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Interstage Application Server V12.3.0 ディレクトリサービス運用ガイド
FUJITSU Software

1.4.2 パスワードの保護

Interstage ディレクトリサービスには、各種アプリケーションの認証時に必要な利用者情報を格納できます。このとき、利用者情報のパスワード(userPassword属性)は、暗号化してリポジトリに格納できます。

使用できるユーザパスワード暗号化方式は、以下のとおりです。初期値は「SHA256方式」です。

  

暗号強度

ユーザパスワード暗号化方式

高い

SHA512方式

SHA384方式

SHA256方式

独自暗号化方式

低い

SSHA方式

SHA方式

SMD5方式

MD5方式

CRYPT方式

暗号化しない

ユーザパスワード暗号化方式は、Interstage管理コンソール、またはirepconfigコマンドで、リポジトリの新規作成時に指定します。irepconfigコマンドについては、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“Interstage ディレクトリサービス運用コマンド”を参照してください。

注意

  • セキュリティ強化のため、ユーザパスワード暗号化方式は、[暗号強度・高い]から選択することを推奨します。[暗号強度・低い]のユーザパスワード暗号化方式で運用する場合、リポジトリ上の格納データ、クライアントとリポジトリ間の通信データともに、ユーザパスワードが、第三者に解読される可能性があり、セキュリティ上の脅威となります。

      

  • "独自暗号化方式"の場合、パスワードは、[暗号強度・高い]で、リポジトリに保持されていますが、クライアントとリポジトリ間の通信データは、元の暗号化されていないテキスト形式で送信されます。そのため、パスワードが、第三者に解読される可能性があり、セキュリティ上の脅威となります。クライアントとリポジトリ間の通信データは、SSL通信で暗号化してください。