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Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド
FUJITSU Software

3.1.2 実行ルート

ルーティング定義画面上に、メッセージのルーティング先を定義します。
実行ルートでは、メッセージに含める業務データを指定することができます。

以下に概念図を示します。ただし、概念図内のメッセージの内容を示す図は、実際のルーティング定義画面では表示されません。

アプリケーションAで受け取ったメッセージ情報から、業務データの任意の業務データ名を、各送信先へ振り分けることができます。
ルートの矢印をダブルクリックすると[実行ルート定義]画面が表示されます。

以下に定義画面イメージを示します。

それぞれの実行ルートに対して次の業務アプリケーションに引き継ぐ業務データ名を定義します。ただし、フロー定義名を意味する業務データについては、必ずメッセージに含まれる必要があるため、この一覧には表示されません。
また、[補償ルート]タブでは補償処理メッセージに含める業務データの定義を行います。補償ルートの設定については“3.1.7 補償ルート”を参照してください。

メッセージ優先度設定により、優先度を変更するメッセージの条件式を指定することができます。優先度の指定方法は、“5.2.4.5 条件ルートの設定”の“■メッセージ優先度の設定”を参照してください。

メッセージのルートは、以下のように同報・条件分岐を用いて複数のルートを指定することができます。
同報・条件分岐については、“3.1.5 条件ルート”を参照してください。

メッセージを複数のルートへ送信した場合は、同じコリレーションIDが各メッセージに付与されます。

注意

メッセージ内に引き継がれていない業務データを、ルーティング先の業務処理実行アプリケーションの引数に指定した場合、実行時には初期値が引き渡されます。
以下に例を示します。ただし、概念図内のメッセージの内容を示す図は実際のルーティング定義画面では表示されません。

データ型ごとの引数に設定される初期値については、“■業務データの引継ぎに関する規約”を参照してください。