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Interstage Application Server V12.3.0 OLTPサーバ運用ガイド
FUJITSU Software

I.8.2 最大キューイング機能

キューイングされる要求の最大数が指定できます。これにより、サーバアプリケーションに一定以上の負荷が掛かった場合に、クライアントからの要求を制限することができます。
クライアントからの要求が指定された最大キューイング数を超えた場合、クライアントへエラーが復帰します。
なお、サーバアプリケーションが現在処理中の要求は、キューイングされている数には含まれません。サーバアプリケーション上で処理中の要求を除いた、処理待ちの要求の最大数が指定できます。最大キューイング機能については、ワークユニット定義で設定します。

最大キューイング数を超過してキューイングしようとしたリクエストに対しては、クライアントクライアントにはアプリケーションの復帰値として以下が通知されます。

注意

最大キューイング数には、プロセス多重度以上の値を設定してください。

以下の処理は非同期に実行されるので、アプリケーションがキューイングされた要求を取り出す前に、複数クライアントから同時に出される全ての要求がキューイングされる可能性があります。最大キューイング数にプロセス多重度未満の値を設定すると、要求を処理していないアプリケーションが存在する状態であっても、最大キューイング数を超過する現象が発生します。

  • クライアントからの要求のキューへの接続(キューイング)

  • アプリケーションによるキューイングされた要求の取り出し


最大キューイング数は、ワークユニット定義で設定します。


定義方法

ワークユニット定義の「Maximum Queuing Message(最大キューイング数)」に設定します。以下に定義登録の実行例を示します。なお、ワークユニット定義の詳細は「付録A ワークユニット定義」を参照してください。


ワークユニット定義の登録

ワークユニット定義

[Application Program]
Maximum Queuing Message:10

isaddwudefコマンドでワークユニット名を指定して登録します。

isaddwudef -o ISSAMPLE1