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Enterprise Postgres 12 アプリケーション開発ガイド
FUJITSU Software

12.1 動作条件

参照する列すべてを指定してVCIインデックスを定義することで、VCIを利用した高速な集計が可能となります。

VCIを利用した検索が可能になる条件を以下に説明します。

なお、通常のインデックスと同じく、VCIを利用するかはコスト計算により判断されます。このため、VCIが利用可能な場合でも、他の実行計画の方がコストが低い場合は、その計画が選択されます。

VCIが選択されるSQL文

一般的なSELECT文のほかに、以下のSQL文でもVCIを利用することができます。ただし、“VCIが選択されない条件”に該当する場合は、VCIを利用しません。

VCIが選択されない条件

以下の条件の場合には、VCIを利用しません。

表12.1 VCIが利用されない関数と演算子

分類

関数/演算子

算術関数と演算子

乱数関数

random、setseed

文字列関数と演算子

文字列関数

引数の書式を指定したformat、regexp_matches、regexp_split_to_array、regexp_split_to_table

日付/時刻関数と演算子

日付/時刻関数

age(timestamp)、current_date、current_time、current_timestamp、localtime 、localtimestamp、statement_timestamp、transaction_timestamp

遅延実行関数

pg_sleep、pg_sleep_for、pg_sleep_until

列挙型サポート関数

すべての関数と演算子

幾何関数と演算子

すべての関数と演算子

ネットワークアドレス関数と演算子

すべての関数と演算子

テキスト検索関数と演算子

すべての関数と演算子

XML関数

すべての関数

JSON関数と演算子

すべての関数と演算子

シーケンス操作関数

すべての関数

配列関数と演算子

すべての関数と演算子

範囲関数と演算子

すべての関数と演算子

集約関数

汎用集約関数

array_agg、json_agg、json_object_agg、string_agg、xmlagg

統計処理用の集約関数

corr、covar_pop、covar_samp、regr_avgx、regr_avgy、regr_count、regr_intercept、regr_r2、regr_slope、regr_sxx、regr_sxy、regr_syy

順序集合集約関数

すべての関数

仮定集合集約関数

すべての関数

ウィンドウ関数

すべての関数

副問い合わせ式

左辺に行コンストラクタを指定した副問い合わせ式

行と配列の比較

行コンストラクタ、複合型の比較

集合を返す関数

すべての関数

システム情報関数

すべての関数

システム管理関数

すべての関数

トリガ関数

すべての関数

セション情報関数

current_role、current_user