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Enterprise Postgres 12 アプリケーション開発ガイド
FUJITSU Software

A.5 定義名にマルチバイトを用いる場合の注意事項

データベースサーバがWindowsの場合には、データベース名およびユーザー名には、マルチバイト文字を用いないでください。

データベースサーバがWindows以外の場合であっても、注意すべき点や接続できないクライアントがあるため、データベース名とユーザー名には、マルチバイト文字を用いないことを推奨します。

以下に、その注意点と制約を示します。

1) クライアントの符号化方式の設定

CREATE時にクライアントの符号化方式を必ず設定してください。

参照

クライアントの符号化方式の設定方法は、“PostgreSQL Documentation”の“Server Administration”の“Character Set Support”を参照してください。

2) 接続に用いる名前の符号化方式

接続時に用いる名前の符号化方式は、これらの名前をCREATEしたときに接続していたデータベースの符号化方式と同じにしてください。

これは以下の理由によるものです。

したがって、例えば、定義時に接続していたデータベースの符号化方式がEUC_JP であり、かつ、UTF-8 で符号化されたデータベース名を指定して接続すると、データベースが存在しないものと見なされます。

3) 接続方法の制約

以下の前提で、各クライアント種別における接続方法の制約を下表に示します。

クライアント種別

クライアントOS

Windows(R)

Linux

JDBCドライバ

接続できません

接続できません

ODBCドライバ

接続できません

接続方法の制約はありません

.NET Data Provider

定義に用いた符号化方式がUTF-8以外では接続できません

C言語による埋め込みSQL

接続サービスファイル(pg_service.conf)以外では接続できません

接続方法の制約はありません

psqlコマンド

接続サービスファイル(pg_service.conf)以外では接続できません

接続方法の制約はありません