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Interstage Navigator ServerV9.5.0 Navigator APIプログラマーズガイド(Visual C++編)
FUJITSU Software

3.2 アプリケーションの開発手順

ここでは、Navigator APIを使用して、アプリケーションを開発する手順を説明します。

  1. データベースの作成

  2. Navigatorのセットアップ

  3. 辞書の設定

  4. 問い合わせファイルの作成

  5. プロジェクトの作成

  6. コーディング

  7. ビルド/実行

データベースの作成

データベースシステムを使用して、処理の対象となるデータベースを作成します。

データベースの作成については、ご利用になるデータベースシステムのマニュアルをご覧ください。また、データベースを作成する前に、“Navigator Server セットアップガイド Vol.1”を参照してください。

Navigatorのセットアップ

サーバとクライアントにNavigatorをインストールし、セットアップを行います。詳細については、“ソフトウェア説明書”、および“Navigator Server セットアップガイド Vol.1”を参照してください。

辞書の設定

辞書の設定を行います。

辞書の設定については、“Navigator Server 管理者ガイド(辞書管理ツール編)”を参照してください。

問い合わせファイルの作成

アプリケーションプログラムで使用する問い合わせファイルを作成します。

アプリケーションで行いたい問い合わせ、および集計処理をNavigatorで行い、問い合わせファイルを保存してください。問い合わせファイルの作成方法は、“Navigator Serverユーザーズガイド”、および“Navigatorクライアントのヘルプ”を参照してください。

プロジェクトの作成

注意

Navigator API(Visual C++)を使用したアプリケーションの開発時に、マルチバイト文字エンコード (MBCS)用の MFCライブラリが必要です。

  1. Visual C++ 2015/2017でアプリケーションのプロジェクトを作成します。

  2. プロジェクトの[プロパティページ]を開きます。

  3. [プロパティページ]で以下を指定します。

    • [構成プロパティ]-[全般]の[MFCの使用]に[共有DLLでMFCを使う]を指定

    • [構成プロパティ]-[全般]の[文字セット]に[マルチバイト文字セットを使用する]を指定

    • [C/C++]-[全般]の[追加のインクルードディレクトリ]に、Navigator APIのインクルードファイルが存在するディレクトリを指定

    • [リンカ]-[全般]の[追加のライブラリディレクトリ]に、Navigator APIのライブラリファイルが存在するディレクトリを指定

    • [リンカ]-[入力]の[追加の依存ファイル]に、以下の3つのファイルを指定

      • Kvr_a_9500.lib

      • Kvr_d_9500.lib

      • Kvr_o_9500.lib

  1. Visual C++ 2019でアプリケーションのプロジェクトを作成します。

  2. プロジェクトの[プロパティページ]を開きます。

  3. [プロパティページ]で以下を指定します。

    • [構成プロパティ]-[詳細]の[MFCの使用]に[共有DLLでMFCを使う]を指定

    • [構成プロパティ]-[詳細]の[文字セット]に[マルチバイト文字セットを使用する]を指定

    • [C/C++]-[全般]の[追加のインクルードディレクトリ]に、Navigator APIのインクルードファイルが存在するディレクトリを指定

    • [リンカ]-[全般]の[追加のライブラリディレクトリ]に、Navigator APIのライブラリファイルが存在するディレクトリを指定

    • [リンカ]-[入力]の[追加の依存ファイル]に、以下の3つのファイルを指定

      • Kvr_a_9500.lib

      • Kvr_d_9500.lib

      • Kvr_o_9500.lib

コーディング

APIの関数を用いてプログラムをコーディングします。ソースファイル中に以下の行を記述してください。

#include "NaviApi.h"

ビルド/実行

実行ファイルを起動する場合は、まず作成した実行ファイルをAPIのランタイムモジュールがあるディレクトリにコピーしてください。

実行ファイルの出力先をAPIのランタイムモジュールがあるディレクトリに設定しておけば、コピーの必要はありません。デバッガをお使いになる場合は、アプリケーションのデバッグ版実行ファイルの出力先を、Navigator API のデバッグ版ランタイムモジュールのあるディレクトリにしておくことをお薦めします。

なお、環境変数PATHにNavigator APIのランタイムモジュールがあるディレクトリを設定してある場合は、コピーをしなくても実行ファイルは動作します。

※ Navigator APIが必要とする共有ライブラリがコンピュータに存在していない場合、起動時にローディングエラーが発生します。その場合は、APIのインストールディレクトリにある共有ライブラリを、APIのランタイムモジュールがあるディレクトリにコピーしてください。

デバッグ版のアプリケーションを作成する場合は、Navigator API のライブラリファイル、およびランタイムモジュールは、デバッグ版のものをお使いください。ただし、この場合は、Visual C++をインストールしたコンピュータでのみ動作します。