ページの先頭行へ戻る
ServerView Resource Orchestrator Express/Virtual Edition V3.4.0 運用ガイド
FUJITSU Software

4.3.2 OVM for SPARC環境の復旧

OVM for SPARCを予備サーバとして使用していた場合、以下の手順で復旧してください。

  1. ドメイン構成を工場出荷時の状態に設定します。XSCF上で以下のコマンドを実行します。

    XSCF> setdomainconfig -p 0 -c default <RETURN>

  2. 制御ドメインのauto bootにtrueを設定し、boot-deviceにディスクを設定します。

    XSCF> setpparparam -y -p 0 -s bootscript 'setenv auto-boot? true <RETURN>
    setenv boot-device ディスク名' <RETURN>

  3. XSCF上で物理パーティション動作モードのAutoboot(Guest Domain)をoffに設定します。

    XSCF> setpparmode -p 0 -m guestboot=off <RETURN>

  4. 予備サーバのゾーニングとホストアフィニティ設定を、[リソース詳細]タブの"WWN情報"に表示されたゾーニングとホストアフィニティ情報から確認します。

  5. storageadm zone infoコマンドでゾーニングとホストアフィニティ設定を確認します。

  6. storageadm zone add/deleteコマンドを使用して、予備サーバのゾーニングとホストアフィニティ設定を復旧させます。

    storageadm zoneコマンドの使用方法については、「ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド」を参照してください。

  7. 制御ドメインのOSを起動します。

  8. 制御ドメインでZFSストレージプールを使用していた場合、インポートします。

    ただし「操作ガイド VE」の「18.5.2 ZFSストレージプール情報の定義ファイル【Solaris】【Solarisゾーン】【OVM for SPARC】」を予備サーバの制御ドメインで設定済みの場合、手動でインポートする必要はありません。

    1. ZFSストレージプールの状態を確認します。

      primary# zpool list <RETURN>

    2. 対象のZFSストレージプールをインポートします。

      primary# zpool import ZFSストレージプール名 <RETURN>

  9. サーバ切替え前に保存したドメイン構成のXMLファイルから、システム上のすべてのドメイン構成を復元します。

    primary# ldm init-system -r -i ドメイン構成情報のXMLファイル <RETURN>

  10. 制御ドメイン、IOドメインに割り当てられている物理I/Oデバイスを再設定します。

    OVMの仕様で、制御ドメイン、IOドメインの両方に物理I/Oデバイスが設定されている可能性があります。物理I/Oデバイスの割当てを再設定してください。

  11. ドメインのコンソールに使用するポート番号を再設定します。

    OVMの仕様で、ゲストドメインに設定したコンソールのポート番号が無効になる可能性があります。
    ドメインのコンソールに使用するポート番号を再設定してください。

  12. IOドメインがある場合、ゲストドメインより先に起動させます。

  13. ゲストドメインでZFSストレージプールを使用していた場合、インポートします。

    ただし「操作ガイド VE」の「18.5.2 ZFSストレージプール情報の定義ファイル【Solaris】【Solarisゾーン】【OVM for SPARC】」をゲストドメインで設定済みの場合、手動でインポートする必要はありません。

    1. ゲストドメインにログインします。

    2. ZFSストレージプールの状態を確認します。

      # zpool list <RETURN>

    3. 対象のZFSストレージプールをインポートします。

      # zpool import ZFSストレージプール名 <RETURN>

  14. ゲストドメインをSolarisゾーンとして使用する場合、非大域ゾーンを復元します。

    1. 非大域ゾーンの状態を確認します。

      # zoneadm list -vc <RETURN>

    2. 必要に応じて、非大域ゾーンのattachとbootを実行して非大域ゾーンを起動します。

  15. サービスプロセッサに構成情報を保存します。同名の構成情報がサービスプロセッサに保存されている場合は保存できません。

    # ldm add-spconfig 構成情報名 <RETURN>