インストール時間
本ソフトウェアをインストールするために必要な時間は、約15分です。
カーネルヘッダーのインストール
本ソフトウェアをインストールする前に、対象システムのOSに対応したカーネルヘッダーをインストールしておく必要があります。次のコマンドにより、カーネルヘッダーが対象システムにインストールされていることを確認してください。
# rpm -qi kernel-devel <Return>
このコマンドがエラーとなる場合、または対象システムのOSと違うバージョンのカーネルソースがインストールされている場合には、OSのドキュメントに従いカーネルソースをインストールしてください。
システム環境の確認
PRIMEQUEST上で本ソフトウェアをインストールする場合、前提ソフトウェアの導入が完了している必要があります。
設定方法については、以下のマニュアルを参照してください。
[PRIMEQUEST 2000 シリーズの場合]
PRIMEQUEST 2000 シリーズ導入マニュアル
PRIMEQUEST 2000 シリーズ ServerView Mission Critical Option ユーザマニュアル
[PRIMEQUEST 3000 シリーズの場合]
PRIMEQUEST 3000 シリーズ導入マニュアル
Web-Based Admin Viewをインストールするには、/etc/hostsファイルにWeb-Based Admin Viewが使用する業務LANのIPアドレスとそれに対応するホスト名(uname -n で出力されるノード名)および"127.0.0.1"(IPv4向け)、"::1"(IPv6向け)に対応するホスト名(uname -n で出力されるノード名)を修正する必要があります。
対象システムにログインし、rootユーザになります。
$ su <Return> Password:password <Return>
vi(1)等により"127.0.0.1"(IPv4向け)、"::1"(IPv6向け)に割り当てられているホスト名を削除し、業務LANとして使用するIPアドレスに割り当てます。
[修正前]
# cat /etc/hosts <Return> 127.0.0.1 host-name localhost localhost.localdomain localhost4 localhost4.localdomain4 ::1 host-name localhost localhost.localdomain localhost6 localhost6.localdomain6
[修正後]
# cat /etc/hosts <Return> 127.0.0.1 localhost localhost.localdomain localhost4 localhost4.localdomain4 ::1 localhost localhost.localdomain localhost6 localhost6.localdomain6 IP-Address host-name
NetworkManagerサービス停止の確認
[Red Hat Enterprise Linux 7の場合]
PRIMECLUSTERは、Red Hat Enterprise Linux 7において、NetworkManagerサービスをサポートしていません。
NetworkManagerサービスの自動起動が無効であることを確認してください。
以下のコマンドを実行し、自動起動の設定が"disabled"になっていることを確認してください。
# /usr/bin/systemctl is-enabled NetworkManager.service <Return> disabled
"enabled"になっている場合、以下のコマンドを実行してサービスを停止してください。
# /usr/bin/systemctl stop NetworkManager.service <Return> # /usr/bin/systemctl disable NetworkManager.service <Return>
[Red Hat Enterprise Linux 8の場合]
NetworkManagerサービスの自動起動が有効であることを確認してください。
以下のコマンドを実行し、自動起動の設定が"enabled"になっていることを確認してください。
# /usr/bin/systemctl is-enabled NetworkManager.service <Return> enabled
"disabled"になっている場合、以下のコマンドを実行してサービスを起動してください。
# /usr/bin/systemctl start NetworkManager.service <Return> # /usr/bin/systemctl enable NetworkManager.service <Return>
snmptrapdサービス起動の確認 (PRIMEQUEST 3000シリーズの場合)
PRIMEQUEST 3000シリーズの場合、snmptrapdサービスが自動起動するように設定してください。
以下のコマンドを実行し、自動起動の設定が"enable"になっていることを確認してください。
# /usr/bin/systemctl is-enabled snmptrapd.service <Return>
enabled
"disabled"になっている場合、以下のコマンドを実行してサービスを起動してください。
# /usr/bin/systemctl enable snmptrapd.service <Return>
snmptrapd.confの定義の確認 (PRIMEQUEST 3000シリーズの場合)
PRIMEQUEST 3000シリーズの場合、snmptrapd.confに authCommunityの定義を追加してください。
/etc/snmp/snmptrapd.confの authCommunityの定義に"net public"が記載されていない場合、vi(1)等により /etc/snmp/snmptrapd.confに"net public"の定義を追加してください。
また、管理LANのIPアドレスがIPv6の場合、/etc/snmp/snmptrapd.confに"snmpTrapdAddr udp:162,udp6:162"の定義を追加してください。既に"snmpTrapdAddr"が定義されていて、"udp6:162"が記載されていない場合は、"udp6:162"を追加してください。
[変更前]
# Example configuration file for snmptrapd # # No traps are handled by default, you must edit this file! # # authCommunity log,execute,net public # traphandle SNMPv2-MIB::coldStart /usr/bin/bin/my_great_script cold
[変更後]
# Example configuration file for snmptrapd # # No traps are handled by default, you must edit this file! # # authCommunity log,execute,net public # traphandle SNMPv2-MIB::coldStart /usr/bin/bin/my_great_script cold authCommunity net public snmpTrapdAddr udp:162,udp6:162
本体ファームウェアの適用 (PRIMEQUEST 3000シリーズの場合)
PRIMEQUEST 3000シリーズにおいて、拡張パーティションを使用したクラスタシステムを構築する場合、統合版数 PA18011 以降のファームウェアを適用してください。
OSステータス通知機能の確認 (Red Hat Enterprise Linux 8の場合)
PRIMERGY(RX4770M3, RX1330M3, TX1320M3, TX1330M3を除く)に本ソフトウェアをインストールする場合、以下の前提ソフトウェアの導入が完了している必要があります。
OSステータス通知機能
UpdateSiteの"PRIMEGY(Linux)"-"FJ-LSP、Linux高信頼ツール ダウンロード"から入手してください。
仮想環境でセキュアブートを有効にする場合は、PRIMECLUSTERの公開鍵をシステムに登録する必要があります。OSのマニュアルおよび仮想環境のマニュアルを参照して、下記の公開鍵をシステムに登録してください。
<DVDのマウントポイント>/Tool/etc/certs/fjmw_pubkey.der
パッケージの確認
本ソフトウェアをインストールする前に、「付録C インストールが必要なOSパッケージ」に記載のOSパッケージがインストールされていることを確認してください。
# rpm -qi <パッケージ>.<アーキテクチャ> <Retuen>
このコマンドがエラーとなる場合、OSのドキュメントに従いOSパッケージをインストールしてください。
次のコマンドにより、対象システムに以下のパッケージがインストールされていることを確認してください。
以下のパッケージがインストールされていることを確認してください。
# rpm -qi ruby <Return>
対象システムがRed Hat Enterprise Linux 7.4 (for Intel64)以降の場合で、かつ、ファームウェアがUEFI モードでGDSを使用する場合、以下のパッケージがインストールされていることを確認してください。
# rpm -qi grub2-efi-x64-modules <Return>
対象システムがRed Hat Enterprise Linux 8.0 (for Intel64)以降の場合、以下のパッケージがインストールされていることを確認してください。
# rpm -qi policycoreutils-python-utils <Return> # rpm -qi strace <Return> # rpm -qi rubygems <Return>
これらのコマンドがエラーとなる場合は、対象システムのOSのCD-ROM(DVD)からパッケージをインストールしてください。