5.5.1 Webサーバーの環境設定

ここでは、以下のWebサーバーを経由して、GlassFishに配備されているアプリケーションにアクセスする場合の環境設定の例について説明します。

Apache HTTP Server
Microsoft(R) Internet Information Services

Webサーバーの設定項目の詳細については、各ベンダーより提供されているマニュアルを参照してください。

設定方法の説明で使用する例を以下に示します。

項目	値
GlassFishを運用しているマシンのIPアドレス	192.0.2.1
GlassFish ServerインスタンスのHTTPポート	28080
配備されているアプリケーションのコンテキストルート	ExapmleApp

注意

WebサーバーとGlassFish間の通信を暗号化する場合、Webサーバーで利用可能な暗号化方式と、GlassFishで利用可能な暗号化方式が1つ以上一致している必要があります。GlassFishで利用可能な暗号化方式については、「暗号化方式群」を参照してください。

5.5.1.1 Apache HTTP Serverを利用する場合

WebサーバーとしてApache HTTP Serverを利用して、GlassFishに配備されているアプリケーションにアクセスする場合の環境設定の例について説明します。

Apache HTTP Serverがインストールされた環境で、以下のようにglassfish.confファイルを作成します。

LoadModule proxy_module modules/mod_proxy.so
LoadModule proxy_http_module modules/mod_proxy_http.so
ProxyRequests Off
<Location "/ExapmleApp"> 
    ProxyPass http://192.0.2.1:28080/ExapmleApp
    ProxyPassReverse http://192.0.2.1:28080/ExapmleApp
</Location>

作成した設定ファイルを/etc/httpd/conf.d/下に格納します。
```
mv glassfish.conf /etc/httpd/conf.d/glassfish.conf
```
Apache HTTP Serverを再起動します。
```
sudo systemctl restart httpd
```

5.5.1.2 Microsoft(R) Internet Information Servicesを利用する場合

WebサーバーとしてMicrosoft(R) Internet Information Servicesを利用して、GlassFishに配備されているアプリケーションにアクセスする場合の環境設定の例について説明します。

Microsoft(R) Internet Information Servicesがインストールされた環境で、Microsoft(R) Internet Information Servicesのダウンロードサイト(https://www.iis.net/downloads)より以下の拡張機能をダウンロードし、インストールします。
- URL Rewrite
- Application Request Routing
Windows PowerShellを起動し、以下のコマンドを実行してApplication Request Routingのリバースプロキシを有効にします。
```
Set-WebConfigurationProperty -Filter system.webServer/proxy -Name Enabled -Value $true
```

以下のようにglassfish.configファイルを作成します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<configuration>
    <system.webServer>
        <rewrite>
            <rules>
                <rule name="ReverseProxy" stopProcessing="true">
                    <match url="^ExampleApp/(.*)" />
                    <action type="Rewrite" url="http://192.0.2.1:28080/ExampleApp/{R:1}" />
                </rule>
            </rules>
        </rewrite>
    </system.webServer>
</configuration>

作成した設定ファイルをC:\inetpub\wwwroot下に格納します。