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FUJITSU Software

2.6.1 rn_cnvlog(ログファイル変換コマンド)

実行環境

実行環境の設定が必要です。

実行環境の設定は、“実行環境の設定”の“3.4 ログファイル変換コマンドの実行環境”を参照してください。

名前

rn_cnvlog  -  ログファイル変換コマンド

形式

rn_cnvlog -i infile -o outdir -t audit [-p arg1[,arg2,・・・]]

機能説明

データ監査機能で抽出した、“抽出データログ(バイナリ形式)”を入力として、そのデータをCSV形式にテキスト化した“抽出データログ(テキスト形式)”およびその文字コード、項目属性等の関連情報“データ情報ログ”を出力します。

-i infile

CSV形式に変換するファイルを指定します。 infileには入力ファイルをフルパス(長さ256バイト以内)で指定します。

-o outdir

結果の出力先ディレクトリを指定します。outdirには出力先ディレクトリをフルパス(長さ256バイト以内 *1)で指定します。入力ファイルの存在するディレクトリは指定できません。また指定したディレクトリに出力ファイルと同じ名前のファイルが存在してはいけません。 *2

  • *1  指定された出力先ディレクトリの長さのチェックは以下の計算式によって行われます。

    ディレクトリ長+出力ファイル名長+複数ファイル作成時の拡張文字長<=256バイト

    ディレクトリ長:指定された出力先ディレクトリの最終文字が区切り文字(”/”または”\”)でない場合、この1バイトを加味した長さとなります。

    出力ファイル名長:指定された入力ファイル名が出力ファイル(抽出データログ)名となります。ただし、入力ファイル名に拡張子(.dat)が付いていない場合、この4バイト分の長さも加味した長さとなります(出力ファイルの拡張子は.dat)。

    複数ファイル作成時の拡張文字長:以下の実行結果の説明にもあるように、変換後のデータのサイズが2Gバイトを超えるような場合、1ファイルのサイズが2Gバイトを超えないように複数のファイルに分割して出力されます。ファイル名の後ろには、拡張文字として「_n」(n:1~9)が付加されます。したがって、2バイトとなります。

  • *2  指定した出力先ディレクトリに以下のファイルが存在してはいけません。

    • 抽出データログファイル

      入力ファイル名に拡張子(.dat)が付いていない場合、この拡張子をつけたファイル名。

    • 抽出データログファイル(2Gバイト超えにより出力される複数のファイル)

      2G超えが発生した場合に作成が予想される全てのファイル名=上記抽出データログファイル名の後ろに「_n」(nは1~9)を付加したファイル名。

    • データ情報ログファイル

      上記抽出データログファイル名の拡張子を(.dat)から(.hed)に変更したファイル名。

-t audit

変換する入力ファイルの種別を指定します。常にauditを指定します。

-p arg1[,arg2,・・・]

パラメタを指定します。複数のパラメタを指定する場合、パラメタとパラメタの間にはカンマのみで区切ります。空白は入れないでください。

パラメタには以下のものがあります。

  • 抽出データログ(表頭情報)の出力方向を指定するパラメタ。*3

    • vertical :  縦に出力します。

    • horizontal :  横に出力します。

    省略時にはhorizontalとなります。

  • 抽出データログ(表頭情報)の出力で、表頭の区分け1列内にデータの項目が複数存在する場合に、同一のラベルをデータの項目数分繰り返し出力するかどうかを指定するパラメタ。*3

    • norepeat :  繰り返し出力しません。

    • repeat :  繰り返し出力します。

    省略時にはrepeatとなります。

注3) -iオプションで指定したファイルに、表頭の情報が存在する場合に有効となります。表頭の情報が存在しない場合は無効となります。

実行結果

ファイルの変換に成功した場合、その旨のメッセージを標準出力に出力します。

出力ファイルはoutdir配下に出力されます。抽出データログ(テキスト形式)は、入力ファイルと同じ名前で作成されます。変換後のデータのサイズが2Gバイトを超えるような場合は、ファイル名の後ろに「_n」(nは1~9)を付加して1ファイルのサイズが2Gバイトを超えないように分割して出力されます(ex:20041010110101_101.dat_1)。

同時にデータ情報ログをoutdir配下に出力します。データ情報ログは出力ファイルの拡張子を.hedに変更した名前で作成されます。

何らかの原因でファイル変換に失敗した場合、標準出力にエラーの原因コードおよび原因メッセージを出力します。その場合、出力ファイルは作成されません。

コマンドの復帰コード

ログファイル変換コマンドは、実行後に復帰コードを返却します。バッチファイルやシェルなどから辞書ユーティリティコマンドを呼び出した場合、この復帰コードによってその結果を知ることができます。

復帰コード

意味

詳細

0

正常終了

処理は正常に終了しました。

4

正常終了

処理は正常に終了しましたが、変換後のデータサイズが2Gバイトを超えたため分割して出力しました。

8

パラメタエラー

パラメタの指定値に誤りがありました。

12

実行環境エラー

実行環境にエラーがありました。

16

継続不可能なエラー

処理中に続行不可能なエラーが発生したので、処理を中断しました。

使用例

下記の問い合わせの抽出データログ(バイナリ形式)を抽出データログ(テキスト形式)とデータ情報ログに変換する場合

rn_cnvlog -i /tmp/INDIR/USER_A/20041010101101_101.dat
-o /tmp/OUTDIR/USER_A -t audit

オプション“-pを指定して、下記の問い合わせで、抽出データログ(バイナリ形式)を抽出データログ(テキスト形式)とデータ情報ログに変換する場合