エンタープライズ辞書運用をする場合は、Navigator Serverを利用する場合に必要な環境変数に加えて、ここで説明をする環境変数やグループリストファイルを設定する必要があります。
ここでは、エンタープライズ辞書運用をする場合に必要な環境変数や、グループリストファイル(エンタープライズ辞書運用を利用するグループを定義したファイル)の設定を説明します。
ここでは、以下の順で説明します。
設定が必要な環境変数
グループリストファイルの設定
設定が必要な環境変数
環境変数 | 設定内容 |
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RN_ADMINISTRATOR_ID | 全社管理者のユーザID(10進数)を指定します。 認証システム上に定義された全社管理者のユーザIDを設定します。 指定するユーザIDは10進数で指定します。 例)RN_ADMINISTRATOR_ID=20001 |
RN_DICTIONARY_GROUP | グループリストファイルの名前を設定します。 ファイル名は絶対パスで指定します。 Unixの場合の例)RN_DICTIONARY_GROUP=/opt/FJSVenavi/etc/emfj_grplst Windowsの場合の例)RN_DICTIONARY_GROUP=C:\Symnaviee\etc\emfj_grplst ※エンタープライズ認証を設定している場合は省略できます。省略した場合は、エンタープライズ認証で使用する、認証出口モジュールの返却するすべてのグループが対象となります。 |
グループリストファイルの設定
グループリストファイルには、エンタープライズ辞書運用を利用するグループを定義します。このファイルに定義されたグループに所属するユーザだけがエンタープライズ辞書を利用することができます。
なお、全社管理者と同じグループに所属するユーザはNavigatorを利用することはできません。
グループリストファイルには、認証システムに登録済みのグループ名を指定します。1グループの情報は1行で記述し、複数のグループを指定する場合は、複数行に分けて記述します。
グループリストファイルは、以下のように定義します。
;グループリストファイルの定義 |
グループリストファイルにコメントを記述する場合は、必ず行の先頭にセミコロン(;)を指定します。行の最初がセミコロンで始まる場合、その行をコメントとみなします。なお、行の途中にセミコロンを指定することはできません。
ファイル内の空白行は無視されます。また、グループ名の前後に空白は記述できません。
グループ名には、全社管理者のグループ名と一般利用者が所属するグループ名を指定します。この際の、グループ名の指定順については特に制限はありません。
なお、全社管理者のグループ名は、必ず指定するようにしてください。
全社管理者のグループ名が「naviadm」で、一般利用者のグループ名「sales」と「employee」を設定する場合の例を以下に示します。
;グループリストファイルの定義例 |
この例では、「sales」と「employee」のグループに所属するユーザが、一般利用者としてエンタープライズ辞書を利用することができます。
グループリストファイルの権限
グループリストファイルには管理者だけが書き込みをできるように権限を設定してください。管理者以外には参照権だけを与えてください。ファイルへの権限の設定は、OSの機能で行ってください。
部門辞書との混在利用
同一のサーバ内で、エンタープライズ辞書運用と部門辞書運用が混在する場合、一つのグループ/一人のユーザは、両方の辞書運用を利用することはできません。どちらか一方の辞書運用だけが利用できます。