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Interstage Application Server V12.3.0 ディレクトリサービス運用ガイド
FUJITSU Software

1.1.2 Interstage ディレクトリサービス導入の効果

これらの問題を解決するのが、ディレクトリサービス(directory service)と呼ばれるサービスです。ディレクトリサービスとは、システム上に分散したWebサーバやWebサービス、ユーザ情報などのリソースに対して、そのリソースに関する位置や情報を返すサービスです。

統合的なリソース管理を行うことで、個々のシステムが個別にリソース管理を行うという困難な作業から解放されます。

Interstage ディレクトリサービスは、世界的標準になりつつある、LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)に準拠したディレクトリサービスを提供します。

しかも、Interstage ディレクトリサービスには、Interstage管理コンソールからの操作や、簡便なエントリ管理、レプリケーションやバックアップ・リストア、アクセスログなどによる高信頼性の実現、パスワードの自動暗号化、Interstage ディレクトリサービスのサーバ~クライアント間のSSL通信によるセキュリティの確保など、様々な機能を備えています。

これにより、統合した各システムのリソース管理を一元管理し、多様化した利用者に対しても細かな設定が可能になります。それにより、利用者のアクセス権限を細かく管理できます。

パスワードの自動暗号化も万全です。

  

また、Interstage シングル・サインオンと連携することにより、セキュリティを確保したままで、1つのIDとパスワードで、許可された複数のWebサーバやWebサービスにアクセスできるようになり、利用者の利便性も向上します。

これらにより、システム開発コスト、運用管理コストを大幅に低減できます。