ページの先頭行へ戻る
Interstage Application Server V12.3.0 シングル・サインオン運用ガイド
FUJITSU Software

1.4.2 統合Windows認証

  利用者がWindowsにログオンする際に指定するユーザID/パスワードを使用して、利用者を認証する方式で、利用者はWindowsログオンすることで、Interstage シングル・サインオンを使用することができます。

  Windowsログオンした後、利用者のWebブラウザにて保護リソースにアクセスした場合、以下のような統合Windows認証時のサインオン確認画面が表示されます。
  統合Windows認証を行う場合は、“はい”ボタンをクリックすることで、サービスを利用することができます。
  また、統合Windows認証しない場合には、以下の画面で“いいえ”をクリックし、パスワード認証、または証明書認証で認証する運用を行うことができます。また、統合Windows認証をキャンセルさせる運用も可能です。

  それぞれの認証を行う場合の、利用者の操作手順を以下に示します。

【統合Windows認証をする場合】

  1. 証明書選択画面で、“キャンセル”ボタンをクリックします。

  2. 統合Windows認証画面で、“はい”ボタンをクリックします。

【証明書認証をする場合】

  1. 証明書選択画面で、証明書認証に使用する証明書を選択します。

  2. 統合Windows認証画面で、“いいえ”ボタンをクリックします。

【パスワード認証をする場合】

  1. 証明書選択画面で、“キャンセル”ボタンをクリックします。

  2. 統合Windows認証画面で、“いいえ”ボタンをクリックします。

  3. フォーム認証画面で、ユーザIDとパスワードを入力します。

  統合Windows認証を行う場合は、認証サーバのInterstage管理コンソールを使用して、[システム] > [セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [認証基盤] > [認証サーバ] > [環境設定]タブをクリックし、[認証方式の設定]の[認証方式]を設定します。

  統合Windows認証時のサインオン確認画面はカスタマイズすることが可能です。カスタマイズする方法については、“5.1 Webブラウザに表示するメッセージのカスタマイズ”を参照してください。

統合Windows認証で使用する暗号方式

  統合Windows認証を行う場合、Active Directoryと統合Windows認証アプリケーション間で秘密情報を暗号化してやり取りを行います。秘密情報の暗号方式は、以下の中から選択することができます。

暗号方式

説明

AES128-CTS-HMAC-SHA1-96

最も強度が高い暗号方式です。後述するオペレーティングシステムの制限が問題とならない場合は、この暗号方式を選択してください。

RC4-HMAC

AES128-CTS-HMAC-SHA1-96が使用できない場合は、この暗号方式を選択してください。

  ただし、Active Directory、またはクライアントのオペレーティングシステムによっては、特定の暗号方式が使用できない場合があります。

  各オペレーティングシステムで使用可能な暗号方式を以下に示します。

Active Directoryが動作するサーバ側のオペレーティングシステム

AES128-CTS-HMAC-SHA1-96

RC4-HMAC

Windows Server(R) 2012

(注)

Windows Server(R) 2012 R2

(注)

Windows Server(R) 2016

(注)

Windows Server(R) 2019

(注)

注)Active Directoryのドメインの機能レベルを下げている環境では、AES128-CTS-HMAC-SHA1-96が使用できない場合があります。

統合Windows認証を行うクライアント側のオペレーティングシステム

AES128-CTS-HMAC-SHA1-96

RC4-HMAC

Windows 7

Windows 8.1

Windows 10

  また、暗号方式の設定方法については、“シングル・サインオン運用ガイド”の“付録”-“Active Directoryと連携するための設定”-“ユーザ情報を登録するディレクトリサービスにActive Directoryを使用する”-“統合Windows認証を行うための設定”を参照してください。