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Interstage Navigator ServerV9.5.0 セットアップガイド Vol.1(Enterprise Edition用)
FUJITSU Software

15.3.2 ユーザ/グループ単位のログオン規制

ユーザ/グループ単位のログオン規制は、Navigatorのユーザ、またはグループごとに、Navigatorサーバへの接続数を制限する機能です。

接続数の制限を超えた場合、以下のエラーメッセージを表示します。

KVR19062 サーバが混みあっています.しばらく時間をおいてから操作をしてください.

Navigatorサーバへの接続を一部のユーザやグループが占有して接続クライアント数に達した場合、他のユーザやグループがNavigatorサーバに接続できなくなります。

ユーザ/グループ単位のログオン規制を利用することにより、特定のユーザやグループによる、接続数の占有を防ぐことができます。

ユーザ/グループ単位のログオン規制の運用

ユーザ/グループ単位のログオン規制は、以下の設定ができます。

ユーザ、およびグループに対するログオン規制は、併用することができます。

任意のグループをログオン規制の対象とし、そして、そのグループに属さない任意のユーザをユーザ単位のログオン規制の対象として指定することができます。

また、ログオン規制対象のグループに属するユーザを、個別にユーザ単位のログオン規制の対象として設定することが可能です。

このように特定のユーザに複数のログオン数の規制が加わる場合、より制限数の小さい値によって規制されることになります。

例えばkaikeiグループに属するsasakiユーザは、次の二重ログオン規制を受ける場合があります。

【例1】

ユーザ単位のログオン制限数の方が小さい場合

この場合sasakiユーザが実際に受けるログオン規制の上限は「5」となります。

【例2】

グループ単位のログオン制限数の方が小さい場合

この場合sasakiユーザが実際に受けるログオン規制の上限は「3」となります。

ログオン規制の設定方法

設定ファイルの作成方法

ユーザ接続制限定義ファイル

以下の形式で記述します。

#default,<接続数 ‥‥1)
<ユーザ名>,<接続数> ‥‥2)


1)制限数初期値指定

以下の形式で記述します。

#default,<接続数>

#default:固定です。

<接続数>:一律に規制する数を指定します。0以上の整数を指定します。ここに指定したすべてのユーザに対するログオン制限数の初期値となります。初期値を制限なしとする場合は、カンマ「,」の直後で改行してください。

2)ユーザ別制限数指定

以下の形式で記述します。

<ユーザ名>,<接続数>

<ユーザ名>:規制するユーザ名を指定します。

<接続数>:規制するユーザごとに同時に接続できる接続数の上限値を指定します。0以上の整数を指定してください。

グループ接続制限定義ファイル

以下の形式で記述します。

#default,<接続数> ‥‥1)
<グループ名>,<接続数> ‥‥2)


1)制限数初期値指定

以下の形式で記述します。

#default,<接続数>

#default:固定です。

<接続数>:一律に規制する数を指定します。0以上の整数を指定します。ここに指定したすべてのグループに対するログオン制限数の初期値となります。初期値を制限なしとする場合は、カンマ「,」の直後で改行してください。

2)グループ別制限数指定

以下の形式で記述します。

<グループ名>,<接続数>

<グループ名>:規制するグループ名を指定します。

<接続数>:規制するグループごとに同時に接続できる接続数の上限値を指定します。0以上の整数を指定してください。

環境変数の設定

環境設定ファイルに以下の環境変数を指定します。

RN_USER_CONNECT_FILE=<ユーザ接続制限定義ファイルへのパス> ‥‥1)
RN_GROUP_CONNECT_FILE=<グループ接続制限定義ファイルへのパス>‥‥2)

1)ユーザで規制する場合、ユーザ接続制限定義ファイルへのパスを指定します。

2)グループで規制する場合、グループ接続制限定義ファイルへのパスを指定します。

接続制限定義ファイルと環境変数の例

注意

パスの記述形式は、UNIXの場合の例です。
Windowsサーバの場合は、パスの記述形式をOSの表記方法(D:\export\group-connect.lstなど)に置き換えてください。

【例1】

ユーザ接続制限定義ファイル

#default,2

環境変数の指定

RN_USER_CONNECT_FILE=/home/export/user_connect.lst

【例2】

グループ接続制限定義ファイル

#default,10

環境変数の指定

RN_GROUP_CONNECT_FILE=/home/export/group_connect.lst

【例3】

ユーザ接続制限定義ファイル

#default,1
harada,3

グループ接続制限定義ファイル

#default,3
groupA,10

環境変数の指定

RN_USER_CONNECT_FILE=/home/export/user_connect.lst
RN_GROUP_CONNECT_FILE=/home/export/group_connect.lst

接続制限定義ファイルを使用しないログオン規制

旧バージョンとの互換のためにある機能です。ユーザ単位のログオン規制を行う場合や、新たに設定を行う場合は、接続制限定義ファイルによる設定を行ってください。

Navigatorサーバの環境設定ファイルに、以下の環境変数を設定します。

RN_GROUP_CONNECT_MAX=グループ名,接続数;グループ名,接続数...

グループごとに接続数を指定します。

【例】

グループごとの接続数を、salesグループ=20、employeeグループ=10とする場合

RN_GROUP_CONNECT_MAX=sales,20;employee,10

RN_GROUP_CONNECT_FILE環境変数が同時に指定された場合は、当環境変数の指定は一切無効になります。

注意事項