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WSMGR for Web V9 使用手引書
FUJITSU Software

32.1 スクリプト機能の概要

スクリプト機能は、HTMLファイルのJavaScriptやサーバ上のアプリケーションからWSMGR for Webのマクロ機能と同等の処理を提供し、定型のオペレータ操作の自動化や繰り返し処理によるオペレータの操作を軽減することができます。ブラウザ上で実行するクライアントスクリプトを利用することができます。クライアントスクリプトはJavaScriptを用いて記述します。

また、エミュレータ画面をカスタマイズするために各種ウィジェット(部品)やエミュレータ画面への入力を補助するスクリプトを記述することができます。

スクリプトには、以下の機能があります。


スクリプト機能

画面カスタマイズ機能

スクリプトのオブジェクト階層

スクリプトのオブジェクトは次のような階層で構成されます。クライアントスクリプトはエミュレータの画面をカスタマイズするためのオブジェクトや各種イベントをサポートします。

呼び出し形式

クライアントスクリプトは、HTMLファイルで記述されるJavaScriptから使用することが可能なメソッドです。制御文などはJavaScriptの言語仕様に基づいて処理を記述することができます。
Webブラウザから実行する場合の呼び出し方法を以下に示します。

// 初期化(ユーザスクリプトファイルを使用する場合は不要です)
WsmgrConnectInfo info = new WsmgrConnectInfo();
info.User = "user1";
info.Pw = "pw1"
info.Icon = "接続1";
info.Init();

// オブジェクトの生成
var dspemu = new WsmgrDspemu();

// Typeメソッドの呼び出し
dspemu.macro.Type("LOGON [ENTER]");

// 終了(ユーザスクリプトファイルを使用する場合は不要です)
info.Uninit();

ポイント

オブジェクトやメソッドの命名規約はそれぞれの実行環境で一般的な命名規約を採用しています。クライアントスクリプトはJavaScriptで一般的なcamelCaseを採用しています。WSMGR for Webの旧バージョンから存在する関数は一部例外があります。

注意

  • スクリプト機能はオペレータの入力軽減が目的であり、無人で自動実行させるものではありません。
    正常に動作しない場合にオペレータが復旧できる範囲で使用してください。

  • インターネット端末からスクリプト機能を利用する場合は、「6.9 運用について」を参照してください。