A.2.115 RN_ORACLE_HOST

OracleからNavigatorにデータを読み込む処理で、1回に読み込むデータ行数を指定できます。これにより、Oracleからの読み込み総回数が削減され、処理性能が改善される可能性があります。

設定値

1から2147483646までの整数を設定します。

設定例

RN_ORACLE_HOST_ARRAYS=10000

初期値（省略値）

1000

必要レベル

環境設定ファイルの種類

環境設定ファイル/部門環境設定ファイル

関連環境変数

RN_DBMS_KIND

使用可能製品

Interstage Navigator Server Enterprise Edition

注意事項

本環境変数を設定した場合でも、問い合わせの内容やデータベースのチューニングの状態によって改善効果が認められないことがあります。
本環境変数は、Oracleから返却されるデータ件数が1万件を超えるような大きな問い合わせの場合に有効です。また、問い合わせの種類が、明細表と明細データの場合に効果があります。
行数を増やすと、1回に多くの行を受け取るためのメモリなど、リソースの消費量が増えます。このため、行数に極端に大きな値を指定しても効果はありません。
一定行数を超えると、行数が大きくなるにつれ改善効果が減少する傾向にあります。
本環境変数の指定にあたっては、事前にテストを実施して適切な行数を決定してください。最初は100から500程度の行数で効果を測定し、行数を増減させながら最も効果的な行数を決定します。
本環境変数を指定すると、すべての問い合わせ実行時に、Oracleからデータ受信用作業域として、メモリ上に「データ長×配列数分」以上の領域が獲得されます。これにより、レコード長、項目数がともに大きい一部の問い合わせがリソース不足により実行できなくなる可能性があります。