各コード系のJIS漢字コードの改定(1978年版(78JIS)、1983年版(83JIS)、1990年版(90JIS))への対応は以下のようになっています。
コード系 | ベース | 90JIS との相違 | |||
---|---|---|---|---|---|
追加文字 | 移動文字 | 入替文字 | 字体変更文字 | ||
JEF | 78JIS | 拡張域へ追加 | 移動しない | 入れ替えない | 変更しない |
EUC(U90) | 90JIS | 90JIS に従う | 90JIS に従う | 90JIS に従う | 90JIS に従う |
EUC(S90) | 90JIS | 90JIS に従う | 90JIS に従う | 90JIS に従う | 90JIS に従う |
SJIS(MS) | 90JIS | 90JIS に従う | 90JIS に従う | 90JIS に従う | 90JIS に従う |
SJIS (R90) | 90JIS | 90JIS に従う | 90JIS に従う | 90JIS に従う | 90JIS に従う |
UCS2 UTF8 | ISO 10646 | 90JIS の文字をすべて含む |
追加文字:78JISになく90JISにある文字です。
移動文字:78JISと90JISで文字コードが異なる文字です。
入替文字:78JISと90JISで2つの文字の文字コードが入れ替わった文字です。
字体変更文字:78JISと90JISで字体が異なる文字です。
78JISの字体を旧字体、83JIS/90JISの字体を新字体とすると、各コード系の字体は以下のようになっています。
JIS領域:JIS非漢字、JIS第1・第2水準漢字が定義されている領域です。
拡張領域:拡張漢字、拡張非漢字が定義されている領域です。
なお、各コード系のJIS領域、拡張領域の詳細については、“富士通 文字コード解説書”を参照してください。
JEFコードから他コード系へのコード変換、または他コード系からJEFコードへ変換する場合、JEFコード系には新字体と旧字体の両方の文字が存在するため、字形重視と領域重視の2種類のコード変換仕様を用意しています。
各変換仕様は、以下のとおりです。
字形重視:
字形を重視した変換です。
文字がJIS領域にあるか拡張域にあるかには関わらず、新字体は新字体へ、旧字体は旧字体へ、同じ字体のコードへ変換します。
領域重視:
JIS領域を重視した変換です。
字体が新字体であるか旧字体であるかには関わらず、JIS領域の文字どうしの変換をします。
EUC(U90)コード系との変換においては、拡張域の文字どうしの変換も行います。