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Enterprise Postgres 12 アプリケーション開発ガイド
FUJITSU Software

D.4.3 クエリ実行結果の受け取り

ここまでで、プログラムで生成したデータをSQLコマンドに渡すことができるようになりました。 しかし、どのように問い合わせの結果を取り出すのでしょうか? この目的のために、埋め込みSQLでは、通常のSELECTとFETCHを派生した、特殊なコマンドを提供しています。 これらのコマンドは特別なINTO句を持ち、ここで返された値をどのホスト変数に格納すればよいかを指定します。 SELECT は単一行を返却するクエリに使用され、FETCH は複数の行を返却するクエリにおいてカーソルととともに使用されます。

以下にサンプルを示します。

*
* assume this table:
* CREATE TABLE test (a int, b varchar(50));
*

 EXEC SQL BEGIN DECLARE SECTION END-EXEC.
 01 V1 PIC S9(9).
 01 V2 PIC X(50) VARYING.
 EXEC SQL END DECLARE SECTION END-EXEC.
 ...
 EXEC SQL SELECT a, b INTO :V1, :V2 FROM test END-EXEC.

INTO句が選択リストとFROM句の間に現れます。 選択リスト内の要素数とINTO直後のリスト(目的リストとも呼ばれます)の要素数は等しくなければなりません。

以下にFETCHコマンドの使用例を示します。

EXEC SQL BEGIN DECLARE SECTION END-EXEC.
01 V1 PIC S9(9).
01 V2 PIC X(50) VARYING.
EXEC SQL END DECLARE SECTION END-EXEC.

 ...

EXEC SQL DECLARE foo CURSOR FOR SELECT a, b FROM test END-EXEC.

 ...

PERFORM WITH
    ...
    EXEC SQL FETCH NEXT FROM foo INTO :V1, :V2 END-EXEC
    ...
END-PERFORM.

ここでは、INTO句が通常のすべての句の後ろに現れています。