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Interstage Application Server V12.3.0 使用上の注意
FUJITSU Software

Enterprise Edition2.17.4 Servletサービスの注意事項

Servletサービスの実行環境について

Servletサービスの実行環境はTomcat5.5.23をベースとしています。
Tomcat5.5.23とTomcat5.5.xの仕様の違いにより、Tomcat5.5.xで動作するServletもしくはJSPアプリケーションであっても動作しない場合があります。


Servletサービスのセション管理用クッキーについて

WebサーバがSSL環境で動作している場合には、セション管理用クッキーに自動的にSecure属性を付加します。
SSLアクセラレータを使用しておりWebサーバが非SSL(HTTP)で動作している場合にはSecure属性は自動的に付加しません。Secure属性を付加する方法については、「セキュリティシステム運用ガイド」の「Servletサービスにおける環境設定」を参照してください。
なお、クッキーによるセション管理はServletコンテナにより自動で行われます。アプリケーションでセション管理用クッキーの追加などの操作は行わないでください。セション継続やセキュリティ上の問題が発生する場合があります。


ServletサービスのJSPの更新反映について

配備済みのWebアプリケーションのJSPや、JSPから静的includeしているファイルを置き換えた場合、IJServerの再起動、モジュールの再活性、JSPのリロード機能により反映されますが、ファイルの日付が、前回JSPをコンパイルした日時より過去の場合は反映されません
以下のいずれかにより反映可能です。

コマンドの詳細は、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」の「ijscompilejsp」を参照してください。


「コンテキストの共有」機能について

「コンテキストの共有」機能を使用して他のWebアプリケーションにディスパッチを行い、かつセションを使用するアプリケーションでは、以下に注意してください。

JSPのリロード機能について

リクエスト時の例外情報

JSPのリロード機能を使用し「リクエスト時」を設定している場合、JSPで発生する例外(IOExceptionやRuntimeExceptionなど)がServletExceptionのサブクラスでラップされて呼び出し元(フィルタや、ディスパッチ元のサーブレットやJSP)に通知される場合があります。

JSPファイル置き換え方法

JSPのオートリロード機能を使用して、IJServerクラスタが起動中に配備済みアプリケーションのJSPファイルを置き換える場合は、cpコマンドは使用せず、mvコマンドを使用して置き換えてください。

その際、移動元と移動先が同じファイルシステム上になるよう考慮が必要です。

移動先と別ファイルシステムから移動する場合には、移動先と同一ファイルシステム上の作業ディレクトリに一度コピーした後に置き換えるようにしてください。

cpコマンドを使用した場合、その処理はアトミック(※)に行われないため、不完全な状態のJSPファイルで動作する可能性があり、JSPの処理でエラーが発生する。または、意図どおりの画面が表示されない場合があります。

※アトミックとは、更新途中など不完全な状態のファイルに対し参照されないことを保証している、という意味になります。

また、以下の場合も移動元ファイルを移動先ファイルにコピーする処理となるため、cpコマンドで置き換えた場合と同様になります。

  • 移動元と移動先が異なるファイルシステム間でmvコマンドで置き換えた場合。


Servletサービスのチャンク形式エンコーディングについて

Webサーバとして、Microsoft(R) Internet Information Servicesを利用する場合、Webアプリケーションに対してチャンク形式エンコーディングは適用できません。
Webブラウザなどのクライアントアプリケーションからリクエストメッセージを送信するには、Content-Lengthヘッダを指定するか、またはInterstage HTTP Serverを使用してください。


ロードバランサを使用しての負荷分散について

使用するロードバランサの設定に、一意性保証のキーワード重複チェックを行わない設定がある場合は、チェックを行わない設定にしてください。