OVM for SPARCを予備サーバとして使用していた場合、以下の手順で復旧してください。
ドメイン構成を工場出荷時の状態に設定します。XSCF上で以下のコマンドを実行します。
XSCF> setdomainconfig -p 0 -c default <RETURN> |
制御ドメインのauto bootにtrueを設定し、boot-deviceにディスクを設定します。
XSCF> setpparparam -y -p 0 -s bootscript 'setenv auto-boot? true <RETURN> |
XSCF上で物理パーティション動作モードのAutoboot(Guest Domain)をoffに設定します。
XSCF> setpparmode -p 0 -m guestboot=off <RETURN> |
予備サーバのゾーニングとホストアフィニティ設定を、[リソース詳細]タブの"WWN情報"に表示されたゾーニングとホストアフィニティ情報から確認します。
storageadm zone infoコマンドでゾーニングとホストアフィニティ設定を確認します。
storageadm zone add/deleteコマンドを使用して、予備サーバのゾーニングとホストアフィニティ設定を復旧させます。
storageadm zoneコマンドの使用方法については、「ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド」を参照してください。
制御ドメインのOSを起動します。
制御ドメインでZFSストレージプールを使用していた場合、インポートします。
ただし「操作ガイド VE」の「18.5.2 ZFSストレージプール情報の定義ファイル【Solaris】【Solarisゾーン】【OVM for SPARC】」を予備サーバの制御ドメインで設定済みの場合、手動でインポートする必要はありません。
ZFSストレージプールの状態を確認します。
primary# zpool list <RETURN> |
対象のZFSストレージプールをインポートします。
primary# zpool import ZFSストレージプール名 <RETURN> |
サーバ切替え前に保存したドメイン構成のXMLファイルから、システム上のすべてのドメイン構成を復元します。
primary# ldm init-system -r -i ドメイン構成情報のXMLファイル <RETURN> |
制御ドメイン、IOドメインに割り当てられている物理I/Oデバイスを再設定します。
OVMの仕様で、制御ドメイン、IOドメインの両方に物理I/Oデバイスが設定されている可能性があります。物理I/Oデバイスの割当てを再設定してください。
ドメインのコンソールに使用するポート番号を再設定します。
OVMの仕様で、ゲストドメインに設定したコンソールのポート番号が無効になる可能性があります。
ドメインのコンソールに使用するポート番号を再設定してください。
IOドメインがある場合、ゲストドメインより先に起動させます。
ゲストドメインでZFSストレージプールを使用していた場合、インポートします。
ただし「操作ガイド VE」の「18.5.2 ZFSストレージプール情報の定義ファイル【Solaris】【Solarisゾーン】【OVM for SPARC】」をゲストドメインで設定済みの場合、手動でインポートする必要はありません。
ゲストドメインにログインします。
ZFSストレージプールの状態を確認します。
# zpool list <RETURN> |
対象のZFSストレージプールをインポートします。
# zpool import ZFSストレージプール名 <RETURN> |
ゲストドメインをSolarisゾーンとして使用する場合、非大域ゾーンを復元します。
非大域ゾーンの状態を確認します。
# zoneadm list -vc <RETURN> |
必要に応じて、非大域ゾーンのattachとbootを実行して非大域ゾーンを起動します。
サービスプロセッサに構成情報を保存します。同名の構成情報がサービスプロセッサに保存されている場合は保存できません。
# ldm add-spconfig 構成情報名 <RETURN> |