名前
rn_envcheck - 環境設定ファイルのチェックコマンド
形式
rn_envcheck [-m {32|64} ] [-g グループ名] 環境設定ファイル名 |
機能説明
環境設定ファイルに記載された有効行(コメント以外のすべての行)に対する文法チェックを行います。また、主な環境変数の設定もれや、設定値の妥当性に関するチェックを行います。
対象となる環境変数については、“表示内容”を参照してください。
32ビット論理空間で運用か、64ビット論理空間で運用かを指定します。
省略した場合は、32ビット論理空間で運用されます。
RN_ENV_PATHを検索するグループ名を指定します。
省略した場合は、RN_ENV_PATHを検索しません。
RN_ENV_PATHは、部門辞書運用で部門ごとの環境設定ファイルを使用する場合に指定する環境変数です。詳細は“Navigator Server セットアップガイド Vol.1”を参照してください。
環境設定ファイルのパス名を指定します。
表示内容
コマンドを実行することにより、環境設定ファイルに記載されたすべての有効行(コメント以外のすべての行)に対する文法チェック、および以下に示す環境変数(主に必須指定の環境変数)の設定もれや、設定値の妥当性に関するチェックを行うことができます。
Windows版の場合 | Unix版の場合 |
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注意事項
エンタープライズ認証運用環境下で使用する場合、以下の環境変数のチェックは正しく行われません。環境チェックコマンドは、Navigatorサーバのセットアップの過程で、環境設定が正しく完了する前に実行されることを想定しています。そのため、エンタープライズ認証運用環境下における認証出口モジュールへのアクセスが前提となるチェックは、サポートしていません。
RN_ADMINISTRATOR_ID
RN_DICTIONARY_GROUP
警告メッセージの中に、上記環境変数名が含まれる場合は、そのメッセージは無視してください。反対に、これらの環境変数名を含む警告が出力されない場合でも、その設定値が正しいことを保証するわけではありません。
表示例
[KVR12005I] Variable RDBMS is not found. メッセージID メッセージ本文 |
[KVR12005I] Variable PATH is not found. メッセージID メッセージ本文 |
使用例
> rn_envcheck -g NAVIGRP1 -m 32 C:\NAVISV\bin\rnd.env |
# rn_envcheck -g NAVIGRP1 -m 32 /opt/FJSVsnavi/etc/rnd.conf |
問題があった場合には問題のあった環境変数とメッセージを表示します。
複数の問題があった場合には、そのすべての問題を表示します。メッセージが表示された場合、“Navigator Server メッセージリファレンス”から該当するメッセージIDを確認し、必要であれば“対処方法”の指示にしたがって対応した後、再度このコマンドを実行してください。
実行できるユーザ
このコマンドは、Administratorsグループに属するユーザで実行してください。
このコマンドを実行できるのは、rootだけです。
コマンドを使用するための環境設定
環境変数PATHに以下のパスを追加します。
Navigator ServerがC:\NAVISVにインストールされている場合
C:\NAVISV\bin |
32ビット論理空間で使用する場合
製品に合わせて、以下のどれかを指定します。
/opt/FJSVenavi/bin /opt/FJSVsnavi/bin |
64ビット論理空間で使用する場合
/opt/FJSVenavi/bin64 |
32ビット論理空間で使用する場合
製品に合わせて、以下のどれかを指定します。
/opt/FJSVenavi/bin /opt/FJSVsnavi/bin |
64ビット論理空間で使用する場合
/opt/FJSVenavi/bin64 |
コマンドプロンプトでの設定例
set PATH=C:\NAVISV\bin;%PATH% |
使用しているシェルがCシェルの場合の設定例
setenv PATH /opt/FJSVenavi/bin64:$PATH |