Red Hat Enterprise Linux 6 (for Intel64)の環境では、Charset Manager-Aの資源配付機能のみご利用可能であり、その他の機能(標準コード変換機能など)はご利用できません。
JSVR部品/JSVR-Webサービスを配備したプロセス(Java EE 7/Java EE/J2EE)に、下記a,bを利用したWebアプリケーションを配備することはできません。
a. Symfowareクライアント
b. Interstage Business Application Serverの高信頼性ログ機能
JSVR部品/JSVR-Webサービスと、上記a,bを利用したWebアプリケーションとは、別プロセスに配備してください。
ただし、JSVR部品の下記c,dの機能は、別プロセスに配備したWebアプリケーションから利用することはできません。
c. JSVR部品のカスタムタグインタフェース
d. JSVR部品のWebcoordinator連携
上記a,bの機能を利用する場合は、Charset-Web入力のc,d以外の機能を利用してください。
同じLinuxシステムに、本製品と、「ICMWA000」の名前を持つSymfoware RDBシステムとは、共存できません。本製品をインストールするときには、インストール先のLinuxシステムに、「ICMWA000」の名前を持つSymfoware RDBシステムが存在しないことを確認してください。もしも存在する場合は、それを削除してから、本製品をインストールしてください。
1つの部門サーバで、JSVR部品やJSVR-Webサービスを運用するためのワークユニット(サーブレットのインスタンス)を複数設定して運用することはできません。また、JSVR部品とJSVR-Webサービスとを同時に運用することもできません。
1つの業務で構成されたシステム内で使用できる運用文字コードの種類は1つに限られます。例えば、同一システム内で、運用文字コードを「シフトJIS(MS)」に設定した部門サーバと「Unicode(MS)」に設定した部門サーバを混在させることはできません。
負荷分散を行う場合は、対象とするサーバグループ間で、環境ファイル、運用文字コードおよびWebページの文字エンコーディングを同一にする必要があります。
Charset-Web入力では、クライアント側で使用されるキーボードとして、日本語キーボードのみをサポートします。キー打鍵時に入力される文字や記号は、「PCオープン・アーキテクチャー推進協議会(略称:OADG)」の109Aキーボードの文字刻印に準拠しています。そのため、[Shift]+[^]キーで入力される記号は、"~"と表示されます。例えば、JSVR文字入力部品のインライン変換時においては、[Shift]+[^]を打鍵すると、"~"が入力されます。また、JSVR文字入力部品の文字検索ダイアログにおける読み入力や、JSVR-Webサービスの読みによる検索では、日本語資源管理にて" ̄"で登録された読み文字は"~"として扱われます。
JSVR部品やJSVR-Webサービスの各インタフェースで文字を出力する際や、JSVRAXでサーバから取得した文字イメージを出力する際に、出力文字サイズを小さくした場合、文字がつぶれることがあります。出力文字サイズについては、アプリケーションの画面設計時に次の点を十分検討してください。
11px以下の場合、文字がつぶれ、出力品質が極端に低下します。
12px以上24px未満の場合、使用頻度の高い内字にはラスタフォントが使用され可読性は保たれます。しかし、外字にはラスタフォントは使用されないため、文字がつぶれます。
24px以上であっても、複雑な字形の場合は文字がつぶれることがあります。
JSVR部品やJSVR-Webサービスの各インタフェースで文字を出力する際や、JSVRAXでサーバから取得した文字イメージを出力する際に、出力文字サイズを12~24pxにした場合、使用頻度の高い内字については、ラスタフォントが使用されます。その際、縦横線分などを間引いた省略字形が使用されます。正確な字形を確認する場合は、出力文字サイズを大きくするか、JSVR部品またはJSVRAXのIMEフレームワークを使用している場合は文字の「プロパティ」ダイアログを使用してください。
シフトJISやUnicodeなどオープン系の文字については、MS明朝を元に作成していますが、一部の文字についてはOSやサイズによって若干字形が異なる場合があります。採用しているMS明朝の詳細については、「3.4 運用文字コード」を参照してください。
ホスト系の文字については、各社コードブックなどを元に作成しています。このため、ホスト・プリンタなどが製造された年代および機種によっては、字形が異なる場合があります。
