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Interstage Navigator ServerV9.5.0 セットアップガイド Vol.1(Enterprise Edition用)
FUJITSU Software

11.2.1 UNIX版の場合の環境設定

環境変数

設定内容

ORACLE_HOME

32bit論理空間で利用する場合、プラガブル・データベースを利用する場合、またはリモート構成の場合は、Oracleクライアントをインストールしているディレクトリを絶対パスで設定してください。

それ以外の場合は、Oracleデータベースをインストールしているディレクトリを絶対パスで設定してください。

PATH

Oracleの実行ファイルが存在するディレクトリ(ORACLE_HOME/bin)を設定してください。ORACLE_HOMEを展開したパスで設定する必要があります。

例)

/opt/oracle/app/oracle/product/19.3.0/dbhome_1/bin

/opt/oracle/app/oracle/product/19.3.0/client_1/bin

注意

本環境変数は、部門環境設定ファイルには指定できません。
環境設定ファイルに指定してください。

LD_LIBRARY_PATH

Oracleの共通ライブラリがインストールされているディレクトリ(ORACLE_HOME/lib)を設定してください。ORACLE_HOMEを展開したパスで設定する必要があります。

例)

/opt/oracle/app/oracle/product/19.3.0/dbhome_1/lib

/opt/oracle/app/oracle/product/19.3.0/client_1/lib

【Solarisの場合】

・Oracle10gR2/11gの場合

  Navigator Serverを32ビット論理空間で運用する場合
    ORACLE_HOME/lib32

  Navigator Serverを64ビット論理空間で運用する場合
    ORACLE_HOME/lib

・Oracle11gR2以降の場合

  ORACLE_HOME/lib

注意

本環境変数は、部門環境設定ファイルには指定できません。
環境設定ファイルに指定してください。

RN_DBMS_KIND

使用するデータベースの種別を指定します。

  • ORACLE

Oracleの環境をインストールしていない状態で、パラメタに「ORACLE」を設定すると、セットアップでエラーになります。

ORACLE_SID

OracleのSID名を設定してください。

負荷分散システム運用の場合は、ORACLE_SIDの指定は不要です。

RN_ORACLE_RELEASE

Oracleのリリースバージョンを設定します。

  • 120:Oracle12cを使用する場合

  • 180:Oracle18cを使用する場合

  • 190:Oracle19cを使用する場合

TWO_TASK

32bit論理空間で利用する場合、プラガブル・データベースを利用する場合、またはリモート構成の場合は、NavigatorサーバからOracleのデータベースに接続するため、Oracleのサービス名を設定します。

例)TWO_TASK =orcl

ポイント

サービス名の登録について

本環境変数に設定するOracleのサービス名は、あらかじめ登録しておく必要があります。

  • 32ビット論理空間で利用する場合

    Oracleのデータベースのクライアントに、サービス名を登録します。

  • 64ビット論理空間を利用する場合

    Oracleのデータベースのサーバに、サービス名を登録します。

なお、プラガブル・データベースを利用する場合は、プラガブル・データベースに直接接続できるようにサービスを登録する必要があります。

Oracleのサービス名についての詳細は、Oracleのマニュアルを参照してください。

RN_ORACLE_DATETYPE

OracleのDATE型の項目をNavigatorで使用する場合のデータの形式を指定します。

  • 1:データの形式は、「YYYY-MM-DD HH24:MI:SS」です。

  • 2:データの形式は、「YYYY-MM-DD」です。

なお、YYYYは西暦4桁、MMは月2桁、DDは日2桁、HH24は時間2桁(24時間表示)、MIは分2桁、SSは秒2桁です。

本環境変数は省略可能です。本環境変数の指定を省略すると、RN_ORACLE_DATETYPE=1 となります。

本環境変数に2を設定した場合、DATE型のデータの形式は、「YYYY-MM-DD」で扱われます。このとき、OracleのDATE型項目の時分秒のデータは、すべて「0」である必要があります。

OracleでDATE型の日付書式を「YYYY-MM-DD」に設定して、データを作成すると、時分秒はすべて'0'になります。

OracleのDATE型項目の日付書式は、Oracleの初期化パラメタNLS_DATE_FORMATで指定することができます。

本環境変数は、運用中に変更することはできません。

NLS_LANG

Oracleで使用するキャラクタセットに従い、以下のいずれかを指定します。

  • Shift-JISコードを使用する場合
    -Japanese_Japan.JA16SJIS
    -Japanese_Japan.JA16SJISTILDE
    -Japanese_Japan.JA16SJISYEN

  • EUCコードを使用する場合
    -Japanese_Japan.JA16EUC
    -Japanese_Japan.JA16EUCTILDE
    -Japanese_Japan.JA16EUCYEN

RN_ORACLE_HOST_ARRAYS

Oracleをご利用の場合に、必要に応じて指定してください。

OracleからNavigatorにデータを読み込む処理で、1回の通信で読み込むデータ行数を変更し、データの読み込み処理時間の改善を行う場合に指定します。

辞書テーブルからの読み込みでも本設定が有効です。

以下の場合は、Oracleから1回に読み込むデータ行は1000行になります。

  • 本環境変数を指定していない場合

  • 行数を省略した場合

  • 行数に、0以下、2147483647以上の整数値、または整数値ではない不当な値を指定した場合

注意

  • 本環境変数を指定した場合にも、問い合わせの内容やデータベースのチューニングの状態によって改善効果が認められないことがあります。

  • 本環境変数は、Oracleから返却されるデータ件数が1万件を超えるような大きな問い合わせの場合に有効です。また、問い合わせの種類が、明細表と明細データの場合に効果があります。

  • 行数を増やすと、1回に多くの行を受け取るためのメモリなど、リソースの消費量が増えます。このため、行数に極端に大きな値を指定しても効果はありません。
    一定行数を超えると、行数が大きくなるにつれ改善効果が減少する傾向にあります。
    本環境変数の指定にあたっては、事前にテストを実施して適切な行数を決定してください。最初は100から500程度の行数で効果を測定し、行数を増減させながら最も効果的な行数を決定します。

  • 本環境変数を指定すると、すべての問い合わせ実行時に、Oracleからデータ受信用作業域として、メモリ上に「データ長×配列数分」以上の領域が獲得されます。
    これにより、レコード長、項目数がともに大きい一部の問い合わせがリソース不足により実行できなくなる可能性があります。

  • 本機能を無効化し、1回ごとに1件の読み込みにする場合は、本環境変数の設定値に「1」を指定します。

RN_ORACLE_TIME_OPERATION_MODE

時間演算の結果を翌年の同月同日をもって1年経過、および翌月の同日をもって1ヶ月経過とします。

  • RN_ORACLE_TIME_OPERATION_MODE =NAVI

注意

本環境変数が指定されない場合、時間演算の結果は単位が年数および月数の場合はMONTHS_BETWEEN関数、日数の場合は日付算術の結果に基づきます。