ホストとパソコンの文字コード変換は、JIS非漢字・第1/2水準をベースに行います。
ここでは、JEF(78JIS)とパソコン側のシフトJIS(90JIS/JIS2004)、Unicode、Unicode/JIS2004の相違点を中心に説明します。
なお、コード変換に用いられるJEF変換テーブルについては「JEF拡張漢字サポート」のヘルプを参照してください。
1.パソコン→ホスト(シフトJIS→JEF)
第1第2水準 入れ替え | 入れ替えを行う。 |
字体変更文字 | JEF 第1第2水準に変換する。字体表現は、JEF 系端末では78JIS字体表現となる。ただし、JIS2004の場合は、83JIS字体表現から78JIS字体表現に変更された文字は、パソコン/JEF系端末で同じ字体表現となる。 |
追加文字 | 追加文字は78JIS字体であり、JEF第1第2水準に対応するコードがあるのでそのコードに変換する。 |
追加2文字 | 追加文字2文字はJEF拡張漢字に対応するコードがあるのでそのコードに変換する。 |
字体変更文字 (JIS2004) | JEF 第1第2水準に変換する。 |
JIS非漢字・第1/2水準以外のJISコード(外字含む) | ユーザが作成したJEF変換テーブルに存在するJISコードは対応するJEFコードに変換する。JIS非漢字・第1/2水準のJISコードが存在する場合、変換テーブルのJEFコードを優先する。 |
2.ホスト→パソコン(JEF→シフトJIS)
第1第2水準入れ替え | 入れ替えを行う。 |
字体変更文字 | JIS第1第2水準に変換する。 |
追加文字 | JISでの追加文字はJEF の第1第2水準に存在するため、字体変更文字をJIS-JEF変換したJEFコードとJIS 追加文字を、JIS-JEF変換したJEFコードが同一になる。このコードをJEF-JIS変換した場合、元のJISコードに変換できない。 O :78JIS字体 N :83JIS字体 T :83JIS字体に変わったことにより字体が残された追加文字(字体はOと同じ) |
追加2文字 | 追加文字2文字は、JISに対応するコードがあるので、そのコードに変換する。 |
字体変更文字 | JIS 第1第2水準に変換する。 |
拡張漢字・拡張非漢字・JEFユーザ定義文字 | ユーザが作成したJEF変換テーブルに存在するJEFコードは、その対応するJISコードに変換する。 |
3.パソコン←→ホスト(Unicode←→JEF)
WSMGRで扱うUnicode系はJEF拡張漢字サポート提供の「富士通UNIコード系 文字セット(以降 Unicodeと省略)」です。
Unicodeでは、全JEF文字と1対1の対応を持ち、JIS非漢字、第1/2水準(90JIS)をベースに変換しますが、以下の点でJIS<->JEF変換と異なります。
UnicodeとJEFコードの非漢字・拡張非漢字・ユーザ定義文字についても1対1の対応付けがあり、JEF変換テーブルに未定義の文字に関しても対応するコードに変換されます。
なお、すべての文字においてJEF変換テーブルへの定義が優先されます。
富士通UNIコード系文字セットについては「JEF拡張漢字サポート」のヘルプを参照してください。
4.パソコン←→ホスト(Unicode/JIS2004←→JEF)
WSMGRで扱うUnicode/JIS2004系はJEF拡張漢字サポート提供の「富士通Unicode(JIS2004)系 文字セット(以降 Unicode/JIS2004と省略)」です。
Unicode/JIS2004では、全JEF文字と1対1の対応を持ち、JIS2004をベースに変換しますが、以下の点でJIS<->JEF変換と異なります。
Unicode/JIS2004とJEFコードの非漢字・拡張非漢字・ユーザ定義文字についても1対1の対応付けがあり、JEF変換テーブルに未定義の文字に関しても対応するコードに変換されます。
また、90JISをベースとしたUnicode変換とJIS2004をベースとしたUnicode/JIS2004変換は異なる規格の文字セットのため字形やコードの対応に互換性はありません。
なお、すべての文字においてJEF変換テーブルへの定義が優先されます。
富士通Unicode(JIS2004)系文字セットについては「JEF拡張漢字サポート」のヘルプを参照してください。