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Interstage Application Server V12.3.0 OLTPサーバ運用ガイド
FUJITSU Software

5.4 リソース管理プログラムの作成

リソース管理プログラムの作成は、以下の手順で行います。


備考:リソース管理プログラムとユーザアプリケーションを作成する順番についての規則は特にありません。どちらを先に作成してもかまいません。


注意


JTS用のリソース管理プログラムは、作成する必要がありません。


リソース管理プログラムとは

リソース管理プログラムは、OTSシステムとは独立したプロセス空間で動作し、オブジェクトとして、データベースが動作するマシン上で動作するシステムプログラムです。リソース管理プログラムは、プロセス多重で動作(初期値:6)し、スレッド多重としては動作できません。

リソース管理プログラムには、以下の2種類があります。

クライアントアプリケーションからトランザクションの完了依頼(commit/rollback)が発行されると、OTSシステム経由でその要求を受け取り、データベースにトランザクションの完了を通知します。未解決のトランザクションがある場合に、リソース管理プログラムを起動すると、その未解決トランザクションのリカバリ処理も行います。

なお、運用環境によって、OTSシステムが起動するマシンとは別マシンで起動することも可能です。


OTS用のリソース管理プログラムは、以下のように作成し起動する必要があります。

OTS用リソース管理プログラムは、図に示すとおり、XA連携用プログラムとデータベースライブラリとで構成されます。

OTS用リソース管理プログラムを起動すると、リソース定義ファイルの情報をもとにデータベースに接続します。そのため、リソース管理プログラム起動時にはリソース定義ファイルに記載されたデータベースが起動されている必要があります。



JTS用XA連携プログラムは、存在しません。

JTS用リソース管理プログラムを起動すると、otssetrscコマンドで登録されたリソース定義ファイルにRSCTYPE=JTSと設定したすべてのリソース定義ファイルを読み込みます。


データベースライブラリ

データベースライブラリは、データベースで提供されるライブラリを示します。
リソース管理プログラム、サーバアプリケーション作成時に用いられます。ライブラリの詳細については、各データベースのマニュアルを参照してください。


JDBCクラスライブラリ

JTS用リソース管理プログラムの場合には、データベースベンダが提供するJDBC2.0OP(Optional Package)に対応したJDBCライブラリが必要になります。詳細については、各データベースのマニュアルを参照してください。