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Systemwalker Service Quality CoordinatorV15.2.2 導入手引書
FUJITSU Software

7.1.1 Windows版のアップグレード手順

■実行に必要な権限

Administratorsグループに所属するユーザー権限が必要です。


■本手順を行う前に

Manager/Enterprise Managerの常駐プロセスが起動している場合は、「付録B 常駐プロセス、起動と停止」を参照して、サービスを停止してください。また、常駐プロセスが停止しているか確認してください。

ポイント

クラスタシステム運用されているManagerをアップグレードする場合は、一度クラスタ運用を解除してください。

クラスタ運用の解除の手順は、「9.3 フェールオーバークラスタリングクラスタシステム運用でのアンインストール」を参照し、クラスタアンセットアップコマンドの実行まで実施してください。

■手順

  1. アーカイブファイルのバックアップ

    V13.4.0以前からアップグレードする場合は、PDBファイルの変換が行われるため、アップグレードインストール前のサマリデータ/モニタデータは参照することができません。ただし、アーカイブファイルとして出力されているデータについては参照することができます。

    必要に応じて使用手引書「アーカイブファイル」を参照し、アーカイブファイルをバックアップしてください。

    注意

    Manager/Enterprise Managerのサービスが停止した状態でバックアップを実施してください。


  2. Manager/Enterprise Managerアップグレードインストール

    初回インストールと同様に「3.1.1 Manager/Enterprise Manager【EE】のインストール」に従ってManager/Enterprise Managerのインストールを開始します。

    なお、アップグレードインストールでは自動で以下のことが行われます。

    • サービスの停止

    • 前回のインストール時の問い合わせ項目での入力情報を引き継いだ上書きインストール

    • 上書き対象外の定義ファイルのバックアップ

    注意

    V13.2.0以前からEnterprise Managerをアップグレードインストールする場合、ログ(Troubleshoot)の保持期間はデフォルト(7日)で設定されます。

    変更が必要な場合は、「6.7.2 ログデータ(Troubleshoot)保持期間の変更」を参照して、変更してください。


  3. 上書き対象外の定義ファイルに行われていたユーザー定義の反映

    上書きできないファイルが、<可変ファイル格納ディレクトリ>\SystemwalkerSQC\control配下、および<インストールディレクトリ>\SystemwalkerSQC\bin配下に、以下のファイル名でバックアップされています。

    • "ファイル名VnnLnn.拡張子" または "ファイル名Vnnn.拡張子"

      (VnnLnn,Vnnn部分は、アップグレード前のバージョンレベルです)

    上記、バックアップ対象のファイルは以下になります。以下のファイルに修正を加えた場合は、バックアップファイルを元に、再度、編集作業を行ってください。

    • DSAconfiguration.txt

    • template.dat

    • threshold.bat

    • udataconf.ini

    ポイント

    バックアップファイルは、編集の有無に係わらず作成されます。


  4. アップグレードインストール後の設定

    アップグレードインストールする環境が以下の条件に該当する場合は、再度設定を実施してください。

    • Managerの二階層運用の場合

      Managerで二階層運用セットアップを再度実施してください。

      参考

      手順の詳細は「6.2.2 Managerでの作業」の「1. Managerの二階層運用セットアップ」を参照してください。

    • クラスタシステム運用の場合

      Manager/Enterprise Managerでクラスタシステム運用のクラスタセットアップおよびリソース登録を再度実施してください。

      参考

    • V13.4以前からアップグレードして、SAP NetWeaverの性能情報を収集する場合

      SAP NetWeaverの性能情報を収集している環境で、V13.4.0以前からアップグレードインストールを行った場合は、SAP NetWeaver連携の接続パラメーター定義ファイル(sqcGetSAPalertmon.ini)のPASSWORDに定義しているパスワードを暗号化してください。

      参考

      手順の詳細は、使用手引書「接続パラメーター定義ファイル」を参照してください。

    • V13.5以前からアップグレードして、Oracle Database Serverの性能情報を収集する場合

      Oracle Database Serverの性能情報を収集している環境で、V13.5.0以前からアップグレードインストールを行った場合は、Oracle Database Serverの管理設定のための、収集テンプレート(template.dat) - [ORA]セクションのPASSに定義しているパスワードを暗号化してください。

      参考

      手順の詳細は、使用手引書「Oracle Database Serverの管理設定」を参照してください。

    • 性能データベースの格納先の初期値を変更している場合

      性能データベースの格納先の初期値を変更する場合の手順を再度実施してください。

      参考

      手順の詳細は、「6.6.1.1.1 管理データ」を参照してください。


  5. Manager/Enterprise Managerのセットアップ

    ポイント

    Manager/Enterprise Managerで、Agentの機能を使用してManager/Enterprise Manager自身の性能情報を収集したい場合は、Manager/Enterprise Managerのセットアップを実施してください。アップグレード前にManager/Enterprise Manager自身の性能情報を収集していた場合も、改めてセットアップが必要です。Manager/Enterprise ManagerにAgentをインストールする必要はありません。

    A.1 サーバ内リソース情報収集ポリシー作成コマンド」を参照して、sqcRPolicy、およびsqcSetPolicyを実行してください。


  6. Manager/Enterprise Managerサービスの起動と確認

    付録B 常駐プロセス、起動と停止」を参照して、サービスを起動してください。また、常駐プロセスが起動しているか確認してください。


  7. アーカイブファイルのリストア

    V13.4以前からアップグレードする場合で、PDBファイルの変換前にアーカイブファイルとして出力されていたデータを参照する場合は、使用手引書「アーカイブファイル」を参照し、手順1.でバックアップしたアーカイブファイルをリストアしてください。