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Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド
FUJITSU Software

4.4 異常処理の設計

異常処理の実行の注意点

また、Javaの場合には以下の注意点があります。

異常処理の詳細については、“2.4 異常処理”を参照してください。

補償ルート機能を使用するときの注意点

補償ルートは、逆戻りするルートだけがサポートされます。そのため、業務処理開始アプリケーションから異常が発生する直前の業務処理実行アプリケーションまで補償処理メッセージを送信することや、異常となったメッセージが通過していない業務処理実行アプリケーションに対して補償処理メッセージを送信することはできません。したがって、フロー定義のパターンによっては、補償ルート処理を行っても完全に元の状態に戻らないことがあります。

また、補償ルートにおいて使用される業務処理またはメソッドは、業務処理実行アプリケーションと同様に開発者が用意する必要があります。
補償ルートの詳細については、“3.1.7 補償ルート”を参照してください。

異常復旧について

エラーメッセージ退避キューを設定しない場合、異常となったメッセージが復旧されるまですべてのメッセージの処理ができなくなります。エラーメッセージ退避キューを設定して、異常となったメッセージを退避することで、後の正常なメッセージの処理が可能になるようにしてください。

エラーメッセージ退避キューを設定した場合、異常となったメッセージはエラーメッセージ退避キューに格納されます。エラーメッセージ退避キューに格納された異常なメッセージについては、随時異常を確認して修正を行いフローに戻す処理が必要です。異常時の復旧では人為的な処理が必要であることを考慮に入れてください。

異常復旧についての詳細は、“Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)”の“異常処理出口を使用したメッセージの復旧”を参照してください。