ページの先頭行へ戻る
Interstage Navigator ServerV9.5.0 セットアップガイド Vol.1(Enterprise Edition用)
FUJITSU Software

1.1.5 負荷分散のシステム構成

負荷分散装置を利用して、Navigatorサーバ、およびNavigator Webコンポーネントをそれぞれ負荷分散したシステムを構成することができます。

負荷分散のシステムのセットアップ方法は、本書ではなく、“Navigator Server セットアップガイド(クラスタ・負荷分散システム編)”を参照してください。

注意

カタログを利用した運用の場合、Webコンポーネントの負荷分散は利用できません。

データベースについて

メンテナンス用ノード

負荷分散システムでは、辞書のセットアップ、更新は、1台のNavigatorサーバから行います。この辞書のセットアップ、更新を行うためのNavigatorサーバを「メンテナンス用ノード」と呼んでいます。

負荷分散システムを構成するNavigatorサーバから、それぞれ以下のようにメンテナンス用ノードを決めてください。

Navigatorサーバ(DBサーバ)の分散について

Navigatorサーバの分散は、Navigator Webコンポーネントから、IPCOMを通して、Navigatorサーバに振り分けます。

Navigatorサーバの各ノードのIPアドレスは、Navigator管理ツールおよびWebサーバ上にあるNavigator Webコンポーネントから直接アクセス可能である必要があります(IPCOMで設定します)。

Navigatorサーバ側のノードダウン時は、IPCOMの機能により自動縮退され、Navigator Webクライアントから再ログインすることで、運用の継続が可能です。また、ノード復旧時にはIPCOMの機能により自動組込みされます。

利用できるIPCOMの変換方式

利用できるIPCOMの変換方式の対応表を以下に示します。

Navigatorの種類

MACアドレス変換方式(※)

IPアドレス変換方式

Windows版

Solairs版

Linux版

×

※:並列型配置も含む

接続維持方式

Navigatorサーバへの接続は、セッションが終了するまで接続が維持されます。そのため、Navigatorサーバの分散に対する接続維持方式をIPCOMに指定する必要はありません。

分散方式

IPCOMの分散方式は、ラウンドロビンによる静的な振り分け方式を選択してください。

ただし、特定のクライアントから、大量データの問い合わせなど、リソースを占有するような操作を行う可能性がある場合は、リソースの使用率に応じた分散方式を選択してください。

ネットワーク構成

Navigatorサーバ分散用のIPCOMは、Navigator WebコンポーネントとNavigatorサーバの間に設置する構成と、Navigatorサーバと並列に設置する構成があります。使用するネットワーク環境に応じて、選択してください。

※「Navigatorサーバと並列に設置する構成」は、Linux版では、使用できません。

その他の設定

WebサーバおよびNavigator管理ツールから、NavigatorサーバのIPアドレスおよびポートに対し直接接続できるようにする必要があります。

Navigator Windowsクライアント/Navigator管理ツール

Navigator Windowsクライアント、Navigator管理ツールからの利用の場合、メンテナンス用ノードのNavigatorサーバのIPアドレスまたはサーバ名を指定して接続してください。