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Interstage Navigator ServerV9.5.0 セットアップガイド Vol.1(Standard Edition用)
FUJITSU Software

13.2.2 Navigatorのアクセス制御機能

Navigatorのそれぞれのアクセス制御機能について説明します。

13.2.2.1 データの参照できる範囲を制御する

Navigatorでは、「データの非公開/公開」機能、「テーブルの公開条件」機能によって、権限を設定して、閲覧できるデータを制御することができます。

適切に閲覧権限を設定しておくことで、不正な情報取得による被害の拡大を防ぐことができます。

扱う情報は、すべての人がすべての情報を必要としているわけではないため、業務内容によって、必要な情報を必要なグループに閲覧可能にし、不要な情報は、閲覧を制限するようにしてください。

データの非公開/公開は、以下のレベルで設定できます。

テーブルの公開条件は、以下のレベルで設定できます。

13.2.2.2 Navigator Serverへのアクセスを制御する

OS認証により、Navigator Serverへの接続に認証が必要となります。これにより、Navigator Serverへの利用を限定できます。

13.2.2.3 Navigatorが保持している重要ファイルを保護する(UNIXの場合)

Navigator Serverには、辞書ディレクトリなどのユーザ情報が記録されているファイルが格納されています。

接続情報ログなどの設定を行うと、接続情報などのデータがサーバ上に出力されます。

UNIXの場合、これらの情報をtelnetによるアクセスによって、不正に取得されると、情報漏洩などの問題に発展する恐れがあります。そのため、重要な資源は、外部からの不正な参照から保護する必要があります。ここでは、その保護するべき資源と保護するための設定方法を説明します

辞書ディレクトリ、ログファイルなどの保護

ここでは、Navigator Serverの専用実効ユーザを利用して、以下の重要な資源を保護する方法を説明します。

「専用実効ユーザ」とは、UNIX版のNavigator Serverで、実効プロセスを運用できる固定のユーザを指します。

保護すべき資源

説明

辞書ディレクトリ

認証タイプ設定ファイルに設定した辞書ディレクトリ

作業ファイル用ディレクトリ

環境設定ファイルに設定した環境変数RN_WORKDIRのディレクトリ、および環境設定ファイルに設定した環境変数TMPDIRのディレクトリ

辞書の退避情報用ディレクトリ

環境設定ファイルに環境変数RN_BACKUP_DIRECTORYの指定がある場合に必要

接続情報ログ

環境設定ファイルに環境変数RN_LOG_CONNECTINFOの指定がある場合に必要

アクセスログ

環境設定ファイルに環境変数RN_LOG_DBACCESSの指定がある場合に必要

認証ログ

認証タイプ設定ファイルに記述した認証ログディレクトリ

専用実効ユーザで資源を保護した場合のイメージ図を以下に示します。

13.2.2.4 一定時間利用がないユーザを自動切断する

権限のあるユーザIDでサーバと接続し、作業が終了してからサーバを切断せずに席から離れた場合、権限を持たないユーザに、そのユーザIDを利用される危険があります。

このような利用をされないためには、ユーザ管理機能のアイドル監視機能を使用して、利用していないPCからの接続を自動的に切断する設定を推奨します。

注意

  • アイドル監視は、利用者の不注意で切断しなかった場合を考慮した機能です。利用者側には、離席する場合、「Navigator Serverから切断する」、「PCのパスワードロックを設定する」などのセキュリティへの配慮を指導してください。