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Interstage Navigator ServerV9.5.0 管理者ガイド(辞書管理ツール編)(Enterprise Edition用)
FUJITSU Software

9.5.1 辞書の管理作業の概要

ハードウェアの障害などの突発的なトラブルに備えて、辞書の管理者は、定期的に辞書の退避を行う必要があります。辞書の管理作業は、辞書の退避、および復元です。
辞書の管理作業は、Navigator辞書管理ツール、およびコマンドから行うことができます。辞書の管理作業用のコマンドを辞書の管理コマンドと呼びます。

辞書の管理コマンドには、退避、復元、および削除コマンドがあります。

何らかの理由で辞書の復元が必要となった場合は、退避した辞書の情報を元にして復元を行います。辞書の退避/復元の際は、以下の点に留意してください。

注意

  • 辞書の運用形態が部門辞書運用の場合、辞書の退避、辞書の削除、および辞書の復元を実行する時は、部門辞書単位に行う必要があります。

  • Navigatorの辞書の削除機能を使用せずにDBMSの機能を直接使用して辞書テーブルを削除した場合、辞書の管理者のホームディレクトリ上に作成されている管理情報ファイルが残るため、再度新規にセットアップ操作を行うとエラーとなります。
    辞書の運用環境を削除する際には、Navigatorの辞書の削除を使用して行ってください。

  • 辞書のDBMSがPostgres、Oracle、またはSQL Serverの場合で、Navigatorを運用中にDBMS上の辞書用ユーザを削除しないでください。削除すると、運用中の辞書テーブルも削除されます。

  • Symfoware/RDB辞書運用中に辞書のデータベーススペースの不足が発生した場合、一度辞書を退避し削除した後で、以下の環境変数に空き容量のあるデータベーススペースを設定して、辞書の復元をしてください。

    • RN_SYMFOWARE/RDB_DBSPACE

      ※Linuxで、シェルからコマンドを実行する場合:RN_SYMFOWARE_RDB_DBSPACE

  • Shunsakuのデータソース、テーブル、項目の情報を登録したNavigaror辞書を退避する場合、必ずXMLメタ定義ファイルも同期をとってバックアップしておく必要があります。辞書を復元する際には退避したXMLメタ定義ファイルを用いてXML辞書ファイル登録コマンドを実行し、XML辞書ファイルに登録する必要があります。また辞書を復元した場合、復元した辞書情報に対応するXML辞書ファイルの情報が存在しないか、辞書の登録情報と整合性がとれていないとNavigatorが正しく動作しません。

  • 辞書を退避、復元する際にXML辞書ファイルを退避、復元することは推奨できません。
    XML辞書ファイルには作成者だけが再登録できるようにファイルに権限が付加されています。