リソース定義ファイルは、リソース(データベースなど)ごとに必要となるリソース定義をファイルに記載したものです。
OTS用のリソース定義ファイルは、リソースごとに作成し、リソースの種別名、OPENINFO/CLOSEINFO文字列情報などをテキスト形式で記述します。OTSリソース管理プログラムの登録時と起動時にパラメタとして、このリソース定義ファイル名を指定します。
JTS用のリソース定義ファイルでは、JNDIから各データベースベンダが提供するjavax.transaction.xa.XADataSourceの実装クラスを取得するための情報(initialContextFactory,providerURLなど)をテキスト形式で記述します。JTS用のリソース管理プログラムの起動時に、このリソース定義ファイル名を指定する必要がありません。
JTS用のリソース定義を作成する場合は、isj2eeadminコマンドによって登録する、接続対象となるリソースの「定義名」を指定することを推奨します。
リソース定義ファイルの設定例を以下に示します。
# リソース定義名 NAME=ORACLE_DEF # 環境変数 ENVIRON ORACLE_SID=orac # 使用するRM名、OPENINFO文字列、CLOSEINFO文字列 RMNAME=Oracle_XA OPENINFO=Oracle_XA+Acc=P/system/manager+SesTm=0 CLOSEINFO=
# リソース定義名 NAME=RDBII_DEF # 使用するRM名、OPENINFO文字列、CLOSEINFO文字列 RMNAME=RDBII OPENINFO=TO ‘DB1’ USER ‘system/manager’ CLOSEINFO=
# リソース定義名 name=ORACLE_JTS_DEF # 使用するintialContextFactory, providerURL, type=DBMS lookUpName=jdbc/xa/OracleXADataSource initialContextFactory=com.sun.jndi.fscontext.RefFSContextFactory providerURL=file:/JNDI/xa rscType=JTS
# リソース定義名 NAME=SQL_SERVER_DEF # 使用するRM名、OPENINFO文字列、CLOSEINFO文字列 RMNAME=MS_SQL_Server OPENINFO=Tm=OTS,RmRecoveryGuid=197BAA60-8011-11d2-B342-0000E20F0756 CLOSEINFO=Tm=OTS,RmRecoveryGuid=197BAA60-9011-11d2-B342-0000E20F0756
# リソース定義名 NAME=RDBII_DEF_THREAD # 使用するRM名、OPENINFO文字列、CLOSEINFO文字列 RMNAME=RDBII OPENINFO=TO ‘DB1’ USER ‘system/manager’ CLOSEINFO= THREADS=TRUE
リソース定義ファイルはテキストエディタで作成します。リソース定義ファイルの詳細な書式は、「アプリケーション作成ガイド(データベース連携サービス編)」を参照してください。
注意
リソース定義ファイルは、ANSI形式で保存してください。Unicode形式で保存した場合、リソース定義登録でエラーになります。