Charset-Web入力で出力される書体は、明朝体です。ゴシック体など、その他の書体は出力できません。
本製品を適用するアプリケーションを開発するにあたっては、セキュリティに配慮し設計してください。また、運用にあたっては、OSなどのシステム環境や脆弱性情報に対して正しい知識を持つものによって管理を行い、システムを常に最新かつセキュアな状態にするようにしてください。
Charset-Web入力の各機能で入力・表示する文字コードおよび読みについての情報は、Webサーバのログやクライアントのブラウザキャッシュに記録されます。インターネット上で秘匿性の高い情報を扱う場合は、接続にSSLを用いるとともに、これらの扱いについても十分注意してください。
JSVR部品では、エンドユーザが入力した文字列がそのままサブミット文字列となります。したがって、クロスサイト・スクリプティングなどのセキュリティ問題や、文字化け問題への対処などは、<INPUT>タグなどによる標準のテキスト入力フィールドの場合と同様に行ってください。また、JSVRAXを利用して文字列を送信する場合も、同様に配慮してください。
JSVR部品を組み込むWebアプリケーション、またはJSVRAXを組み込むWebアプリケーションは、Charset-Web入力と同一のドメインに存在している必要があります。
上記WebアプリケーションがSSLで運用されている場合、Charset-Web入力もSSL通信を行うようにWebサーバを設定する必要があります。
JSVR部品やJSVRAXの入力領域上で入力した文字列は、Webブラウザのback(戻る)ボタン、forward(進む)ボタンなどでページを移動した後、元のページに戻るとJSVR部品上から失われます。
「2.3.3 クライアントに必要な環境」で記載しているバージョン以外のプラットフォームで使用した場合、動作は保証されません。
Internet Explorer 11にて、JSVR部品のGUI(文字検索ダイアログ、住所入力ダイアログ、文字のプロパティ、およびツールバーからのオンラインヘルプ)またはJSVRAXのGUI(文字検索ダイアログ、文字のプロパティダイアログ)を表示しようとすると、「ポップアップがブロックされました」などのメッセージが表示され、各ダイアログが表示できないことがあります。これは、Internet Explorerのポップアップウィンドウブロック機能が有効になっているためです。この場合は、次の方法でInternet Explorerの環境設定を行ってください。
Internet Explorerのメニューで[ツール]-[インターネットオプション]を選択し、表示されるダイアログの[プライバシー]タブを開きます。
[ポップアップ ブロック]の[設定]ボタンをクリックします。
[許可するWebサイトのアドレス]に、Charset-Web入力の部門サーバのアドレスを指定し、[追加]ボタンをクリックします。
すべての設定ダイアログを閉じます。
通信状態やサーバ/クライアントスペックにより、処理速度が遅くなる環境下では、表示や動作が不安定になる場合があります。ほとんどの場合は、再度処理(操作)をしなおすことで解決します。
サーブレットコンテナとしてTomcatを使用する場合は、部門サーバへアクセスするクライアント数やセキュリティなどの観点から、Tomcatとは別にWebサーバを導入し、Tomcatと連携して動作するような構成を検討することを強く推奨します。なお、TomcatやWebサーバの環境構築、およびその運用方法については、本製品のサポート範囲外となります。
JSVR部品およびJSVRAXの各HTCの利用は、次の理由から、必要最低限の箇所にとどめてください。
通常のINPUT/TEXTAREAタグと比べると、動作(表示/文字入力/API操作など)にコストがかかり、かつ、サーバ/クライアント/ネットワーク環境にも負荷がかかります。
通常のINPUT/TEXTAREAタグに似てはいますが、JavaScriptによる完全独自実装であり、INPUT/TEXTAREAタグとの互換性を保証するものではありません。
ウィルス対策ソフトを使用する場合には、次のフォルダをウィルススキャンの対象外となるように設定してください。
Charset-Web入力インストール先\rdbsysフォルダ
Charset-Web入力インストール先\rdbdef\GenerateRDBOperation.conf内に定義されている項目「GRDB_DB_MANAGEMENT_PATH」および「GRDB_DB_DATA_PATH」に設定したフォルダ