“3.2.2 基本となるレポートの作成”で作成した問い合わせファイルの結果を分析します。売り上げの良かった店舗と月度を「アラーム機能」で強調して表示してみます。
売り上げの良かった店舗と月度に対して、原因追求のために、項目を詳細化します。Navigator では、レポートイメージでのレイアウトの指定で、絞り込みのための検索条件の設定やレポートイメージの変更、データの選択ができます。
アラーム機能については、“6.1 注意したいデータに色を付ける(アラーム機能)”を参照してください。
明細表まで掘り下げた分析をするレポートの、作成手順を以下に示します。
レイアウトの変更
[ファイル]-[開く]メニューを選択します。
[時系列基本]を選択します。
→確認画面が表示されます。
レイアウトを変更するため、確認画面では、[いいえ]ボタンをクリックします。
→[時系列基本]の[レイアウトの指定]画面が表示されます。
条件の[本部名]を選択し、削除します。
売り上げの良かった箇所の強調
[レイアウトの指定]画面のデータの[粗利益]を選択し、[項目の詳細指定]ボタンをクリックします。
[データ項目の詳細指定]画面で、[アラーム条件]タブを選択し、[追加]ボタンをクリックします。
→[アラーム条件設定]画面が表示されます。
[10000000より大]を設定し、[セルのプレビュー]から、背景色が青の「○」を選択します。
[OK]ボタンをクリックします。
→[データ項目の詳細指定]画面が表示されます。
[OK]ボタンをクリックします。
→[レイアウトの指定]画面に戻ります。
問い合わせ結果の表示
問い合わせを行います。
→問い合わせ結果が表示されます。
問い合わせ結果を見ると、2003年6月度の[仙台店]の[冷暖房]の[粗利益]が強調されており、売り上げが良かったことがわかります。
詳細化したくくりでの集計
売り上げが良かったことの原因を調べるために、[仙台店]の[冷暖房]の売り上げを詳細に見てみます。
詳細化したい管理ポイントとして、表側の[仙台店]の[冷暖房]を選択します。
[冷暖房]を右クリックして、[ドリルステップ]を選択します。
集計結果の確認
仙台店の冷暖房詳細商品別の売上表が表示されます。
「冷暖房」の中でも、「エアコン」の売り上げが良かったことがわかります。
集計結果から明細表への落とし込み
データベースには、1件1件の取り引きに対する伝票データ(明細)が入っています。
したがって、集計の結果から、1件1件の明細表までたどることができます。
本店当月度のエアコンの売上明細を取り出して、売り上げが良かった理由を調べてみます。
[冷暖房]、[エアコン]の2003年6月度の売上額データを右クリックします。
[ドリルディテイル]を選択します。[ドリルディテイル]では、集計値の内訳データを表示させることができます。
明細表に表示する項目の指定
[明細表の項目の選択]画面が表示されます。
売上額に関して、見たい項目を選択します。データ項目から[取引番号]、[取引日]、[商品タイプ]、[メーカ名]、[個数]を選択して、[データ]フィールドの[売上額]の左側へドラッグ&ドロップします。
[データ]フィールドの[粗利益]を削除します。
[表側]フィールドの項目を、すべて削除します。
[OK]ボタンをクリックします。
明細表の確認、コメント
仙台店での、6月度のエアコン売上明細が表示されます。
仙台店の売上明細まで出力すると、6月30日に2件(70台、80台)の大口取り引きがあったことがわかります。
さらに、問い合わせ結果で選択した管理ポイント、またはカテゴリに対して、表示される管理ポイント一覧から選択された詳細な階層の管理ポイントを追加して問い合わせ結果を作成したい場合は、“7.1.2 ドリルジャンプ”を参照してください。
問い合わせ結果を終了します。
ポイント
ドリルステップ、ドリルディテイルの詳細は、“7.1 ドリリング”を参照してください。