データ転送には、XLデータムーバを使用する方法とSANデータ連携製品を使用する方法があります。
XLデータムーバによるデータ転送の方法には、以下の方法があります。
グローバルサーバ主導
データ転送は、グローバルサーバ側のXLデータムーバのバッチジョブで行います。
[L20]
UNIX/IAサーバ主導
データ転送は、UNIX/IAサーバ側のコマンドで行います。
なお、相手側サーバは、サブシステム(グローバルサーバ)、デーモン(UNIXサーバ)またはサービスプログラム(IAサーバ)として常駐し、主導側サーバからのデータ転送の指示を待ちます。
本書では、監視用のデーモンプログラムとデータ転送用のデーモンプログラムを総称してデーモンプログラムまたはデーモンと呼びます。なお、Windowsの場合、デーモンプログラムはサービスプログラムを指します。
また、XLデータムーバでは、データ転送用ボリュームに接続されているシステムをクライアント/サーバシステムと呼びます。
クライアントシステムはデータ転送を依頼(主導)する側のシステムを指します。サーバシステムはデータ転送を依頼される側のシステムを指します。
XLデータムーバによるデータ転送のシステム構成は、以下のとおりです。
グローバルサーバとUNIX/IAサーバ間、かつ、グローバルサーバ主導の場合
データ転送は、グローバルサーバ側のXLデータムーバのバッチジョブで行います。
UNIX/IAサーバ側のXLデータムーバはデーモンまたはサービスとして常駐し、グローバルサーバ側からのデータ転送の指示を待ちます。
このデータ転送の構成の場合、グローバルサーバ側がクライアントシステム、UNIX/IAサーバ側がサーバシステムとなります。
[13.0]
なお、UNIX/IAサーバのXLデータムーバが13.0以降の場合は、UNIX/IAサーバ側のクラスタリングシステム上でのデータ転送が行えます。クラスタリング運用については、“付録G クラスタリング運用”を参照してください。
図1.1 システム構成[グローバルサーバとUNIX/IAサーバ (1)]
ポイント
本システム構成で、データ転送用ボリュームとして利用できるディスクアレイについては、XLデータムーバの動作環境のサポート装置を参照してください。
[L20]
グローバルサーバとUNIX/IAサーバ間、かつ、UNIX/IAサーバ主導の場合
データ転送は、UNIX/IAサーバ側のXLデータムーバのコマンドで行います。
グローバルサーバ側のXLデータムーバはサブシステムとして常駐し、UNIX/IAサーバ側からのデータ転送の指示を待ちます。
このデータ転送の構成の場合、UNIX/IAサーバ側がクライアントシステム、グローバルサーバ側がサーバシステムとなります。
[13.0]
なお、UNIX/IAサーバのXLデータムーバが13.0以降の場合は、UNIX/IAサーバ側のクラスタリングシステム上でのデータ転送が行えます。クラスタリング運用については、“付録G クラスタリング運用”を参照してください。
図1.2 システム構成[グローバルサーバとUNIX/IAサーバ (2)]
ポイント
本システム構成で、データ転送用ボリュームとして利用できるディスクアレイについては、XLデータムーバの動作環境のサポート装置を参照してください。
[L20,L30]
UNIX/IAサーバとUNIX/IAサーバ間の場合
データ転送は、XLデータムーバのコマンドで行います。
相手側サーバはデーモンまたはサービスとして常駐し、主導側サーバからのデータ転送の指示(コマンド操作)を待ちます。
このデータ転送の構成の場合、主導側サーバ(コマンド操作)がクライアントシステム、相手側サーバがサーバシステムとなります。
なお、V11L20/2.1では、UNIXサーバとUNIX/IAサーバ間のデータ転送を行います。
V11L30/V02L20/2.2以降では、UNIX/IAサーバとUNIX/IAサーバ間のデータ転送を行います。
[13.0]
また、13.0以降のXLデータムーバを使用される場合は、クラスタリングシステム上でのデータ転送が行えます。クラスタリング運用については、“付録G クラスタリング運用”を参照してください。
図1.3 システム構成[UNIX/IAサーバとUNIX/IAサーバ]
ポイント
本システム構成で、データ転送用ボリュームとして利用できるディスクアレイについては、XLデータムーバの動作環境のサポート装置を参照してください。
SANデータ連携機能と連携したSANデータ連携製品は、データ伝送路にディスクアレイを用いることで、高速なデータ転送が可能です。
現在、SANデータ連携機能と連携したSANデータ連携製品には、以下の製品があります。
XLジョブ連携
Linkexpress SAN option
HULFT-SAN (株式会社セゾン情報システムズ製品)
SANデータ連携製品は、データ転送をXLデータムーバのSANデータ連携機能を経由して行います。このとき、SANデータ連携機能は、SANデータ連携製品の内部ルーチンとして動作します。
SANデータ連携製品によるデータ転送は、SANデータ連携製品の操作ビューで行います。
SANデータ連携製品との組み合わせ条件、使用方法および環境設定は、その製品のマニュアルを参照してください。
SANデータ連携製品によるデータ転送のシステム構成は、以下のとおりです。
グローバルサーバとUNIX/IAサーバ間の場合
図1.4 SANデータ連携製品のシステム構成[グローバルサーバとUNIX/IAサーバ]
ポイント
*1:LANについて
SANデータ連携製品がLANを使用する場合があります。
LANの使用の有無につきましては、SANデータ連携製品のマニュアルを参照してください。
本システム構成で、データ転送用ボリュームとして利用できるディスクアレイについては、XLデータムーバの動作環境のサポート装置を参照してください。
[L20,L30]
UNIX/IAサーバとUNIX/IAサーバ間の場合
V11L20/2.1では、UNIXサーバとUNIX/IAサーバ間のデータ転送を行います。
V11L30/V02L20/2.2以降では、UNIX/IAサーバとUNIX/IAサーバ間のデータ転送を行います。
図1.5 SANデータ連携製品のシステム構成[UNIX/IAサーバとUNIX/IAサーバ]
ポイント
*1:LANについて
SANデータ連携製品がLANを使用する場合があります。
LANの使用の有無につきましては、SANデータ連携製品のマニュアルを参照してください。
本システム構成で、データ転送用ボリュームとして利用できるディスクアレイについては、XLデータムーバの動作環境のサポート装置を参照してください。