本項では、UNIX/IAサーバ側のXLデータムーバからの復帰情報の意味と利用者の処置について説明します。
なお、UNIX/IAサーバ側のXLデータムーバの復帰情報は、以下の項目で構成しています。
要求名
詳細コード
注意
以下に示す要求名が存在します。
kjuopen
kjuwrite
kjuread
kjuclose
kjuopinf
kjugtinf
kjuclinf
kjuwtcom
kjurdcom
復帰情報の意味と利用者の処置
詳細コード | 意味 | 利用者の処置 |
---|---|---|
1 | パラメタエラーを検出しました。 | 富士通技術員(SE)に連絡してください。 |
2 | データ転送に使用できないディスクが指定されています。 対象ディスク初期化時に、初期化情報設定ファイルで指定したシステム名・デバイス名・物理ドライブ名および装置種別が実在するものと一致していない可能性があります。 | グローバルサーバ側XLデータムーバのKJUAFMTもしくはUNIX側の初期化コマンドmftfdviniで初期化されたディスクであるか確認してください。 初期化情報設定ファイルで指定したシステム名・デバイス名・物理ドライブ名および装置種別が実在するものと一致しているか確認してください。 |
3 | デバイスのステータスチェックでエラーが発生しました。 | XLデータムーバまたはSANデータ連携製品のメッセージや履歴に表示される該当システムのシステムメッセージやエラー番号から原因を調査してください。なお、以下の状態で発生することが多いと考えられます。
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4 | データ転送用ボリュームのオープンに失敗しました。 | XLデータムーバまたはSANデータ連携製品のメッセージや履歴に表示される該当システムのシステムメッセージやエラー番号から原因を調査してください。なお、以下の状態で発生することが多いと考えられます。
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5 | データ転送用ボリュームのSEEK処理に失敗しました。 | XLデータムーバまたはSANデータ連携製品のメッセージや履歴に表示される該当システムのシステムメッセージやエラー番号から原因を調査してください。なお、以下の状態で発生することが多いと考えられます。
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6 | データ転送用ボリュームの読み込みに失敗しました。 | XLデータムーバまたはSANデータ連携製品のメッセージや履歴に表示される該当システムのシステムメッセージやエラー番号から原因を調査してください。なお、以下の状態で発生することが多いと考えられます。
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7 | データ転送用ボリュームへの書き込みに失敗しました。 | |
8 | 処理に必要なメモリが獲得できません。 | XLデータムーバまたはSANデータ連携製品のメッセージや履歴に表示される該当システムのシステムメッセージやエラー番号から原因を調査してください。 |
9 | システムで要求発行の時間間隔に異常(6分を超えた)があります。 | システムまたはデータ転送ファイルが存在するボリュームの負荷が異常に高くなっています。システム、ボリュームの負荷(ジョブ多重度)を下げてください。 |
10 | 相手システムで要求発行の時間間隔に異常(6分を超えた)があります。 | 相手システム側の原因として、以下のことが考えられます。
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11 | 要求の処理時間が規定時間を超えました。 | |
12 | データを入力する側の環境がクローズされているため、データを出力することができません。 | XLデータムーバまたはSANデータ連携製品で他のエラーが発生していると考えられます。他に出力されているメッセージを確認し、そのメッセージの処置に従ってください。 |
13 | 要求名がkjuwriteの場合 | |
要求名がkjureadの場合 | ||
要求名がkjuwtcomの場合 | ||
14 | スライスの制御で矛盾を検出しました。 | |
15 | データ転送に使用するスライスに空きがありません。 | 他のデータ転送処理が終了してから、再度データ転送処理を実行してください。 |
16 | 相手システムがスライスに対してオープンしていません。 | XLデータムーバまたはSANデータ連携製品で他のエラーが発生していると考えられます。他に出力されているメッセージを確認し、そのメッセージの処置に従ってください。 なお、以下の原因でも発生します。
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17 | ロックの獲得に失敗しました。 | データ転送処理の多重度を下げてください。 |
18 | ロックファイルをオープンすることができません。 | XLデータムーバまたはSANデータ連携製品のメッセージや履歴に表示される該当システムのシステムメッセージやエラー番号から原因を調査してください。なお、以下の状態で発生することが多いと考えられます。
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19 | ロックファイルの状態変更をすることができません。 | XLデータムーバまたはSANデータ連携製品のメッセージや履歴に表示される該当システムのシステムメッセージやエラー番号から原因を調査してください。なお、以下の状態で発生することが多いと考えられます。
依頼した転送プロセスがハングアップ状態(予定時間を大幅に過ぎても動作中のままで、データ転送もされていない状態)の場合には、富士通技術員(SE)に連絡してください。また、相手システムのXLデータムーバまたはSANデータ連携製品の異常終了やシステムダウンにより発生する場合もあります。この場合は、自システムのXLデータムーバまたはSANデータ連携製品を一旦停止させ、再起動してください。相手システムが正常に稼働していることを確認し、再度データ転送処理を実行してください。 |
20 | ロックファイルのSEEKに失敗しました。 | XLデータムーバまたはSANデータ連携製品のメッセージや履歴に表示される該当システムのシステムメッセージやエラー番号から原因を調査してください。なお、以下の状態で発生することが多いと考えられます。
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21 | ロックファイルへの書き込みができません。 | |
22 | データ転送用ボリュームがクライアント-サーバが1対1の関係で初期化されていません。 | データ転送用ボリュームの初期化に誤りがあります。正しく初期化しなおしてください。 |
23 | 相手システムから異常の発生が通知されました。 | XLデータムーバまたはSANデータ連携製品で他のエラーが発生していると考えられます。他に出力されているメッセージを確認し、そのメッセージの処置に従ってください。 |
24 | 要求の発行シーケンスに誤りがあります。 | 富士通技術員(SE)に連絡してください。 |
25 | V10形式のデータ転送用ボリュームに初期化されたディスクです。 | V11形式のデータ転送用ボリュームのディスクを使用してください。 |
27 | 相手システムがクローズしました。 | XLデータムーバまたはSANデータ連携製品で他のエラーが発生している、または転送中に初期化された可能性があると考えられます。他に出力されているメッセージを確認し、そのメッセージの処置に従ってください。 |