現象
ifconfigコマンドやipコマンドにより、高速切替方式の仮想インタフェース(sha)を誤って削除してしまい、復旧できなくなった。
原因と対策
高速切替方式において、ifconfigコマンドやipコマンドにより仮想インタフェース(sha)の非活性を行った場合、その後のstrhanet/stphanetコマンドの動作は保証できません。誤って仮想インタフェースを非活性化してしまった場合は、以下の手順にて復旧してください。
[復旧例1]
高速切替方式の仮想インタフェースsha0に対して、誤って“ifconfig sha0 down” を実行した場合。
IPv4アドレスを使用している場合 # ifconfig sha0 IPv4アドレス netmask ネットワークマスク broadcast ブロードキャストアドレス arp up IPv6アドレスを使用している場合 # ifconfig sha0 up # ifconfig sha0 add IPv6アドレス/prefix長 |
[復旧例2]
高速切替方式の仮想インタフェースsha0に対して、誤って“ip link set sha0 down” を実行した場合。
IPv4アドレスを使用している場合
# ip link set sha0 up
IPv6アドレスを使用している場合
# ip link set sha0 up
# ip -f inet6 addr add IPv6アドレス/prefix長 dev sha0 |
[復旧例3]
高速切替方式の仮想インタフェースsha0に対して、誤ってIPアドレスを削除した場合。
IPv4アドレスを使用している場合 # ip -f inet addr add IPv6アドレス/prefix長 dev sha0 IPv6アドレスを使用している場合 # ip -f inet6 addr add IPv6アドレス/prefix長 dev sha0 |
参照
クラスタシステムの場合は、仮想インタフェースを自動的に復旧します。なお、自動的に復旧が可能な仮想インタフェースについては、“2.7.1 インタフェース状態監視機能”を参照してください。