wconv_setreductionについて説明します。
名前
wconv_setreduction - 縮退変換するように文字コード変換情報をカスタマイズする
形式
int wconv_setreduction( wconv_t wd );
wd wconv_open、またはwconv_openExが返却した変換情報テーブルの値を指定します。
機能説明
wconv_setreductionは、縮退変換を行うように文字コード変換をカスタマイズします。
縮退変換の対象となる文字を、すでに他のコードに対応付けていた場合は、ユーザが指定した対応定義に従います。縮退変換については、“Charset Manager使用手引書 標準コード変換機能編”を参照してください。
コード系の組み合わせが以下の場合、縮退変換が可能になります。
変換元コード系 | 変換先コード系 | 変換対象文字 |
---|---|---|
CDS_JASCII(字形重視) | CDS_SJIS(SJIS(MS)) | JEF のJIS1/2文字領域の78JIS 文字 |
CDS_JASCII(領域重視) | CDS_SJIS(SJIS(MS)) | JEF の拡張文字領域の83JIS 文字 |
CDS_U90 | CDS_SJIS(SJIS(MS)) | U90 のG1領域の78JIS 文字 |
戻り値
カスタマイズに成功した場合は、0 を返却します。
カスタマイズに失敗した場合は、-1を返却します。
エラー
エラー情報は、wconv_error ()で取得します。
【エラーコード】
領域不足が発生しました。
例
wconv_setreduction関数の例
/* wconv_convert関数呼び出しまではwconv_open関数の例と同じ処理 */ wconv_setreduction( wd ); if ( ( wconv_convert( wd, &fromrecdata, &torecdata ) ) != 0x00 ) { wconv_error( wd, 1, &error ); } wconv_close( wd );