C言語、COBOL、およびJavaに共通の注意事項を以下に示します。
注意
C言語でサーバアプリケーションを作成できるのは、同期アプリケーション連携実行基盤だけです。
■ライブラリのロードについて
スレッド固有データ(TSD)のデストラクタを使用するようなライブラリを、ダイナミックロードで使用しないでください。
プロセスが異常終了する可能性があります。
ユーザ作成ライブラリにおいてシンボル解決できないなどの問題がある場合は、実際にユーザ作成ライブラリをオープンするときにエラーとなります。
とくにダイナミックロードを使用する場合は、運用を開始する前に、ユーザ作成ライブラリに問題がないことを確認してください。
■CORBAの使用について
サーバアプリケーションのプロセスで、CORBAは使用できません。
■OTSの使用について
サーバアプリケーションで、OTSは使用できません。
■シグナル操作について
サーバアプリケーションで、シグナル操作を行わないでください。アプリケーション連携実行基盤が異常終了することがあります。
■コンパイルとリンクについて
“プロセスモード”を使用している場合、アプリケーションプログラムにスレッドライブラリをリンクすることはできません。スレッドライブラリがリンクされている場合、サーバアプリケーションプロセスが誤動作し、サーバアプリケーションプロセスが異常終了する可能性があります。
以下の方法でアプリケーションプロセスにスレッドライブラリがリンクされていないことを確認してください。
ワークユニットを起動します。
islistaplprocコマンドを実行し、当該ワークユニット配下のアプリケーションプロセスのプロセスIDを取得します。
“/usr/proc/bin/pldd[プロセスID]”を実行し、スレッドライブラリがリンクされていないことを確認してください。
ワークユニットを起動します。
islistaplprocコマンドを実行し、当該ワークユニット配下のアプリケーションプロセスのプロセスIDを取得します。
“cat/proc/[プロセスID]/maps”を実行し、スレッドライブラリがリンクされていないことを確認してください。
■ログ出力について
ログをファイルに出力する場合、プロセスごとに異なるファイルに出力するように設定してください。
複数のIJServerを使用する場合には、IJServer単位に出力先ファイルを分けてください。
以下のワークユニットの標準出力、および標準エラー出力は、ファイル分割や世代管理は行われません。ログファイルのバックアップや削除を行うなど、運用について考慮し、また、十分なディスク容量を確保してください。
非同期ワークユニット
CORBAワークユニット
通常は、非同期ワークユニット、およびCORBAワークユニット上でログを出力する場合、ログ出力サービスに出力することを推奨します。
■ログ出力アプリケーション用APIで使用する管理名について
ログ出力アプリケーション用APIを使用してアプリケーションのログを出力する場合、apfw_log_open関数において以下に示す標準ログの管理名を指定しないでください。
system
systemClient
performance
performanceClient