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Interstage Navigator ServerV9.5.0 セットアップガイド Vol.1(Standard Edition用)
FUJITSU Software

7.1.2 Oracleを辞書データベースとして利用する場合

設定が必要な環境変数

環境変数

設定内容

PATH

以下のディレクトリを絶対パスで設定してください。

  • Navigator Serverの実行ファイルが存在するディレクトリを設定してください。

    • Linuxの場合

      64ビット論理空間で運用する場合
      /opt/FJSVenavi/bin64

      32ビット論理空間で運用する場合

      /opt/FJSVenavi/bin

    • Solarisの場合

      /opt/FJSVenavi/bin

  • Oracleの実行ファイルが存在するディレクトリ(ORACLE_HOME/bin)を設定してください。「ORACLE_HOME」は、OracleまたはOracleクライアントをインストールしているディレクトリを絶対パスで設定する環境変数です。利用される環境に応じて、OracleまたはOracleクライアントをインストールしているディレクトリのいずれかを設定します。
    「ORACLE_HOME」についての詳細は、本表の後述を参照してください。

  • /usr/binを設定してください。

  • Linuxの場合のみ /bin を設定してください。

※/opt/FJSVenaviは、Enterprise Editionの場合です。その他のエディションを利用している場合は、“Navigatorサーバのインストール”を参照して、ディレクトリを確認してください。

注意

本環境変数は、部門環境設定ファイルには指定できません。
環境設定ファイルに指定してください。

LD_LIBRARY_PATH

以下のディレクトリを絶対パスで設定してください。

  • Navigator Serverの実行ファイルが存在するディレクトリを設定してください。

    • Linuxの場合

      64ビット論理空間で運用する場合
      /opt/FJSVenavi/bin64

      32ビット論理空間で運用する場合

      /opt/FJSVenavi/bin

    • Solarisの場合

      /opt/FJSVenavi/bin

  • Oracleの共用ライブラリがインストールされているディレクトリを設定してください。

    以下の記述において、ORACLE_HOMEは環境変数ORACLE_HOMEの値を示します。

    【Solarisの場合】

    • Oracle10gR2/11gの場合

      • Navigator Serverを32ビット論理空間で運用する場合
                ORACLE_HOME/lib32

    • Oracle11gR2以降の場合

      •         ORACLE_HOME/lib

    【Linuxの場合】

    • ORACLE_HOME/lib

    • Charset Managerを利用する場合、Charset Mangaerの共用ライブラリが存在するディレクトリを設定してください。

※/opt/FJSVenaviは、Enterprise Editionの場合です。その他のエディションを利用している場合は、“Navigatorサーバのインストール”を参照してください。

注意

本環境変数は、部門環境設定ファイルには指定できません。
環境設定ファイルに指定してください。

RN_BASERDBMS

辞書のデータベースの種別を設定します。

  • ORACLE
    Oracleデータベースの辞書を使用する場合

例)RN_BASERDBMS=ORACLE

ORACLE_HOME

利用環境に応じて、OracleまたはOracleクライアントをインストールしているディレクトリを絶対パスで設定してください。

  • 64ビット論理空間で運用する場合

    Oracleをインストールしたディレクトリを絶対パスで指定します。

  • 32ビット論理空間で運用する場合

    • Linuxの場合

      • Oracle12c以降を利用する場合

        Oracleクライアントをインストールしたディレクトリを絶対パスで指定します。

      • その他のOracleを利用する場合

        Oracleをインストールしたディレクトリを絶対パスで指定します。

    • Solarisの場合

      • Oracle11gR2以降を利用する場合

        Oracleクライアントをインストールしたディレクトリを絶対パスで指定します。

      • その他のOracleを利用する場合

        Oracleをインストールしたディレクトリを絶対パスで指定します。

ORACLE_SID

OracleのSID名を設定してください。

RN_ORACLE_RELEASE

Oracleのリリースバージョンを設定します。

  • 100:Oracle10gR2を使用する場合

  • 110:Oracle11g、Oracle11gR2を使用する場合

  • 120:Oracle12cを使用する場合

TWO_TASK

以下のいずれかの場合に、Navigatorサーバと同じサーバ内にあるOracleのデータベースに接続するため、Oracleのサービス名を設定します。

  • Solarisの場合に32ビット論理空間でOracle 11gR2以降を利用する場合

  • Linuxの場合に32ビット論理空間でOracle 12c以降を利用する場合

  • 32ビット論理空間ならびに64ビット論理空間でプラガブル・データベースを利用する場合

例)TWO_TASK =orcl

ポイント

サービス名の登録について

本環境変数に設定するOracleのサービス名は、あらかじめ登録しておく必要があります。

  • 32ビット論理空間で利用する場合

    Oracleのデータベースのクライアントに、サービス名を登録します。

  • 64ビット論理空間を利用する場合

    Oracleのデータベースのサーバに、サービス名を登録します。

なお、プラガブル・データベースを利用する場合は、プラガブル・データベースに直接接続できるようにサービスを登録する必要があります。

Oracleのサービス名についての詳細は、Oracleのマニュアルを参照してください。

RN_ORACLE_DATETYPE

OracleのDATE型の項目をNavigatorで使用する場合のデータの形式を指定します。

  • 1:データの形式は 'YYYY-MM-DD HH24:MI:SS'です。

  • 2:データの形式は 'YYYY-MM-DD'です。

なお、YYYYは西暦4桁、MMは月2桁、DDは日2桁、HH24は時間2桁(24時間表示)、MIは分2桁、SSは秒2桁です。

本環境変数は省略可能です。本環境変数の指定を省略すると、RN_ORACLE_DATETYPE=1となります。

本環境変数に2を設定した場合、DATE型のデータの形式は'YYYY-MM-DD'で扱われます。このときのOracleのDATE型項目の時分秒のデータは、すべて'0'である必要があります。

OracleでDATE型の日付書式を'YYYY-MM-DD'に設定して、データを作成すると、時分秒はすべて'0'になります。

OracleのDATE型項目の日付書式は、Oracleの初期化パラメタNLS_DATE_FORMATで指定することができます。

本環境変数は、運用中に変更することはできません。

TMPDIR

作業ファイルの作成先ディレクトリを指定します。

詳細は“2.4 作業ファイルの作成場所と見積もり方法”を参照してください。

  • Linuxの場合
    指定が必須です。Linuxの場合には省略することはできません。/var/tmpに作業ファイルを作成する場合も明示的に本環境変数(TMPDIR=/var/tmp)を指定してください。

  • Solarisの場合
    省略可能です。必要に応じて指定することができます。

文字コードの環境変数

上記以外にデータベースの文字コードを設定します。

文字コードの設定については、“第10章 文字コード別の環境設定”を参照してください。

必要に応じて設定する環境変数

環境変数

設定内容

RN_ORACLE_TIME_OPERATION_MODE

時間演算の結果を翌年の同月同日をもって1年経過、および翌月の同日をもって1ヶ月経過とします。

  • RN_ORACLE_TIME_OPERATION_MODE =NAVI

注意

本環境変数が指定されない場合、時間演算の結果は単位が年数および月数の場合はMONTHS_BETWEEN関数、日数の場合は日付算術の結果に基づきます。