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Interstage Navigator ServerV9.5.0 セットアップガイド Vol.1(Enterprise Edition用)
FUJITSU Software

5.1.3 部門ごとの環境設定ファイルの作成

部門ごとの環境設定ファイルは、部門辞書運用の場合に利用できます。

通常、環境設定ファイルはサーバの利用者全体に有効となりますが、例えば、A部門とB部門で異なるデータベースを使用したい場合には、部門ごとの環境設定ファイルを作成します。

この場合には、部門環境設定ファイルを作成し、作成したファイル名を環境設定ファイルに指定します。

部門環境設定ファイルは、環境設定ファイルと同じ形式のファイルで、特定部門にだけ有効としたい環境変数を指定します。

部門環境設定ファイルを使用する場合は、環境変数RN_ENV_PATHに、グループ名と部門環境設定ファイル名を32Kバイト以内で指定してください。指定形式は以下のとおりです。

RN_ENV_PATH=グループ名,ファイル名;グループ名,ファイル名;...

部門環境設定ファイルには、すべてのユーザに対して参照権を与えてください。

例)  営業、製造、開発部門でそれぞれの環境設定を行う場合

===================================================================================
RN_ENV_PATH=EIGYOU,/home/EIGYOU/rnd.conf;SEIZO,/home/SEIZO/rnd.conf;KAIHATSU,/home/KAI/rnd.conf
=====================================================================================

環境設定ファイルと部門環境設定ファイルの関係について

環境設定ファイルと部門環境設定ファイルには、以下の点に注意して、環境変数を記述してください。

ユーザに対しての環境設定ファイルと部門環境設定ファイルの記述場所のイメージを以下の図に示します。イメージ図では、営業部門のユーザ、製造部門のユーザとその他のユーザに分けて、それぞれの設定場所を記載しています。

注意

  • 環境設定ファイルと部門環境設定ファイルで重複した指定を行うことはできません。

  • カンマ「,」やセミコロン「;」を含んだグループ名、およびディレクトリパス名は利用できません。

  • 32Kバイトを超えて指定した場合は、その行の指定そのものが無効となります。

  • 以下の環境変数は、すべての部門に共通の環境変数です。そのため、環境設定ファイルのRN_ENV_PATHより下、および部門環境設定ファイルには、以下の環境変数は指定できません。

    • PATH

    • LD_LIBRARY_PATH

    • RN_LOG_CONNECTINFO

    • RN_ENV_PATH

    • RN_DLOPEN_OPTION

    • RN_USER_CONTROL

    • RN_USER_IDLE_TIME

    • RN_USER_IDLE_MSG_TIME

    • RN_GROUP_CONNECT_FILE

    • RN_USER_CONNECT_FILE

    • RN_GROUP_CONNECT_MAX

    • RN_ACCOUNT_LIST_FILTER

    • LC_ALL(Linuxのみ)

    • TMPDIR(Linuxのみ)

【設定例】

以下の運用を行う場合の例を示します。

【各ファイルの記述例】