトウェアがOVM for x86の場合、配備後、インフラ管理者によるIPアドレス、デフォルトゲートウェイ、およびホスト名の設定が完了するまで、利用できません。テナント利用者から配備完了の通知を受けたら、インフラ管理者に対して該当するサーバの設定を依頼してください。
サーバ仮想化ソフトウェアがCitrix XenServerの場合、利用するクローニングイメージによっては、配備後、インフラ管理者によるIPアドレス、デフォルトゲートウェイ、およびホスト名の設定が完了するまで、利用できません。テナント利用者から配備完了の通知を受けたら、インフラ管理者に対して該当するサーバの設定を依頼してください。配備後にIPアドレス等の設定が必要なクローニングイメージかどうかについてはインフラ管理者に確認してください。
サーバ仮想化ソフトウェアがOVM for SPARCの場合、ゲストOSがSolaris 11のサーバは、配備時に管理LANに接続したNICだけIPアドレスが設定されます。このため、管理LANにNICを接続しておくことを推奨します。
サーバを管理LANに接続していない場合には、配備後にインフラ管理者によるIPアドレスの設定が必要ですので、テナント利用者から当該サーバの配備完了の通知を受けてから、インフラ管理者にIPアドレスおよび必要に応じてデフォルトゲートウェイの設定を依頼してください。
サーバ仮想化ソフトウェアがOVM for SPARCまたはSolarisゾーンの場合、配備後、テナント利用者がゲストOSにrootアカウントでログインできるようにするために、インフラ管理者によるゲストOSに対するsshでのrootアカウントの接続を許可する設定が必要です。テナント利用者からの当該サーバからの配備完了の通知を受けたら、インフラ管理者にゲストOSへのrootアカウントのssh接続の設定を依頼してください。
サーバ仮想化ソフトウェアがOVM for SPARCのサーバの場合、以下に注意してください。
配備後にNICの増設・減設はできません。配備後のサーバに対するNICの増設・減設はインフラ管理者に依頼してください。
BladeLogicで管理されていないサーバの場合には、配備後の構成変更において、CPU数/メモリサイズ/起動優先度の変更はできません。また、サーバおよびディスクの削除はできません。
サーバ仮想化ソフトウェアがRHEL-KVMの場合、WindowsまたはLinux以外のサーバの利用申請方法については、インフラ管理者に確認してください。