Navigatorが提供するマートバッチコマンドを利用して、データマートをバッチ生成することができます。
データマートをバッチ生成する場合は、以下の作業を行います。
問い合わせファイルの作成
マートバッチ定義ファイルの作成
マートバッチ接続設定ファイルの作成
ログディレクトリの作成
実行環境の設定
マートバッチコマンドの実行
問い合わせファイルの作成
Navigatorクライアントで問い合わせを行い、問い合わせファイルを作成します。
サーバでマートバッチを実行する場合には、ftpなどを使用して、クライアントからサーバへ問い合わせファイルを転送します。ftpでの転送は、バイナリ、アスキーのどちらのモードでも可能です。
マートバッチ定義ファイルの作成
作成するマートを指定するマートバッチ定義ファイルを作成します。
詳細は、“4.2 マートバッチ定義ファイルの作成”を参照してください。
マートバッチ接続設定ファイルの作成
Navigatorに接続するためのマートバッチ接続設定ファイルを作成します。
マートバッチをサーバで実行する場合にもマートバッチ接続設定ファイルは必要です。
詳細は、“4.3 マートバッチ接続設定ファイルの作成”を参照してください。
ログディレクトリの作成
データマート生成のログを格納するディレクトリを作成します。
マートバッチを実行するユーザには、このディレクトリの下に資源を作成する権限が必要です。
マートバッチコマンドの実行
サーバ、またはクライアントから、マートバッチコマンドを実行します。データマートを定期的に自動生成したい場合は、WindowsサーバではATコマンドなどから、UNIXではcronなどから、マートバッチコマンドを使用することができます。マートバッチコマンドの構文は、以下のとおりです。
symnavim マートバッチ定義ファイル名 ログファイルディレクトリ名 |
サーバへのログイン、および各種データベースへのログインは、マートバッチ接続設定ファイルに設定しているユーザ名、およびパスワードが使用されます。マートバッチ接続設定ファイルには、ユーザ名やパスワードを記述するため、管理者だけが読めるようにセキュリティの設定を行うことを強く勧めます。セキュリティの設定を行った場合は、マートバッチコマンドは管理者の権限で実行する必要があります。
マートバッチコマンドは、一回の実行で複数のデータマートを生成することができます。あるデータマートの生成に失敗しても、他のデータマート生成は行われます(複数のデータマートを生成する場合は、サーバへの接続が毎回行われます)。
また、マートバッチコマンドをバッチファイルなどから実行することもできます。この場合、マート生成が正常終了したかどうかをマートバッチコマンドの終了コードでチェックすることができます。正常終了した場合は0、エラーが発生した場合には0以外の値が返却されます。複数のデータマートを1回に生成した場合は、すべてのマート生成が正常終了したときに、0が返却されます。
ATコマンドなどで、同じ時刻に複数のマートバッチコマンドを起動する場合は、それぞれ異なったログディレクトリを指定してください。ログファイル名は、時刻を用いて作成されますが、ログファイル名が重複してしまう可能性があります。