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Interstage Application Server V12.3.0 ディレクトリサービス運用ガイド
FUJITSU Software

10.14 Symfoware/RDBへの高速な移入

Interstage ディレクトリサービスは、検索に特化した構造であり、更新は高速に処理されません。そのため、数万件単位のエントリ登録は数時間を要することがあります。

リポジトリのデータベースにSymfoware/RDBを利用した場合に、irepconvertコマンドを使用することでLDIFファイルから高速にエントリ情報を移入できます。ただし、Symfoware Server Lite Editionを使用している環境では、本機能を使用できません。

  

  

■LDIFファイルの作成

Symfoware/RDBに一括移入するエントリ情報を、LDIF標準形式で作成します。LDIF標準形式の詳細については、“5.5.1.1 LDIF標準形式”を参照してください。

ポイント

irepconvertコマンドは、Symfoware/RDBのデータファイルを作成する際に、LDIFファイルの内容にかかわらず「公開ディレクトリ、および初期ツリー」を自動的に作成します。LDIFファイルに「公開ディレクトリ、および初期ツリー」を含む場合は、Symfoware/RDBのバイナリデータに「公開ディレクトリ、および初期ツリー」が二重で作成され正しく登録できません。LDIFファイルから「公開ディレクトリ、および初期ツリー」を削除する。または、irepconvertコマンドの-iオプションで、「公開ディレクトリ、および初期ツリー」を自動的に作成しないようにしてください。

LDIFファイルのユーザデータには、「公開ディレクトリ、および初期ツリー」を除くすべてのエントリを上位エントリから階層的になるよう順に指定してください。

  

Interstage ディレクトリサービスとSymfoware Serverを同一マシンで運用する場合

  1. リポジトリを停止します。

  2. irepconvertコマンドでLDIFファイルをSymfoware/RDBのバイナリデータに変換します。

  3. irepconvertコマンドの出力結果であるバッチファイル(Windows (R))、またはシェルスクリプト(SolarisおよびLinux)を実行し、Symfoware/RDBにエントリを移入します。

  4. リポジトリを起動します。

  

Interstage ディレクトリサービスとSymfoware Serverを別々のマシンで運用する場合

  1. Interstage ディレクトリサービスを運用するマシンで以下を操作します。

    1. リポジトリを停止します。

    2. irepconvertコマンドでLDIFファイルを、Symfoware/RDBのバイナリデータに変換します。

    3. irepconvertコマンドの出力ファイルを、Symfoware Serverが動作するマシンに転送します。

      

  2. Symfoware Serverが動作するマシン以下を操作します。

    1. 転送したシェルスクリプトに実行権を設定します。

      LDIFファイルが「entry.ldif」とした場合、作成されるシェルスクリプト「entry.ldif_LOADDAT_EXECSQL.sh」に対して実行権を設定します。

      chmod 500 entry.ldif_LOADDAT_EXECSQL.sh
    2. 転送したバッチファイル、またはシェルスクリプトを実行し、Symfoware/RDBにエントリを移入します。

      

  3. Interstage ディレクトリサービスを運用するマシンで以下を操作します。

    1. リポジトリを起動します。

  

irepconvertコマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“irepconvert”を参照してください。