Navigatorサーバをセットアップします。
Navigatorサーバは、大きく分けて、以下の流れでセットアップします。
利用環境の設定
情報活用に利用するデータベース(データソース)や、データベースの文字コードなど、現在のシステムに合わせて、設定項目を選んで、セットアップします。
機能の設定
Navigatorを利用する上で様々な機能を用意しています。それぞれの業務、目的に合わせて利用する機能を選択して設定します。
Navigatorサーバの起動
機能の設定まで完了した後に、Navigatorサーバを起動します。
セットアップ後の確認作業
セットアップ作業が正しく実施されたかを確認します。
Navigator辞書管理ツールから、辞書の管理者のユーザ名でサーバにログインできるかを確認してください。
性能関連の設定
Navigatorで行われる処理のチューニングを行います。
ただし、データベースの構造や、使い方によっては、必ずしも設定の成果が出ない場合があります。処理が遅い場合は、いろいろ試して、利用のシステムに適した項目を設定してください。
利用環境の設定
使用するOSやデータベースシステムと運用方法に応じて、それぞれ設定します。
OSへのポート番号設定
OSにNavigatorの利用するポート番号を設定します。詳細は、“第5章 OSへの各種設定”を参照してください。
ユーザ登録
辞書の管理者と一般利用者に対応する、グループとユーザをOSに登録します。
Windowsの場合は、グループの登録は、Navigatorの登録ツールで行うため、ユーザのみをOSに登録します。詳細は、“第6章 ユーザを登録する”を参照してください。
環境設定ファイルの準備
環境設定ファイルを準備します。
Navigatorは、Navigatorが用意する環境設定ファイルに環境変数を指定することで、動作環境を変更できます。詳細は、“第4章 環境設定ファイルを準備する”を参照してください。
辞書データベースと参照データベースの設定
Navigatorの辞書を設定します。
Postgres、Symfoware Server、Oracle、SQL Serverのどれかを選択し、Navigatorの辞書を設定します。また、辞書として設定したデータベースに対して、機密保護などの設定が必要です。
辞書データベースに設定したデータベースは、自動的に参照データベースとしても利用できます。
詳細は、以下を参照してください。
なお、辞書データベースと異なるデータベース、またはデータソースを参照する場合は、“第9章 辞書DBと異なるDBを参照する”を参照して、設定してください。
辞書データベースと異なるデータソースを参照する
辞書として設定したデータベース以外のデータベースのデータを参照する場合には、参照するデータベースに対して環境設定が必要です。
辞書として設定したデータベースのデータを参照する場合は、設定不要です。
また、データベースだけでなく、CSVファイルのデータを参照することもできます。詳細は、以下を参照してください。
文字コードの設定
参照データベースの文字コードに合わせて、Windows版の場合は、Unicodeの場合のみ設定が必要です。(初期値は、Shift-JISで動作します。)
Unixの場合は、Shift-JIS、EUC、Unicodeから、利用している文字コードを設定します。詳細は、“第10章 文字コード別の環境設定”を参照してください。
Windowsクライアント間を通信ポート番号の固定運用に変更する場合
NavigatorサーバとNavigator Windowsクライアント間の通信を通信ポート番号の固定運用に変更する場合は、環境設定が必要です。詳細は、“H.1 通信ポート番号を固定運用する”を参照してください。
機能の設定
ユーザ管理機能を利用した運用をする場合の設定
ユーザ管理機能を利用してNavigator Serverに接続するクライアントを管理する場合、環境設定が必要です。
→ユーザ管理機能を利用した運用
セキュリティを強化した運用をする場合の設定
Navigatorクライアントの利用端末を規制するなどの、セキュリティを強化した運用をする場合、環境設定が必要です。
→セキュリティを強化した運用
データベースの利用状況を管理する場合の設定
Navigatorクライアントを使用してデータベースへアクセスしたときの、問い合わせ内容や利用者の情報など、データベースの利用状況を管理する場合、環境設定が必要です。
→データベースの管理を強化した運用
辞書の運用や管理に関する設定を変更する場合の設定
Navigatorで利用する辞書のバックアップに関する設定値や、一般利用者の管理ポイント作成の禁止など、辞書の運用、管理に関する設定を変更する場合に環境設定します。
→辞書の運用管理用の設定
レポートの表示方法や出力処理を変更する場合の設定
Navigatorで出力されるレポートに対して、出力できる最大サイズの設定や、NULL値が存在した場合の表示方法など、問い合わせの出力結果を変更、制御する場合、再問い合わせ用に、実行時に問い合わせた情報を保持するなど、出力処理を変更する場合に環境設定します。
→問い合わせ処理/結果をカスタマイズする
Navigatorサーバの保守に関する機能の設定
サーバのトラブル時に出力するログの設定や、メンテナンスしやすい運用をする場合に、環境設定します。
→メンテナンス(保守)用の設定
カタログを利用する場合の設定
カタログを利用する場合に、フィルタリングなどの設定をします。
→カタログを利用する場合の設定
セットアップ後の確認作業
セットアップ作業が正しく実施されたかを確認します。
Navigator辞書管理ツールから、辞書の管理者のユーザ名でサーバにログインできるかを確認してください。
次に、Navigator辞書管理ツールから、データベースのスキーマ、テーブルの情報を辞書に登録できるか確認してください。
セットアップでトラブルが発生した場合は、“Navigator Server トラブルシューティング集”を参照してください。