ここでは、Navigator APIを使用して、アプリケーションを開発する手順を説明します。
データベースの作成
Navigatorのセットアップ
辞書の設定
問い合わせファイルの作成
プロジェクトの作成
コーディング
ビルド/実行
データベースの作成
データベースシステムを使用して、処理の対象となるデータベースを作成します。
データベースの作成については、ご利用になるデータベースシステムのマニュアルをご覧ください。また、データベースを作成する前に、“Navigator Server セットアップガイド Vol.1”を参照してください。
Navigatorのセットアップ
サーバとクライアントにNavigatorをインストールし、セットアップを行います。詳細については、“ソフトウェア説明書”、および“Navigator Server セットアップガイド Vol.1”を参照してください。
辞書の設定
辞書の設定を行います。
辞書の設定については、“Navigator Server 管理者ガイド(辞書管理ツール編)”を参照してください。
問い合わせファイルの作成
アプリケーションプログラムで使用する問い合わせファイルを作成します。
アプリケーションで行いたい問い合わせ、および集計処理をNavigatorで行い、問い合わせファイルを保存してください。問い合わせファイルの作成方法は、“Navigator Serverユーザーズガイド”、および“Navigatorクライアントのヘルプ”を参照してください。
プロジェクトの作成
注意
Navigator API(Visual C++)を使用したアプリケーションの開発時に、マルチバイト文字エンコード (MBCS)用の MFCライブラリが必要です。
Visual C++ 2015/2017をお使いの場合
Visual C++ 2015/2017でアプリケーションのプロジェクトを作成します。
プロジェクトの[プロパティページ]を開きます。
[プロパティページ]で以下を指定します。
[構成プロパティ]-[全般]の[MFCの使用]に[共有DLLでMFCを使う]を指定
[構成プロパティ]-[全般]の[文字セット]に[マルチバイト文字セットを使用する]を指定
[C/C++]-[全般]の[追加のインクルードディレクトリ]に、Navigator APIのインクルードファイルが存在するディレクトリを指定
[リンカ]-[全般]の[追加のライブラリディレクトリ]に、Navigator APIのライブラリファイルが存在するディレクトリを指定
[リンカ]-[入力]の[追加の依存ファイル]に、以下の3つのファイルを指定
Kvr_a_9500.lib
Kvr_d_9500.lib
Kvr_o_9500.lib
Visual C++ 2019をお使いの場合
Visual C++ 2019でアプリケーションのプロジェクトを作成します。
プロジェクトの[プロパティページ]を開きます。
[プロパティページ]で以下を指定します。
[構成プロパティ]-[詳細]の[MFCの使用]に[共有DLLでMFCを使う]を指定
[構成プロパティ]-[詳細]の[文字セット]に[マルチバイト文字セットを使用する]を指定
[C/C++]-[全般]の[追加のインクルードディレクトリ]に、Navigator APIのインクルードファイルが存在するディレクトリを指定
[リンカ]-[全般]の[追加のライブラリディレクトリ]に、Navigator APIのライブラリファイルが存在するディレクトリを指定
[リンカ]-[入力]の[追加の依存ファイル]に、以下の3つのファイルを指定
Kvr_a_9500.lib
Kvr_d_9500.lib
Kvr_o_9500.lib
コーディング
APIの関数を用いてプログラムをコーディングします。ソースファイル中に以下の行を記述してください。
#include "NaviApi.h" |
ビルド/実行
プロジェクトをビルドし、実行ファイルを作成します。
実行ファイルを起動します。
実行ファイルを起動する場合は、まず作成した実行ファイルをAPIのランタイムモジュールがあるディレクトリにコピーしてください。
実行ファイルの出力先をAPIのランタイムモジュールがあるディレクトリに設定しておけば、コピーの必要はありません。デバッガをお使いになる場合は、アプリケーションのデバッグ版実行ファイルの出力先を、Navigator API のデバッグ版ランタイムモジュールのあるディレクトリにしておくことをお薦めします。
なお、環境変数PATHにNavigator APIのランタイムモジュールがあるディレクトリを設定してある場合は、コピーをしなくても実行ファイルは動作します。
※ Navigator APIが必要とする共有ライブラリがコンピュータに存在していない場合、起動時にローディングエラーが発生します。その場合は、APIのインストールディレクトリにある共有ライブラリを、APIのランタイムモジュールがあるディレクトリにコピーしてください。
デバッグ版のアプリケーションを作成する場合は、Navigator API のライブラリファイル、およびランタイムモジュールは、デバッグ版のものをお使いください。ただし、この場合は、Visual C++をインストールしたコンピュータでのみ動作します。